高FPSも4Kもレイトレも快適な性能! ホワイトケースも注目のゲーミングBTOPC
ASCII.jp / 2023年3月16日 14時0分
セブンアールジャパンが運営する「パソコンショップSEVEN」の「ZEFT Z36Flow」は、CPUに「Core i9-13900F」、GPUに「GeForce RTX 4070 Ti」を搭載するデスクトップゲーミングパソコンだ。本製品の最大の特徴はCPU・GPUの強力さに由来するゲーム性能の高さで、4Kのような高解像度での快適なゲームプレイを実現したいハイエンドユーザーにとって、魅力的なモデルといえる。
前回は、ZEFT Z36Flowの外観、ケース内部について紹介した。今回は、「ZEFT Z36Flow」の主なスペックとベンチマーク結果をチェックしていく。
ZEFT Z36Flow https://pc-seven.co.jp/spc/18646.html 価格:32万9800円(税別)、36万2780円(税込)
ベンチマークで性能をチェック
スペック面に関しては、先述のとおり、CPUにCore i9-13900F、GPUにGeForce RTX 4070 Tiを搭載。高いコストパフォーマンスを誇るハイエンドCPUと、4Kゲーミングも現実的な性能を備えたGPUの組み合わせにより、PCゲームやリアルタイム配信、写真・動画編集・3Dモデリングといったあらゆる用途を1台で賄えるだけのポテンシャルがあるといえる。
マザーボードはB760チップセット採用のASRock「B760M Pro RS/D4 WiFi」。メモリー容量は32GB(DDR4-3200)で、ストレージは1TB M.2 NVMe SSDを搭載する。メモリー容量・ストレージ容量ともに余裕があり、一般的な用途では不自由なくあつかえそうだ。BTOオプションからカスタマイズも可能なので、必要であれば増設や変更を選択するといいだろう。
前提を確認したところで、ゲーミング用途でのパフォーマンスをベンチマークで確認していこう。まずはPCのCPUレンダリング性能を計測する「CINEBENCH R23」の結果だ。
マルチコアテストでは25590pts、シングルコアテストでは2207ptsと、どちらも最新のハイエンドCPUらしく良好なスコアーが記録できている。とくにマルチスコアーは高い水準で、「Core i9-13900F」の24コア/32スレッドにものぼるメニーコア構成が効果を挙げているといえそうだ。最新のAAA級タイトルはもちろん、ゲーム以外の演算処理においても、高いパフォーマンスを発揮できるだろう。
続いて本製品の主戦場となるゲーミング用途でのパフォーマンスを、パソコンの3D性能を計測する定番ベンチマーク「3DMark」で見ていく。テストは「Time Spy」「Time Spy Extreme」「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の計5つに加え、最新APIとなるDirectX 12 Ultimateの処理を盛り込んだテスト「Speed Way」を実行した。
「Speed Way」のスコアーは5381と、現状極めて高負荷なテストでありながらまったく問題のないスコアーが出ている点はさすがだ。DirextX 12系のテストである「Time Spy」2種は、WQHD解像度でのテストとなる「Time Spy」のスコアーが20959、4K解像度のテスト「Time Spy Extreme」が10474で、どちらのテストもスコアーの伸びがすさまじい。
「Time Spy」のGraphics test 1、Graphics test 2におけるフレームレートはどちらも余裕で100fpsを超えており、「Time Spy Extreme」に関しても60fps以上を保てていることから、4K解像度でも多くのタイトルで快適な動作が可能であると言えそうだ。RTX 4070 Tiを搭載した恩恵の大きさが感じられる。
もちろん、DirectX 11を用いたFire Strike系3種テストでも良好な結果が出ている。フルHD解像度のテストである「Fire Strike」から4Kの「Fire Strike Ultra」までのGraphics test 1のフレームレートを見る限り、「Fire Strike Ultra」までまったく問題なく60fps越えを達成できており、高負荷なPCゲームにおいて非常になめらかな描画を実現できるだろう。
ほかのゲーム系ベンチマークの結果も確認してみる。使用したのは「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」で、画質は最高品質、フルスクリーン設定、3種類の解像度での計測を実施している。
フルHD解像度ではスコアーが35524、WQHDではスコアーが28834、4K解像度では16497と、すべての解像度で最高判定の「非常に快適」を達成できている。出力したレポートを参照すると、フルHD時の平均フレームレートは251fps、WQHD時は200fps、4K時は110fpsで、もっとも負荷のかかる4K解像度であってもハイリフレッシュレートディスプレーの使用が現実的なラインの性能を発揮できている。
本作のように比較的軽快に動くタイトルなら、4K解像度であってもスペックの心配をする必要はまったくない。
より負荷のかかる「Cyberpunk 2077」でもテストしてみた。画質にもっとも負荷のかかる「レイトレーシング:ウルトラ」を設定した上で、RTX 4000シリーズGPUで利用可能な「DLSS Frame Generation」を有効化。ゲーム内ベンチマークモードを利用し、3種類の解像度での計測を実施している。
設定自体は凄まじく重いが、フレーム生成の恩恵もあり、どの解像度でも非常に高いフレームレートが出ていることが分かるだろう。今後も重量級のPCゲームタイトルの高解像度プレイではフレーム生成が快適さを左右することになると思われるが、「ZEFT Z36Flow」のポテンシャルがあれば問題なく快適なゲーム体験を楽しめるはずだ。
最後に、ストレージ系のベンチマークも確認してみよう。
定番の「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果は、シーケンシャルリードが3560MB/s、シーケンシャルライトが3122MB/sと、どちらも毎秒3000MB越えの安定した転送速度を発揮できている。ランダムリード/ライトに関しても、特にQ32T1テストでは高速な結果が出ており、搭載する「WD BLUE SN570」の優秀さが光る結果だ。
現状最高峰のゲーミング性能を実現
ここまで見てきた通り、4K解像度のゲーム描画を余裕をもってこなせる「ZEFT Z36Flow」のパフォーマンスは極めて高水準だ。その性能の高さから、ウルトラワイドディスプレーや4K解像度のディスプレーでゲームを満喫したい、というコアユーザーには文句なしにおすすめできる。
もちろん、配信やクリエイティブなど、ゲーム以外の用途でヘビーに稼働させる予定のあるユーザーにとっても良いPCだろう。現状最高峰のゲーミング性能を求めるのであれば、「ZEFT Z36Flow」の購入を検討してみてはいかがだろうか。
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