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凸版印刷、工場や施設内での異常音を遠隔監視する収音センシングシステムを4月より販売開始

ASCII.jp / 2023年3月15日 18時10分

 凸版印刷は3月14日、工場や施設内での金属同士の衝突や摩擦により起こる音など、正常稼働時には発生しない異常音を遠隔監視する収音センシングシステムを開発したと発表した。4月より販売を開始する。  「収音センサー」と「データ閲覧アプリ」から構成され、凸版印刷のスマート点検支援サービス「e-Platch」専用のツールとして提供される。これにより、設備や機器が発する異常音を、工場や施設内に定常的に存在するバックグラウンドノイズに埋もれることなく検出し、アラートを発報することや、異常の履歴をレポートとして出力できる。設備の異常を早期発見し、機械部品の交換時期を適切に把握することで、保守・点検作業の効率化を図ることが可能となる。  収音センシングシステムは発生している音を収録し、収集した音データの160Hzから1万6000Hzの帯域を21分割して周波数帯ごとの音強度データを取得。独自の手法によりデータを圧縮・分割してアプリ側に伝送し、アプリ側では受信したデータのデシベル値を周波数帯ごとにプロットし、音の傾向をグラフ上に見える化、ユーザーが設定した「しきい値」を超過した場合には、アラートを発報。  ZETAの持つ「超狭帯域による多チャンネル通信」「メッシュネットワークによる分散アクセス」「双方向での低電力通信」といった特長と、付属の収音マイクが防水仕様であることを活かし、工場や施設の屋上や、地下の入り組んだ場所にも設置が可能です。これにより、それらの場所で稼働する装置の故障予測・騒音対策が取れるようになる。  アラートの発報や収音したデータの傾向から「異常」を定義・検出したりするなどの機能を、センサー側からアプリ側に移行することで、従来品と比較して半額以下での提供を実現。データ変換機器「ZETABOX」により、測定器から出力されるデータをデジタル化し、ZETAネットワークに転送し、既存の測定器が流用できるため導入コストを低減でき、データ収集に伴う測定器のメンテナンスなどの作業変更も不要。

e-Platchは、工場や施設において、排水の水位や水素イオン濃度を始めとする環境データを自動収集し、工場全体のリスクマネジメントを強化する統合的監視システム

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