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Zenfone 9は小型高性能&強力手ぶれ補正で使うほどに価値が見えるスマホだ!

ASCII.jp / 2023年3月9日 12時0分

 ASCII.jpの新企画「アスキーベストセレクション」は、PC/パーツ/スマートフォン/デジカメなど、各ジャンルに精通したASCII編集部のスタッフが、「これはイイ!」「読者にオススメ!」と感じた製品をピックアップ。詳しくレビューするという連載です!

一番の特長はコンパクト筐体に強力SoC、ジンバル付きカメラ でも一番に好印象なのは細かな使い勝手の良さ

 というわけで、第1回を担当することになったオカモトです。普段追いかけているジャンルはモバイル。格安SIMを含めたサービスでもいいのではないかと考えたのですが、やはりレビューするなら、王道はスマートフォン。どれを紹介しようかと考えたところ、この半年くらいで最も印象的だったのが、コンパクトハイエンド機として昨年末に登場した、ASUS「Zenfone 9」でした。今回は、厳冬期の北海道旅行で撮影した動画や写真ともに紹介していきます!

アスキーベストセレクションの第1回では、日本のユーザーに求められていた1台とも言えるコンパクトハイエンドのAndroidスマートフォン、ASUS「Zenfone 9」をピックアップ!

 Zenfone 9の魅力はなんと言っても、横幅約68.1mmという片手に収まるコンパクトな筐体に、Snapdragon 8+ Gen 1をはじめとしたハイレベルな機能を詰め込まれていること。もう1つは、後で詳しく紹介する6軸のハイブリッドジンバルスタビライザーによる、静止画も動画もブレずに撮影できるカメラ。ただ小さいというだけではなく、非常に特徴的な製品と言えます。

横幅は約68.1mm。最近のスマホの中ではかなりの小型モデルと言えます
iPhone 13 mini(左)と比べると、若干大きいですが、イマドキの動画やゲームを楽しむにはちょうどいいサイズという印象。バッテリーも4300mAhと十分な容量です
iPhone 14 Pro(左)とでは横幅がやや狭くなっています。片手での持ちやすさ、また軽さという点(iPhone 14 Proの約206gに対して、約169g)でも上です。

 ただ、本機が高評価だった理由としては、細かな部分までよく練られた製品だなと感じたことがあります。

 たとえばデザイン。背面はややマットな手触りで滑りにくく、それでいて持ち心地も良好。もちろんケースを付ける人も多いでしょうが、ケース分で左右1mmずつ増えても、まだ70mm程度。大きさを感じることはありません。

背面はサラサラとした手触りで気持ちがいいです

 また、今回のテストは北海道の冬ということで、外では常時手袋を着けた状態でしたが、本機の「手袋モード」は非常に優秀で自然に操作が可能でした。スマホ対応手袋という選択、「手袋モード」を持つ他製品もありますが、手袋を選ばないことと操作の確実性の両方で本機が優れていたのは正直意外でした(暖かい台湾のメーカーの製品ですから)。また、さほど大きくアピールされていないのですが、マスクを着けたままでの顔認証も可能という点もプラスです。

厳冬期の北海道ではやはり手袋は不可欠。その点、Zenfone 9の「手袋モード」はスマホ対応手袋を必要とせず、それでいて違和感なく操作ができました

 そのほか、指紋センサー内蔵の電源キーには、「ダブルタップ」と「長押し」にカメラやアプリの起動など、機能の割り当てが可能。「スワイプ」では通知領域を表示したり、音楽や動画の再生/一時停止操作などに使えます。慣れてくれば、かなりの場面で画面に触れずにクイックに操作できそうです。

指紋センサーを内蔵した側面の電源キーには機能を割り当てられます

Antutu 9のスコアは100万点オーバー 防水・防塵、FeliCaもしっかりサポート

 ここであらためて基本性能に戻ります。SoCは前述のとおり、Snapdragon 8+ Gen 1でAntutu 9のスコアは110万点弱と文句なし。メモリー/ストレージは8GB/128GB、8GB/256GB、16GB/256GBの3パターンが用意されています。

Snapdragon 8+ Gen 1搭載機らしい文句なしのスコア。ベイパーチャンバーを採用するなど、放熱対策も十分です

 ディスプレーは5.9型AMOLED(20.9、1080×2400)で、120Hzリフレッシュレート対応。SoCが高速なだけに、高リフレッシュレートの威力が発揮されます。バッテリー容量は4300mAhで30W急速充電が可能。極端に高速ではありませんが、十分でしょう。IP68の防水・防塵に加えて、FeliCaもサポートしています。

