Hello、イエロー！ iPhone 14／14 Plusの新色はフルーティな黄色

iPhone 14のイエローはレモンのように爽やかな黄色

　アップルがiPhone 14／iPhone 14 Plusの新色「イエロー」を3月14日に発売します。実機をひとあし早く試す機会を得ました。どんな感じのイエローなのでしょうか？　iPhone 14シリーズへの「買い換えをオススメしたいポイント」にも触れながらレポートしたいと思います。

元気がわいてくるイエロー

　「黄色いiPhone」”は2013年のiPhone 5c、2018年のiPhone XR、そして2019年のiPhone 11以来ですね。iPhone 11から数えると約3年半ぶりです。

iPhone 14（左）とiPhone 14 Plus（右）の背面

　iPhone 14／iPhone 14 Plusの黄色は、名称もストレートに「イエロー」です。「なんとかイエロー」的な変化球ではありません。振り返れば上位のナンバリングiPhoneは、例えばiPhone 12とiPhone 13の「グリーン」や、iPhone 13とiPhone 14の「ブルー」みたいに色調を大きく変えながらも、シンプルな名前を継承してきました。対する上位のProシリーズではiPhone 14 Proの「ディープ・パープル」、iPhone 13 Proの「アルパイン・グリーン」のように“ひとひねり”を効かせています。

フロント側はエッジの部分に煌めくイエロー

　実機の写真を撮ってみました。筆者は「レモンイエロー」に近いと感じました。背面のガラスパネルと、側面の航空宇宙グレード7000系アルミニウム合金フレームは別々の素材でありながら、イエローの色合いを巧みに調整しています。Lightningポートの内側もちゃんとイエローです。

航空宇宙グレード7000系アルミニウム合金フレームの側面。落ち着いた高級感のある黄色です

Lightning端子の中まで黄色

カナリアイエローの純正シリコンケースも登場

　イエローは元気がわいてくるビタミンカラー。日本では黄色と言えば「幸福」を象徴するカラーかもしれません。また仏教では黄色がお釈迦様の体、あるいは強い精神を現す色とされているようです。

カナリアイエローのシリコンケース新色も登場。左がiPhone 14 Plus、右がiPhone 14のケース

　2022年秋に発売された当時、iPhone 14シリーズは「(PRODUCT)RED」を除き、全体にクールな色調のイメージでした。イエローが加わると、カラーラインナップの全体がパッと華やぐ印象を受けます。

ケースを装着。イエローのエネルギーが倍増する感じがします

　鮮烈な新色イエローをiPhoneケースで隠したくない、でも本体に傷が付くのはイヤ……。透明タイプのMagSafe対応クリアケースを選ぶ手もありますが、iPhone 14シリーズ本体のイエローに合わせたシリコンケースの新色「カナリアイエロー」も同時に発売されます。価格は7580円。ぜひ合わせてゲットしたいアイテムです。

Apple Watch Ultraのユーザーは「オーシャンバンド」が、新しいイエローのiPhone 14シリーズとのコーディネートとしておすすめです

　Apple Watchを使っている方は「ソロループ」の23年春の新色として追加される「カナリアイエロー」にも要注目です。価格は6800円。iPhone 14シリーズのイエローとのカラーコーディネートを楽しみましょう。Apple Watch Ultraのユーザーには、チューブ状の高性能エラストマーで作られている「オーシャンバンド」の「イエロー」がおすすめです。

iPhone 14は内部の設計を大きく変更。剛性を保ちながら軽量化しつつ、放熱効率や修理のしやすさを高めています

iPhone 14シリーズからカイブ設計も大きく変わった

　以前にレポート「iPhone 14は「内部設計」も大きく変更！ アップル本社担当者に聞いた進化のポイント」でもお伝えしていますが、iPhone 14シリーズはメインシャーシの構造や素材を大きく変更しています。

　新しい内部設計の採用によりスペースの使用を効率化。iPhone 14シリーズから新しいコンポーネントを追加しながら軽量化を図っています。放熱性能も高くなりました。

　また耐久性能を向上しながら、アルミニウム製のメインシャーシから背面ガラスモジュールを分離。ディスプレイ側と両側から内部コンポーネントにアクセスできるようになり「修理のしやすさ」も改善しています。アップルによると、この新しい内部設計が採用されたことで、背面ガラスだけを修理したい場合の修理費用が約50％抑えられるため、高品質な修理も提供できるようになるそうです。

iPhone 14に乗り換えるいい時期が到来

　3年半前に発売されたiPhone 11を使っているユーザーの方々は、そろそろ買い換えを検討してみても良い時期かもしれません。「イエロー」から「イエロー」に乗り換える絶好のタイミングです。

イエローを加えて6色のカラーバリエーションが揃いました

　全国に5Gネットワークが広く普及してきた現在、動画やビデオの再生、ビデオ会議などがよりスムーズに楽しめる5G対応のiPhone 14は様々な生活シーンで活躍します。iPhone 11と比較した場合、iPhone 14シリーズはバッテリーライフが大きく強化されたことにも気が付くと思います。目安として、iPhone 14は「+3時間」、iPhone 14 Plusは「+9時間」、iPhone 11よりも長くビデオ再生が楽しめます。

　ワイヤレス充電はより安定感の高いMagSafeにも対応しました。iPhone 14シリーズ向けに、レザーウォレットや連係カメラ用のホルダーなどMagSafe対応のアクセサリーも数多くあります。

iPhone 11から乗り換えると、iPhone 14シリーズのカメラの高い性能にも驚くはず

　暗い場所でも明るく色鮮やかに撮れるカメラ、iPhone 14シリーズから初めてオートフォーカスによる正確で速いピント合わせに対応したTrueDepthフロントカメラなど、写真・動画撮影の快適さも実感できると思います。

　春以降は旅行など様々な屋外レジャーを楽しむ機会が増えそうです。また、この春に新しい職場や学校で新生活を始める方々も新色・イエローのiPhone 14シリーズを手に入れて、最高のスタートダッシュを切ってほしいと思います。

 

筆者紹介――山本 敦 　オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。