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話題の『ホグワーツ・レガシー』も4Kで快適動作!Ryzen 7000シリーズ搭載BTO PCの性能とオススメモデルをピックアップ!

ASCII.jp / 2023年3月20日 11時0分

 2023年になり、1月のCESにてAMDは3D V-Cashe搭載したSocket AM5対応Ryzen 7000X3Dシリーズを発表。その後、TDP 65Wの末尾に“X”がなく、発熱や消費電力を抑えたRyzen 7000シリーズを発売。

 そして3月3日には、Ryzen 7000X3Dシリーズの「Ryzen 9 7950X3D」と「Ryzen 9 7900X3D」の2モデルを国内にて発売して話題を呼んだ。そんな最新のRyzen 7000シリーズを搭載したPCを使ってみたいが、PCを自作するのに自信がない、などと言った人にはBTOメーカーのPCの購入がオススメだ。

 近年のBTOメーカーのPCは、PCパーツの大量購入などにより、自分で組み立てるよりも安価にPCが購入できたり、トラブル時のサポートなども充実している。自作PCは各パーツを、自分で選びオンリーワンのPCを組み立てられるメリットがある。しかしながら、自分でパーツを選んだり、組み立てたりする手間よりもお買い得に購入できPCとして使えればOKという人には、BTOメーカーPCを選び、必要に応じてBTOメニューでカスタマイズする方がお手軽だ。

 そこで今回は、Ryzen 7000シリーズを搭載した各BTOメーカーのPCをいくつかご紹介したい。製品ラインアップを紹介する前に、実際にRyzen 7000シリーズを搭載したPCがどれぐらいの性能を持っているのか、1台ピックアップしてご紹介したい。

 お借りしたPCは、フロンティアの「FRGB650/R92」。「FRGB650/R92」は、CPUにAMD「Ryzen 9 7900X」を採用し、ビデオカードにNVIDIA「GeForce RTX 4080」を採用したPC。メモリーは近年のゲーミングPCでは最低限必要な16GBよりも多い32GBで、ストレージはPCゲームもたっぷり保存できる1TB SSDを搭載し、PCゲームをプレイするなら、困ることがない性能を有している。

 その分、価格が45万2800円とやや高価だが、AMDの最新チップセットAM5に対応し、最新のAAAタイトルも快適にプレイできる性能を有するので、今後5年以上長く使いたい人にはオススメの1台だ。AMDのRyzenは、2017年に第1世代が発売され、その後5年もの長い間、AM4チップセットを採用し続けた。

 AMDは競合のインテルよりもチップセットを長く採用し続け、エコシステムを重視する傾向にある。2022年9月に初めて次世代のAM5チップセット対応のRyzen 7000シリーズの登場したことを考えれば、多少高価でも最新チップセットで購入しておきたい。そうすれば、CPUやビデオカードといった各パーツだけを変えるだけで、簡単に性能アップも図れ、長く使うことができる可能性が高いというメリットもある。

 メモリーもAM4チップセット時はDDR4だったが、AM5では最新のDDR5のみが使用でき、メモリーの性能も向上している。ストレージに関しては、AM5は次世代規格PCI Express 5.0(Gen5)にも対応しているが、PCI Express 4.0(Gen4)のSSDを採用している。

CPUクーラーは大型のサイドフローの空冷を採用

 Gen5 SSDは発熱量が高く、それを抑えるためにファンを備えた大型のヒートシンクが必要だったりと、現状使い勝手が良くなく、製品ラインアップも少ないため、未だBTO PCでは採用例がないが、今後アップデートできる余地がある点は覚えておきたい。

4K高解像度でもFF14が140fps以上でプレイ可能!

