超軽量に第13世代Coreと16：10の画面で万全＝富士通「LIFEBOOK UH90/H1」実機レビュー

ASCII.jp / 2023年3月15日 11時0分

　最後に恒例のベンチマークを計測した。まずCPU性能については、「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は11211pts、「CINEBENCH R20」のCPU（Multi Core）は4269ptsとなった。

　Core i7-1255U（2P＋8Eコア、12スレッド、最大4.70GHz、TDP15W）の「LIFEBOOK UH90/G2」がR23は7527pts、R20は2891ptsだったので、LIFEBOOK UH90/H1はその約149％、約148％相当のスコアを記録したことになる。

　Performance-coresの数、TDPの差が如実に表われた結果ではあるが、Core i7-1360Pの性能を最大限に引き出している点も注目に値する。

　一方、3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは1876、Fire Strikeは5213、Wild Lifeは14235、「ファイナルファンタジーXIV」は8426となった。

　LIFEBOOK UH90/G2がTime Spyは1851、Fire Strikeは4855、Wild Lifeは13653、ファイナルファンタジーXIVは7228だったので、LIFEBOOK UH90/H1はその約101％、約107％、約104％、約117％相当のスコアを記録したことになる。

　内蔵グラフィックスについてはどちらも「Intel Iris Xe Graphics」ということで、3Dグラフィックス性能については大きな差はなかった。第14世代（Meteor Lake）でGPU性能が大幅に向上されることに期待したい。

　ストレージ速度については「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は3672MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は3355MB/sとなった。

　PCIe Gen4 x4接続SSDとしては物足りないが、リード、ライト性能よりも発熱の低さを狙って「Micron_MTFDKBA512TFK-1BC15ABFA」を採用していると思われる。

　バッテリー駆動時間についてはディスプレー輝度、ボリュームともに40％の設定でYouTube動画を連続再生したところ、9時間33分動作した。実測重量826gと軽量なLIFEBOOK UH90/H1だが、バッテリー駆動時間についても万全のマシンに仕上げられている。

道具としてのモバイルノートPCを探しているのなら最高の相棒となる1台

　LIFEBOOK UH90/H1に派手さはない。しかしCore i7-1360Pの処理性能を最大限に引き出しつつ、バッテリー駆動時間は長く、また、実測重量826gながら剛性の高いボディーを実現している。

　キーボードの上質なフィーリングは伝統を継承しつつも、ディスプレーは最近の流行りを取り入れて縦に伸ばしたアスペクト比に変更された。

　ハードウェア保証、電話サポート、出張サービスなど、有償ではあるがきめ細かなサービスが提供されている点もFCCLならではのポイントだ。配慮の行き届いた道具としてのノートPCを探しているのなら、LIFEBOOK UH90/H1は最高の相棒となる1台である。