 サウンド面にも力が入れられており、ステレオスピーカーを内蔵するとともに、イヤホン端子もしっかり用意されています。そのスピーカーについては、サイズ的な部分もあるのか低音が特段強いという感じではありませんでしたが、1人で自室で映像を楽しむ範囲のボリュームでは、広がりをしっかりと体感でき、音量を問わず安定した音質で好印象でした。

イヤホン端子があるのはうれしいところ。ステレオスピーカーの音質もなかなかでした
本文ではネットワーク対応には触れてませんが、nanoSIM×2のデュアルSIM仕様です。eSIMは利用できないのと、5Gではドコモ4.5GHz帯には非対応なのは残念な点です

最新の大型センサーではないが優秀なカメラ まずはジンバルの性能を確認できる動画から

 ここからは注目のカメラをサンプルとともに紹介します。スペック的には、メインカメラが1/1.56型センサーで5000万画素のソニー「IMX766」、ここに1200万画素の超広角カメラが組み合わされます。望遠カメラは無いため、純粋なハイエンド機との差はありますが、多くの人にとってはこれで十分なはず。このうち、メインカメラには6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーを搭載。特に手持ちでの動画撮影でも滑らかな映像が撮れるということです。

大きさが目立つカメラ部分。ジンバルスタビライザー機能搭載に注目です

 その動画撮影時の手ぶれ補正は「オフ」「普通」「HyperSteady」の3モードから選択可能です。

 階段を若干駆け足で登りながらの手持ちの撮影で、「オフ」ではガクガクしているのが、「普通」では滑らかになっていることがわかります。ただ、今回の例では「普通」と「HyperSteady」の差はそこまで大きくなりませんでした。「HyperSteady」は画角が狭くなり、解像度もフルHD/60fpsにまでに制限されます。普段は「普通」で十分で、「HyperSteady」の性能は、ランニング中や自転車に固定しての撮影など、より本格的なアクティブシーンで威力を発揮するのかもしれません。

旅行中に失敗写真が少なかったのが特にうれしかった! ナイトモード、料理、マクロと多くの場面で優秀

 Zenfone 9のジンバルスタビライザーは静止画でも機能するのですが、特に失敗写真の少なさという部分で大いに役立ちました。旅先での風景は一期一会ですし、特に今回は寒くて、操作がおぼつかない場面も多かったのですが、そんな状況でも「あっ、ここではうまく撮れてない」ということが少なかったのがメリットになりました。

Zenfone 9での撮影サンプル。以降、特記していないものはすべて「オート」で撮影しています

 夜景モードについては、実際に目で見た状況に近く、無理に明るく写し出すことはない印象。

夜間撮影でのサンプル
こちらは比較用のiPhone 14 Proでのサンプル

 また、マクロ撮影はカメラアプリにモードがあるわけではないものの、超広角カメラに切り替えることで、数cm程度まで近づいての撮影が可能になります。

超広角カメラに切り替え、マクロ撮影をした例
同じく超広角カメラでのマクロ撮影
標準カメラでのサンプル
超広角カメラでのサンプル
1倍で撮影
2倍ズームで撮影。精細感は保たれたままで、望遠レンズがない点をカバーしてくれます

 数少ない70mm切りのコンパクトモデルでありながら、SoCをはじめとするハイエンド性能、強力な手ぶれ補正がユーザーを助けてくれるカメラ、そして細かな使い勝手の良さまで備えながら、8GB/128GBモデルなら9万9800円という価格は他のハイエンド機と比べても大変にお買得な1台と言えます。

 コンパクトスマホ好きなら、必ず購入……とは言いませんが、選択肢には加えてほしい、そんな1台であることは間違いありません(そうじゃないと、こんな高性能で魅力的なコンパクト機が今後に続かないかもしれないじゃないですか!)。

カラバリは左からムーンライトホワイト、ミッドナイトブラック、サンセットレッド、スターリーブルーの4色

筆者:オカモト(ASCII編集部)

スマホはAndroidの方が好きだが、iPhoneも3G以来、毎年買っている。PCも基本的にはWindowsの方が好きだが、普段持ち歩いているのはM1搭載のMacBook Airとハッキリしないところがある。

 

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