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グーグル、「Pixel Watch」に転倒検出機能を追加

ASCII.jp / 2023年3月1日 12時30分

 グーグルは2月28日(現地時間)、同社のスマートウォッチ「Pixel Watch」に転倒検出機能を追加した。ユーザーの転倒をPixel Watchが検出すると、1分間のアラートの後、緊急通報サービスに接続される。

機械学習で「問題のある転倒」と「問題のない転倒」を区別

 新たに追加された転倒検出機能は、Pixel Watchに組み込まれたモーションセンサーとデバイス上の機械学習を使用する。ユーザーの転倒を検出すると、約30秒間の待機状態に突入。その間にユーザーが動いていないと判断すると、Pixel Watchが振動し、アラームと画面通知でユーザーの状態を確認する。

 ユーザー側は文字盤を操作してPixel Watchに無事を知らせるか、すぐに緊急通報サービスに接続することを選択可能だ。

 なお、ユーザーからの操作がない場合、アラームは約1分間継続し、最後の数秒で音量が大きくなる。それでも応答がない時は緊急通報サービスに接続し、自動音声で助けを求める仕組みだ。

 開発段階で転倒検出の誤作動対策も実施。衝撃、突然の落下、腕の過度の動きを伴う高エネルギー活動(バーピーやジャンプ、水泳)などをテストし、高エネルギー活動をトリガーにして通知しないようにしている。モーションセンサーと機械学習アルゴリズムと厳格なテストを経ているため、Pixel Watchでは激しい転倒と激しい身体活動の違い、小さな躓きからの素早い回復を正しく認識できるという。

 転倒検出から自動で緊急通報する機能はアップルの「Apple Watch」シリーズにも搭載されているが、激しい動きや衝撃を伴う運動(スキーなど)をすると、誤作動で不要な緊急通報をしてしまうことがあり、問題視されていた。

 Pixel Watchの転倒検出機能は、Watch Companionアプリの更新ページか、Personal SafetyアプリのPixel Watchからオンにすることができる。また、転倒検出機能を使いたくない時は、ユーザーが自分で機能をオフにすることも可能だ。

 なお、4G LTE に対応していないPixel Watchで緊急サービスに発信するためには、ペア設定したスマートフォンが近くにある必要がある。落下検出は日本も利用対象国に含まれ、本日より順次提供される。

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