 では、実際にどれぐらいの性能があるのか、まずは定番のベンチマークソフトで性能をチェックしたい。

 CPU性能を計測するCINEBENCH R23では、マルチスコアが29099ptsと高いスコアを計測。これは、前世代で32スレッドのRyzen 9 5950Xの24000台を、さらに上回る性能でゲームプレイをしながらの実況配信や動画の録画が、さらに快適になる期待感がある。シングルスレッドのスコアも2004ptsと2000台を超え、Ryzen 9 5950Xの1600台をも大きく上回り、CPU性能に依存するPCゲームのフレームレート向上も期待できる。

 GPU性能を計測する3DMarkのスコアは、おおむね高い。GPUがRTコアを搭載するGeForce RTX 4080だけあって、レイトレーシング対応のPort RoyalもGraphics testのフレームレートが81.68fpsと60fpsを余裕で超えるほどで、現行のAAAタイトルもレイトレーシングを使って快適にプレイできる性能を有していることがわかる。

 定番のゲームベンチマークソフトである「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」は、解像度が3840×2160ドットの4Kで、かつ画質が「最高品質」でもスコアが20794の「非常に快適」評価。フレームレートも平均140.5fpsと120fpsを超えているため、4K高画質でもとても快適にプレイできる。

『ホグワーツ・レガシー』も設定次第では77fps以上と快適

 次にいくつか実ゲームでのフレームレートをCapFrameXで計測し、その性能を確認してみた。まず初めに計測したのは、昨年ゲームオブザイヤーなど、数々の賞を受賞した人気ゲーム『エルデンリング』。解像度は3840×2160ドットの4K、画質は「最高」にし、CapFrameXでフレームレートを計測した。99パーセンタイル(P1)を最小値として採用している。

『エルデンリング』ではフレームレートが60fpsで頭打ちするが、4K高解像度でも平均60fpsで動作した。最大値は瞬間的にフレームレートが上がった際の誤検知で、最小値もシーンによってほんのわずかにフレームレートが落ちた時の計測値と考えられるが、全体の1%内のフレームレートの落ち込みが10fps未満のため、ほぼプレイ中にカク付きを覚えることはなさそうだ。

 今度はハリー・ポッター世界を舞台としていることで話題となった『ホグワーツ・レガシー』で動作を検証。『ホグワーツ・レガシー』は高品質の推奨スペックがAMD「Ryzen 5 3600」(6コア/12スレッド、最大4.2GHz)やAMD「Radeon RX 5700 XT」と非常に高い。

 加えて、4K ULTRA仕様ではCPUがAMD「Ryzen 7 5800X」(8コア/16スレッド、最大4.7GHz)で、GPUがAMD「Radeon RX 7900 XT」またはNVIDIA「GeForce RTX 3090 Ti」とほぼ最新のハイエインドを要求しているほどに高スペックを必要としている。

 本作では「ベンチマーク」と呼ばれる項目があるが、これは設定した画質でのフレームレートを計測する、いわゆるベンチマークソフトと同じ計測機能ではなく、あくまでプレイするPCに適した画質に自動で設定してくれる機能。

 もちろん、画質設定は手動でも切り替えられるが、ゲームをインストールして初回起動するだけでも、PCに合った画質設定になっているため、PCゲーム入門者も特に迷うことなく、自分のPCに合った快適な設定でゲームが楽しめる。

 複数のPCパーツを切り替えて差を見る場合は、条件を揃える必要があるが、今回は特にそうした比較対象はないので、今回の計測はユーザーの条件に合うよう、デフォルト設定のままで解像度だけを変更してフレームレートを計測した。画質は「最高」、レイトレーシングは有効で、アップコンバート機能である「DLSS」は“クオリティ”という条件で、CapFrameXでフレームレートを測定した。

 4K高解像度では、77.7fpsと100fpsを切る動きを見せたが、WQHDは137.1fps、フルHDは152.9fpsと120fps以上の動作を見せた。設定条件や計測シーンによっても多少の誤差は生まれるだろうが、4K高解像度でも設定次第ではレイトレーシングを有効にしても、60fps以上と快適に遊べるだけの性能を有しているようだ。

『ホグワーツ・レガシー』は、最近の中ではかなり動作が重く、このゲームが快適に動作するならば、他のどんなPCゲームも快適に動作する期待感がある。PCゲームは、CPUの性能をよく使うものから、GPUの描画性能またはVRAMの量によっても得意不得意が分かれるが、「FRGB650/R92」ほどの高性能であれば余裕があるため、設定次第ではどんなPCゲームも快適に動作する。

5年以上長くPCを使うならAM5対応の BTO PCを選んでおくのがベスト!

