マランツ、9.4ch対応で音質強化の一体型最上位AVアンプ「CINEMA 40」を発表
ASCII.jp / 2023年3月10日 11時0分
マランツは3月10日、一体型AVレシーバーの最上位機「CINEMA 40」を発表した。価格は50万6000円。3月17日に発売する。
9chアンプを内蔵し、最大9.4chの再生に対応。プロセッシングは最大11.4ch対応で、外部アンプを追加することで、Auro 3DやDolby Atmosの7.1.4ch構成や5.1.6ch構成も可能となっている。外観については、2020年の「MODEL 30/SACD 30n」以降採用している、現代のリビングやライフスタイルに合った新世代デザインに合わせている。AVアンプだけでなくHi-Fiシステムとも統一感があるデザインで、AVやHi-Fiといったカテゴリーの枠を超えた“ひとつのマランツサウンド”への挑戦が体現されている。
また、出力やチャンネル数といったスペックを競合と比較し、価格帯を決めるのではなく、音質に関係する部分に多くのコストを掛けているという。実はCINEMA 40の仕様(チャンネル数や扱える音声フォーマットの種類、搭載するDSP、音場補正機能)などは既発売の「CINEMA 50」とほぼ変わらない。HDMI端子の入力数が1系統増え、Zone3が追加された程度だ。
Dolby Atmos、DTS:X、IMAX Enhanced(IMAX DTS、IMAX DTS:X)、Auro 3D、MPEG-H 3D Audio(360 Reality Audio)、MPEG-4 AACなどのほか、Dolby Atmos Height Virtulizer、DTS Virtual:Xなどに対応する。DSPはGriffin Lite XPだ。
一方、外観については大型のトラップドアを設け、それを開くと大型ディスプレーが露出するなど違いが見られる。そのぶんCINEMA 50よりも高さが増し、20%ほど容積が大きくなっているが、セパレート型の「AV 10」や「AMP 10」よりは奥行きを抑えている。また、白河工場の生産とすることでプレミアムキャビネットの搭載が可能となり、定電流回路を入れるなどAV 10に向けて開発したコンセプトに引き続き取り組んでいる。HDAM-SA2などを使った電流帰還型プリアンプ、235W/9chの独立基板型パワーアンプ、強力な電源回路を搭載している。
CINEMA 50より本体の高さが増した大きな理由はパワーアンプの作りの違いだ。9chのパワーアンプを独立型とし、セパレーションや空間表現力が改善した点はCINEMA 50からのステップアップ要素となっている。パワーアンプ基板は、アルミ押し出し材のヒートシンクにダイレクト接続しているほか、並べ方にもこだわっている。9chのアンプで扱う信号とその負荷はフロントチャンネル(L/R/C)とサラウンドチャンネルで異なるため、電流の流れるポイントや排熱を考慮して、中央にセンターチャンネル用、それと離した左右にレフトチャンネルとライトチャンネルを配置。その間に負荷の低いサラウンドチャンネルなどを交互に置く形として、発熱を均等化して安定した動作ができるようにしている。なお、これは内部の話で、スピーカー端子については従来通りのフロントR、フロントL、センター……という順序で接続しやすいものになっている。
電源トランスも電力(VA)が25%アップ。チャンネル当たりでは15W向上している。ブロックコンデンサー(容量15000μF×2)も新規に作り直した。
HDMI端子は入力7系統、出力3系統ですべて8K対応。映像/音声のアナログ入力、MMカートリッジ対応のフォノイコライザー、ワイドFM/AMチューナー、HEOS搭載によるネットワーク再生機能も備えている。本体サイズは幅442×奥行き413×高さ188mm(アンテナを寝かした状態)で、重量は15.1kg。
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