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高速AFと最強手ブレ補正でコスパもいいフルサイズカメラ「LUMIX S5Ⅱ」がお勧めです

ASCII.jp / 2023年3月31日 12時0分

 一年中、次に買うべきカメラやレンズを考えているみやのです。流行りのChatGPT様に聞いてみました

Q:今お勧めの楽しいカメラを教えてください。 A:最近では、スマートフォンのカメラでも非常に高品質な写真が撮影できるようになっていますが、カメラ本体を使った撮影も楽しいですよね。おすすめのカメラとしては、以下のようなものがあります……  という前置きをしてくれて、泣きそうになりながら選んだのは「LUMIX S5Ⅱ」です。

「LUMIX S5Ⅱ」はボディが24万7500円と超お買い得!

超高画質と美しいボケならばフルサイズミラーレス デジカメは最新モデルを買うのだ

 今年頭のCES2023合で世界向け&日本でも発表になった、フルサイズミラーレスカメラ「LUMIX Sシリーズ」の新製品で、「LUMIX S5Ⅱ」は2月16日に発売となりました。兄弟機の「LUMIX X」は6月発売で、待ちモードのみなさんもいるみたいですね。

 S5Ⅱはその名のとおりS5の後継機ですが、撮像素子、画像エンジンとボディデザインを一新し、高速オートフォーカスと強力な手ブレ補正を実現したのが大きな特徴です。

 最初のChatGPTのお告げではありませんが、自身ももちろん日頃はスマホで写真を撮っています。んが、こと取材や旅行やお散歩にはおカメラを使います。フルサイズミラーレスは、スマホの大型撮像素子「1/1.7型」や「1型」と比べて、面積で8~20倍の差があります。同じ画素数だとすると、1画素の面積が広くなり、暗さに強く、階調も豊かになります。

レンズを外すとドカンと控えるフルサイズセンサーは威力絶大です。

 また、撮像素子が大きいほど、同じ画角を得るためのレンズの焦点距離が長くなり、合焦範囲が狭くなりますから、ピントが合っていない部分の「ボケ」が強くなります。スマホでも背景ボケをデジタル処理で実現しているものもありますが、自然のボケに勝るものはありません。

「LUMIX S5Ⅱ」に「LUMIX S 50mm F1.8」で撮影。背後はもちろん前ボケもフルサイズならではの美しさです。

 もちろん、フルサイズより大きい素子を使っているカメラもありますが、ボディが大きく重くなり、お値段もどどーんとUPしますので、競争の激しい「フルサイズミラーレス」がお買い得となるのです。

位相差AF搭載で高速フォーカス アクティブI.S.で最強手ブレに

 S5Ⅱが採用した新開発の撮像素子はフルサイズ2420万画素で、同社としては初めて「像面位相差AF」を搭載しています。従来、SシリーズはコントラストAFと認識AFでオートフォーカスしていたのですが、位相差が加わり、動体の追随性能が大幅に向上しました。

 位相差AFは、撮像素子の中にAF用の素子を配置するもので、当然その場所は画像情報が欠落するという欠点があるのっで、LUMIXではこれまで採用していなかったのですが、画像処理エンジンの性能向上によってカバーできるとみて、今回ついに搭載したものです。センサー内の測距点は779ポイントで、ほぼ全域をカバーします。

 画像処理のためのヴィーナスエンジンは新世代となり、S5に搭載のものと比べて演算性能が2倍、バッファメモリーは4倍となっています。

 実際に動くものを色々と撮ってみました。瞬時にピントが合うのはもちろんですが、一度食いつくと、そのあとの追尾もスムーズになりました。また、暗さにも強くなり、ISOを上げても嫌なノイズは出ません。さすが、最新素子と最新エンジンの実力ですね。

「LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6」で撮影。動物認識をONにして飛んでいる鳥を撮影すると、AFが追尾してくれます。
背景に沈むようなコントラストや色味でも動物として認識して合焦します。
手前に走ってくる列車もきちんとAFし続けてくれます。

 手ブレ補正については、ボディ内の補正機構とレンズ内の補正機構を統合してコントロールする「Dual I.S.2」に加え、電子補正、手ブレ補正ブーストなどが実装されていましたが、今回のS5Ⅱっでは「アクティブI.S.」が加わりました。

 これは、動画撮影時などで発生する手ブレ状態を判断し、水平・垂直・回転方向の「補正割合を最適化」するものです。手ブレ補正ユニットの能力を最大限活用できる制御を実現し、歩き撮りや、望遠時のフィックス撮影での手ブレ補正効果が大幅に向上して、臨場感ある自然で滑らかな映像表現を実現します。

 静止画はもちろん、手持ちでの動画撮影では、スタビライザーが要らないのではないかというくらい、揺れなくなりました。動画主体の皆さんは、ぜひ試してみていただきたいです。

ISO25600でも空にいやなノイズは出ません。
手持ちで、シャッター速度1秒で撮りましたが、きちんと手ブレ補正されています。

 ユーザーインターフェースも改良され、迷いのない操作が可能となり、背面のジョイスティックは8方向操作が可能となりました。ボディデザインも改善され、グリップ形状やストラップ環が変更されています。

