GeForce RTX 4070 Laptop GPU搭載でデスクトップに匹敵する性能!MSIゲーミングノートPC「Katana 15 B12V」シリーズ
ASCII.jp / 2023年3月23日 11時0分
ゲーミングノートPCにGeForce RTX 40 Laptop GPUシリーズ搭載したモデルが、各社から2月より出始めているが、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)も2月下旬より数モデルを発売している。今回は、その中からコストパフォーマンスに優れた「Katana 15 B12V」シリーズをお借りしたので早速レビューしていこう。
GeForce RTX 4070 Laptop GPUにCore i7-12650H搭載
「Katana 15 B12V」シリーズは、15.6インチフルHDディスプレーを搭載したゲーミングノートPC。CPUは第12世代インテルCore i7-12650H(最大4.7GHz)で、10コア(P6/E4)の16スレッド。グラフィックスは、NVIDIA GeForce RTX 4070 Laptop GPUを採用し、144Hz駆動のディスプレーとの組み合わせにより、パワフルで滑らかな映像を実現する。
メモリーは16GB(8GB×2)DDR5で、最大64GB(32GB×2)まで搭載可能。ストレージはM.2 NVMe SSDを512GB搭載し、もう1つM.2スロット(PCIe Gen4)を備えているので、データ用ストレージとして増設することもできる。なお、メモリーとSSDの増設はMSI「公認サポート店」にて行なっているため、個人で増設をしてしまうと保証が無くなってしまうため注意が必要だ。
ボディは、従来モデルのシンプル系からゲーミングPCらしさを強調したデザインへ変更。天板にはエンブレムが刻まれ、キーボードはMystic Light対応のRGBバックライトを搭載し、WASDと電源キーはスケルトンキートップ仕様となっている。
サイズは359(W)×259(D)×24.9(H)mmとB4紙サイズ程度のフットプリントで重量は2.25kg。ACアダプターは200W仕様で、スマホ程度のサイズがある。
ハイパフォーマンスを極力維持すべくシェアヒートパイプ採用の新型強冷クーラー「Cooler Boost 5」を採用。底面にある吸気用のスリットから、ヒートパイプ6本とファン2基の姿が見える。また、パフォーマンスアップのために、CPU内蔵GPUを無効化するディスクリートグラフィックモードを搭載。設定アプリ「MSI Center」から切り替えができる。
インターフェースは、左側にUSB 3.2 Gen1 Type-AとUSB 2.0 Type-A端子。右側にギガビットLAN、HDMI、USB 3.2 Gen1 Type-C(映像出力対応)、USB 3.2 Gen1 Type-A、オーディオ出力を備える。
GeForce RTX 4070 Laptop GPUの実力はいかに
それでは「Katana 15 B12V」シリーズの性能を検証していこう。検証にあたっては「MSI Center」アプリの設定で、動作するアプリによって最適化する「スマートオートモード」と「究極のパフォーマンスモード」でクーラーブーストをオンにした状態の2パターンを計測。GPUはディスクリートグラフィックモードにしている。
まずは、CPUの性能を測る「CINEBENCH R23」から。設定はマルチコアとシングルコアでデフォルト設定の10分間回したときとした。
結果は、マルチコアが10806pts、シングルコアが1749ptsで、スマートオートモードと究極パフォーマンスモードではほとんど差がでなかった。究極パフォーマンスモードはファン全開状態でかなりの騒音レベルになるにもかかわらず結果が同じ。これならスマートオートの設定にしたほうがファン音は抑えつつ、同等の性能が得られる。
続いて、アプリの性能を検証する「PCMark 10」を実行。結果は、スマートオートモードが7581で究極パフォーマンスモードが7691と、こちらでも100程度の差だった。
スコア的には7500を超えており、ちょっと前のゲーミングデスクトップマシンと同等以上の性能だ。詳細なスコアでも、ネットやチャット系アプリ1のEssentialsが10011に対し、写真や動画アプリ系のDigital Content Creationは12196と高く、GPUがスコアを押し上げていることがわかる。
3DCGの描画性能を測る「3DMark」では「Time Spy」「Time Spy Extreme」「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」の4つを実行。それぞれスマートオートモードと究極パフォーマンスモードで計測した。
結果はご覧の通りTime Spyで11009を記録し、Fire Strikeで22000を超えた。やはりちょっと前のゲーミングデスクトップマシンレベルの性能を発揮した。スマートオートと究極パフォーマンスとでは、Fire Strike系でわずかに差がでた。
ちなみに究極パフォーマンスでは、GPUとメモリーのクロックを上げる設定もできる。GPUを100MHzアップしたところ、Fire Strikeでスコアがさらに300ほどアップするので、ゲームやアプリが動作する程度にクロックアップして使うといいだろう。
ゲーム系のベンチも計測してみた。まず、ちょっと軽めの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」で、設定はフルHD解像度の最高品質。結果は21759と、もちろん「非常に快適」評価。さすがに余裕でプレイできる。
続いてちょっと重めの「ファイナルファンタジーXVベンチマーク」も試してみた。設定はフルHD解像度の高品質。結果は11272と「とても快適」の評価だった。こちらも十分滑らかにプレイできそうだ。
レイトレーシングの描画についても検証してみた。まずは、「V-Ray Benchmark」で計測。CPUのみで描画する「V-Ray」では、8092を記録。GeForce RTX 4070 Laptop GPUを利用した描画「V-Ray GPU RTX」では1612と、公式サイトのベンチマークの結果を確認するとGeForce RTX 3070Ti Laptop GPUとだいたい同じレベルだ。
レイトレーシングに対応したゲーム「サイバーパンク2077」の設定をフルHD解像度の「レイトレーシング:ウルトラ」で計測すると、平均FPSは138.41fpsだった。こちらは究極パフォーマンスモードだと143.02fpsと少しアップしており、重めといわれているこのゲームでも十分楽しめることがわかった。
最新GPU搭載で24万円切りの高コスパ
ベンチマークテストの結果から、究極のパフォーマンスモードでファンを全開にせずとも、重めのゲームでも十分楽しめる本製品。CPUは一世代前となるものの最新のGeForce RTX 4070 Laptop GPUを搭載し、ちょっと前のゲーミングデスクトップに引けを取らない性能を発揮。それでいて実売価格23万9800円と非常に価格が抑えられている。
「Katana」シリーズはこれまでのシンプルなデザインから、ゲーミングモデルらしいデザインとなり、よりゲーミングライフを満喫できる。それだけでなく、ディスプレーを2台まで接続できるため、ゲームだけでなくちょっとしたクリエイティブな環境も構築可能。ゲーミングノートPCを物色しているなら、高コスパな「Katana 15 B12V」シリーズが新生活を彩りのあるものに変えてくれるはずだ。
3/23 13:30:スペック表の一部を修正しました
Katana 15シリーズ詳細ページ MSI Storeで購入する(3月30日(木)までの購入でWi-Fi 6ルーター「AX1800」プレゼント) MSIサイト
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