「FRGB650/R92」はAMDの最新チップセットであるAM5に対応したPC構成であるため、前世代のAM4チップセットをベースとしたPCであれば、よりコスパの高い製品もある。しかしながら、AMDの場合は競合のインテルと異なり、AM4チップセットが第1世代のRyzenから5年以上も現役で使われた。

 そのため、今回のAM5も今後5年以上は現役で使え、最新のPCパーツをちょい足しできる可能性も高い。AM4チップセットでは、AM5で対応する次世代のDDR5メモリーや、Gen5のSSDも利用できないため、今後長く使うのならAM5チップセットに対応したPCを選ぶ方が良いだろう。

 そのため、以降は「FRGB650/R92」以外の、各BTOメーカーのオススメなAM5対応のPCもご紹介したい。PCケースデザインやサービスなどの特色も踏まえ、最新のPCを購入する際の参考として欲しい。

Ryzen 9 7900X3Dを搭載した父ノ背中コラボモデル!

LEVEL-RGX7-LCR79D-UL1X-FB [RGB Build] ●ユニットコム 直販価格:44万9700円

 2023年3月3日に発売されたばかりの、Zen 4世代かつ3D V-Cacheを搭載したゲーミング向けCPU「Ryzen 9 7950X3D」を採用したプロゲーミングストリーマー集団「父ノ背中」とのコラボモデル。通常のCPUよりも巨大なL3キャッシュを持つことで、ゲームによってはより性能の底上げが期待できる。

 Ryzen 7000X3Dシリーズは、現状設定によっては性能が最適化されないことがあるが、BTO PCであれば最適化された状態で使えるため安心。ビデオカードはGeForce RTX 4070 Ti搭載モデルをピックアップ。より高性能なビデオカード搭載モデルもあるが、さらに価格が高くなっている。

 最強スペックで、4K高画質のPCゲームを楽しみたい人以外は、解像度がWQHD程度であれば大抵のPCゲームが快適以上に遊べる本モデルくらいがオススメだ。

 フロントには「父ノ背中」のチームロゴを配置。左側面にはLEDの光をバックにシースループリントの父ノ背中とFather’s Backのイメージをデザインが楽しめる強化ガラスパネルを備える。前面の水冷システム内側に最大3基、天面と背面に3基、最大6基のLEDファンを搭載し、PC本体側の設定で色の変更、LEDの消灯も可能になっている。

 また、デスクトップPCながら、Wi-Fi 6とBluetooth 5機能も利用できる。

CPUとGPUを両方とも水冷クーラーで冷やす 静音かつ高性能なゲーミングPC

G-Master Hydro X670A Extreme ●サイコム 直販価格:35万8260円

 サイコムオリジナルの水冷静音仕様のビデオカード「GeForce RTX3070 8GB LHR+Asetek 740GN水冷+EnermaxUCTB12」を搭載。CPUにも360mmと大型のラジエーターを備えた水冷クーラーを採用したデュアル水冷仕様で、性能を底上げし、かつ静音性を高めているこだわりの1台。

 CPUはデフォルトでAMD「Ryzen 7 7700X」を採用しているが、BTOカスタマイズでRyzen 7000X3Dにも換装可能。延長保証やパソコン訪問設置サービス、下取りキャンペーンなど、サービスも充実しているので、高性能なコダワリのPCを購入したいPC入門者も安心だ。

ゲームだけでなく映像編集にもオススメなゲーミングPC

G-Tune PP-A-3070Ti [Windows 11] ●マウスコンピューター 直販価格:37万4800円

 CPUはAMD Ryzen 7 7700Xで、ビデオカードがNVIDIA「GeForce RTX 3070 Ti」といったミドルハイクラスの構成のゲーミングPC。ストレージ容量は1TB SSDと容量も十分で、最近のデスクトップPCでは標準搭載の少ない光学ドライブも、フロントのスロットインで備える。