 この新グリップのデザインはS5Ⅱだけ触るとそれほど感じないのですが、他機種や前モデルのS5と持ち比べると、明らかに「手のひらのフィット感」が違います。

 ボディデザインではもうひとつ、炎天下での撮影や、長時間の動画撮影に効く、空冷ファンを内蔵しました。撮像素子とエンジンを冷却することで、画質や処理能力の低下を防止してくれます。

 レンズマウントの上部のファインダー部に吸気口が、左右に排気口がありますが、ほとんど音は聞こえませんので、動画撮影でもノイズが発生しない設計です。

軍艦部の「ひさし」に吸気口が仕込まれています。
左右のスリットから冷却のための空気が排出されます。

静止画・動画の画質も向上しLUT記録も可能に 動画記録機能を最強化

 センサーとエンジンの進化により、静止画、動画ともに基本画質も向上しました。静止画では、色再現性と階調表現が向上し、バッファの増加により、最大毎秒30コマでのRAW連写が可能となりました。動画撮影の速度で静止画撮影ができるということですね。

 動画では、プロの評価も高い、S1HやGH6の遺伝子を引き継いだ。C4K 60p/50p 4:2:2 10bit無制限記録、6K 30p/25p 4:2:0 10bit記録を新たに実現し、新エンジンにより3Dノイズリダクションも進化しています。

 また、静止画・動画ともに、LUT(ルックアップテーブル)によるリアルタイム記録を実現しました。シーンに合わせた複数のLUTをカメラに読み込み、カメラ内で記録できるので、ポストプロダクションの作業が大幅に軽減されます。LUTで処理した動画を気軽にアップロードできるのも大きな魅力です。

SDカードスロットが2つ装備され、仕分け保存もできます。
HDMI端子はフルサイズで変換不要なのもうれしいですね。タイプC端子でPC接続や充電をおこないます。

完全ブラックボディの「LUMIX S5ⅡX」も魅力だけど どの順番でどのレンズを買うかも悩むのだ  

右が「LUMIX S5Ⅱ X」です。ロゴも機種名も黒いのがカッコいいですね。

 さて、6月発売予定の兄モデル「LUMIX S5ⅡX」は、プロ向けともいえるカメラで、HDMIからのRAW動画出力、USD接続のSSDへの記録、ALL Intra動画記録、ProRes動画記録 無線有線IPストリーミング機能を搭載します。

 また、外観が「オールブラック」仕上げで、撮影時の映り込みを防止できるようになっているのも大きな魅力ですね。

ボタンやダイヤルの刻印も黒。録画ボタンのみ赤なのがアクセント。

 S5Ⅱ / Xともにキットレンズはカメラグランプリでレンズ賞をとった「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」(8万1400円)です。昔は超広角だった20mmが標準ズームになる時代なんですね。このレンズは近接撮影に強いのも今どきのご飯撮りには欠かせません。

 ダブルズームキットのほうは、このレンズに加えて、人気のF1.8五兄弟のひとつ「LUMIX S 50mm F1.8」(5万9800円)が付いてきます。F1.8を活かした「ボケ」の美しい写真が撮れますね。

左が20-60mmのキットレンズで、右が50mmの単焦点レンズ。

 「LUMIX S5Ⅱ」はPanasonic Store Plus価格で、ボディのみが24万7500円、20-60mmとのレンズキットが28万1160円、50mmもセットになったダブルレンズキットが29万9970円です。「LUMIX S5ⅡX」はまだ予約しかできませんが、それぞれ27万4230円、30万5910円、33万3630円です。

 S5Ⅱと同時に発表となった14-28mmレンズ「14-28mm F4-5.6 MACRO」は、超広角ズームながら、直径84mm、長さ89.8mmで345gと小型軽量を実現しているのが最大の特徴で、ズーム全域で15センチまで近接撮影が可能で、28mmではハーフマクロ(0.5倍)での撮影が可能です。価格は9万7020円で3月16日発売になりました。このレンズの発売によって、14-28mm、20-60mm、70-300mmが揃い、3本で14mmから300mmまでをカバーできます。

ぜひ揃えたいのが3月16日発売となった「14-28mm F4-5.6 MACRO」です。
ビルの谷間を超広角14mmで撮るとパースペクティブが強調されます。
15センチまで寄れるので、背景が広く写った、「超広角な接写写真」が撮影可能です。

 ライバルの最新モデルはα7Ⅳが37万2900円、キヤノンのEOS R6Ⅱが39万6000円、ニコンZ 6Ⅱは26万8400円ですから、どれよりもお安いです。このご時世に発売した新製品としてはありがたいですね。さらに、予約購入のキャッシュバックはS5ⅡXではまだ可能で2万5000~3万5000円が可能。S5Ⅱのほうは発売開始キャンペーンで1万5000円~2万円が戻ってきますから、さらにお買い得です。迷ったら買いです。

 

筆者─みやのプロ

一年中ノートPCやカメラやレンズやスマホが欲しまっているので、担当シリーズ:「プレミアム実機レビュー」でいろいろなモノを記事にして発散しています……

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