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海外旅行に行くならApple PayかGoogle Payは必ず用意しておきたい

ASCII.jp / 2023年3月13日 12時0分

キャッシュレスが進む海外 これから海外旅行をするなら非接触型決済を!

 今年もMWC Barcelonaの取材で、西ヨーロッパに行ってきました。フライトスケジュールなどの関係で会場はバルセロナですが、飛行機の発着はドイツ・ベルリン。そのため、そこからバスと鉄道を乗り継いで、オランダ・アムステルダム→ベルギー・ブリュッセル→スペイン・サンセバスティアン&バルセロナ→フランス・リヨン→ドイツ・ベルリンと欧州5ヵ国を移動しました。

MWCの取材でバルセロナへ行く過程で数ヵ国を周遊

 さらにフライトは、台北経由かつシンガポール乗り換えというルート。台北は空港から入国せずに数時間の滞在ですが、都合7ヵ国ほど立ち寄ったことになります。

シンガポールでの乗り継ぎ時間が18時間ほどあったので入国しました

 今回の旅で改めて感じたのは「海外旅行ではApple PayかGoogle Payは必携」ということ。今回訪れた7ヵ国は、すべてApple PayとGoogle Payを使った非接触型決済対応国となっています。そのため、現金はおろかクレジットカードすら財布から出さずに、ほとんどスマートフォンもしくはスマートウォッチからタッチで支払えるわけです。

 自分の体験からですが、欧州で非接触型決済が普及し始めたなと感じたのは2018年ごろ。当時スーパーやレストランでクレジットカードを使って支払おうとすると、店員さんはカードを差し込んだりスワイプするのではなく、まずカードを決済端末にかざす行動をするようになっていたからです。

 さらに現地の人たちが支払っている様子をみていると、多くの人がクレジットカードもしくはスマートフォンのタッチで決済をしています。そこで今回の旅では、極力Apple PayもしくはGoogle Payで支払おうと試してみたところ、自分もほとんどのケースで支払可能でした。

Apple PayはiPhone 14 Proから
Google PayはPixel Watchで

 たとえばレストランやスーパーといった店舗。支払時にスマホを取り出して見せれば、決済端末をクレジットカードで決済できるようにセットしてくれるので、決済端末にスマートフォンをかざしてApple PayもしくはGoogle Payで支払えばOKです。

ベルリンの空港喫茶店で支払い

 無人の自動販売機も多くが非接触型決済に対応しており、Apple PayかGoogle Payで支払い可能。オランダ・アムステルダムはコロッケの自動販売機が名物となっていますが、この自動販売機も現金不可でカードでの支払いになっており、スマホでサクッと買えるようになっていました。

コロッケ自販機はキャッシュレスオンリー
ブリュッセルの証明写真自販機もカードオンリー

 特に便利だなと感じたのが、公共交通機関の券売機。以前から西ヨーロッパ各国の券売機はクレジットカードに対応していましたが、最近は非接触型決済の機能を搭載した券売機も多く、やはりスマホのタッチで購入可能です。

 海外では、特にターミナル駅だとキップ売り場の周辺はスリや泥棒が多く、治安はあまりよくありません。なので財布を出したくないんですよね。スマートフォンだけで購入できるのは安心です。

 ちなみに西ヨーロッパ各国では、駅のトイレは有料が多いですが、こちらも非接触型決済に対応しているところがありました。一刻を争うときに、財布を出して慣れない小銭を選んで投入するより、スマホやスマートウォッチ、非接触型決済対応のカードをかざすほうが素早くトイレまでたどり着けます。

アムステルダム・スローテルデイク駅のトイレ

 またアムステルダムやリヨン、シンガポールでは、Apple PayやGoogle Payで直接改札を通れる地域もありました。スマホやスマートウォッチを改札にタッチするだけなので、モバイルSuicaなどと同じ感覚で使えます。

アムステルダムの駅ではApple Payのタッチで改札が通れた
リヨンの地下鉄はPixelWatchのGoogle Payで通過
シンガポールの地下鉄改札もGoogle Payで通過

 自分は日本ではiDでの支払いが多く、公共交通機関はモバイルSuicaを使っているため、ほとんどの支払いはスマートフォンでしており、財布はほぼ出しません。今回の旅行では、それと同じスタイルで生活できたので非常にラクチンでした。

 というより、公共交通機関の自動販売機などで非接触決済が使えるケースが増えているため、スマートフォンを使った決済でいうと、日本は追い抜かれてしまった印象です。まだガラケーを使っていた頃、成田空港駅のキヨスクでの支払いをモバイルSuicaでしたら、それを見た外国人旅行者が目をぱちくりさせ、「ワオ!」と声を出して驚いていたのを今でも憶えています。

シンガポールのホーカーズ(屋台村)でもApple Payで支払えた

 もちろんすべてがApple PayかGoogle Payで払えるというわけではありません。現金のみという店舗もあり、たとえば今回宿泊したバルセロナの宿は観光税の支払いが必要でしたが、これは現金のみでした。また金額が大きいと決済エラーとなるケースも。さらに海外の自動販売機は故障も多く、NFCリーダーが故障しているのか反応しないこともありました。

 そのため、ある程度の現金とクレジットカードを入れた財布もあわせて持ち歩く必要はあります。またあまり財布を触っていないと、いつの間にかなくしたり盗られていたりする場合もあるので、定期的に財布チェックは必要です。

 それでもApple PayかGoogle Payで支払うほうが断然ラクチンで安全。海外旅行をするなら、Apple PayもしくはGoogle Pay対応の国かどうか確認して、スマートフォンやスマートウォッチに設定しておくのを新しい旅のスタイルとしてオススメします。

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