 16スレッドとゲームに加え配信や録画も同時に行なえるマルチスレッド性能を持ちながら、録画した映像をたっぷり保存できるストレージ容量と、メディアに保存できる光学ドライブを備え、すぐにゲームのみならず動画編集なども行なえる構成になっている。

Ryzen 9&RTX 4070 Tiと最新の高性能構成ながら34万円台!

arkhive Gaming Custom GC-A9G47R AG-AR12B65AGL7I-H5F ●パソコンショップアーク 直販価格:34万7600円

 CPUにはTDP 65Wで空冷クーラーで発熱量を抑えながら24スレッドと高性能なRyzen 9 7900を採用。ビデオカードはAda Lovelace世代のGeForce RTX 4070 Tiを備えている。メモリー容量は前述した他のモデルの32GBより少ない16GB(クロックはDDR5-5200と高いが)にし、ストレージをコスパの良いGen 3の1TB SSDに、マザーボードをB650チップセットを採用するなど、CPUとGPU以外のPCパーツのコストをできるだけカットしたことで、35万円以下と性能の割には高いコスパを実現している。

Ryzen 7+RTX 3060で25万円台 ゲーム入門機として◎

GA7A-E230/XB ●TSUKUMO 直販価格:25万3800円

 TSUKUMOのゲーミングブランド「G-GEAR」の「GA7A-E230/XB」は、標準構成でCPUがRyzen 7 7700、GPUがGeForce RTX 3060 Tiと言う構成で25万円台とお買い得。フルHDなら大抵のPCゲームも快適に動作する性能だが、標準構成だとメモリーが16GBのシングルチャンネルという点だけは注意。シングルチャンネルが気になる人は、その点だけはカスタマイズするのをオススメしたい。

 この価格帯ながら、光学ドライブも搭載し、2.5Gの有線LANに加え、Wi-Fi 6+Bluetooth 5も備える点も見逃せない。

Ryzen 5+RTX 3070 Ti搭載PCが 3月22日まで限定特価で22万円台!

ZEFT R47K ●パソコンショップSEVEN 直販価格:22万6800円

 ZEFT R47Kは、CPUにRyzen 5 7600を採用し、GPUにGeForce RTX 3070 Tiを備え24万9480円のところ、同社の限定ウィークリーセールで3月22日まで22万6800円とお得に。CPUのスレッド数は12スレッドなので、配信しながらゲームをプレイする、といったマルチ作業ではやや力不足だが、PCゲームをプレイするだけなら十分な性能。

 CPU以外の構成は、解像度WQHD以上でもPCゲームが快適に遊べるGeForce RTX 3070 Tiに、メモリー16GB、1TB SSDと十分なスペックを有する。加えて、この価格帯ながら光学ドライブや有線LANも2.5G LANを備えている。標準のPCケースは、DeepCool「CH510」と白く、明るい色の家具が多い部屋にも馴染み易い。

Ryzen 7搭載しながら20万円以下! コスパが高いクリエイティブPC

raytrek 4CAXH ●ドスパラ 直販価格:18万9979円

 ドスパラでも、もちろんRyzen搭載のゲーミングPCは販売されているが、同社のクリエイティブブランド「raytrek」でも、最新Ryzen搭載モデルが販売されているので、ゲーミング以外のPCとしてピックアップ。CPUはRyzen 7 7700だが、GPUはPCゲームもフルHDでなら快適にプレイできる、ロークラスの「GeForce GTX 1650」を備え、価格を20万円以下に抑えたモデル。

 この価格帯ながら16GBメモリー、Gen4の1TB SSDを搭載するなど、ちょっとした写真編集や動画編集を快適に行なえるスペックを有する。普段使いで写真編集などをしながら、たまにPCゲームを遊びたい、といった人にもオススメできるモデルだ。

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