日本未発売の端末にいち早く触れた! Galaxy S23 最速タッチ&レビュー会レポ
ASCII.jp / 2023年3月21日 11時0分
3月10日に、角川アスキー総合研究所にてASCII.jp主催の「Galaxy S23 最速タッチ&レビュー会! 銀河級の愛を語り合おう」が開催されました。2月にアメリカ・サンフランシスコで発表されたばかりのGalaxy S23シリーズの実機にいち早く触れられるイベントです。ただし、Galaxy S23シリーズはまだ日本国内での発売はされていないので、会場に並んでいたのはグローバル版でした。
会場には多数の応募者から抽選で選ばれたGalaxyファンが集まり、イベントの模様はYouTubeでも配信されました。ここでは、実際にイベント会場を取材してきた筆者のレポートをお届けします。
3モデルの特徴をスピーディーにレビュー
イベントの進行役は、アスキースマホ総研のつばさ。スマホ総研のボスで、ASCII.jp副編集長のオカモトと、サンフランシスコで開催された発表会にも行ってきたスピーディー末岡もレビュアーとして登壇しました。スペシャルゲストとして、サムスンの中の人である前島大樹さん、Galaxyユーザーの家電芸人・ユウキロックさんも登場しました。さらに、オンラインで登場したゲストもいらっしゃいますが、その方はのちほど紹介しましょう。
最初のコーナーは「Galaxy発表製品実機レビュー」。スマホ総研のスピーディー末岡がGalaxy S23シリーズ3モデルの特徴を紹介しました。
ベーシックモデルであるGalaxy S23の最大の特徴は、ハイエンドながら小型で軽いこと。スピーディーいわく「持った瞬間にフワッと手が浮いちゃう」ほど。つばさが「それは言い過ぎですよね」とフォローしていましたが、前島さんが「ギリギリセーフです」と交わして、会場を沸かせました。
前モデルのGalaxy S22ではカメラ部にあった台座がなくなり、すっきりとしたデザインであることも特徴。性能を向上させつつ、バッテリー容量を増やしながら、約168gという軽さを実現しているとのこと。約5000万画素のメインとする3眼カメラを搭載し、暗い場所での撮影に強くなったことも特徴です。
Galaxy S23+は、Galaxy S23(6.1型)よりも大画面(6.6型)ですが、基本性能はほぼ同じ。重さは200gを切る約196g(ミリ波対応モデル)に抑えられています。
最上位のGalaxy S23 Ultraは、6.8型の大画面ディスプレーを搭載し、Sペンを内蔵。さらに、メインが約2億画素の4眼カメラを搭載していることもセールスポイント。ちなみに、前モデルのGalaxy S22 Ultraのメインカメラは約1億800万画素でした。「1億でもすごいと思ったのに、1年で2倍ですか?」と驚くユウキロックさんに対して、前島さんは「前モデルでは日本の人口を超えられませんでしたが、ついに日本の人口を超えられました」と返していました。
Galaxy S23 Ultraのデザインはパッと見では、前モデルから大きな変更はないように見えますが、実はエッジ部の丸みが抑えられ、Sペンの形状も微妙に変えるなど、細かい改善が行なわれています。「エッジ部の曲率を変えて、ディスプレーのフラットな面が広くなり、Sペンでの操作性が向上しました」(前島さん)とのこと。ユウキロックさんは「バイクに乗るときにGalaxyをナビ代わりに使っています。フラットなボディのほうが持ちやすいし、固定したときの安定感もいいよね」と話していました。
最速チップ解説のコーナーには スペシャルゲストが登場
続いて「性能爆上がりCPU解説」というコーナーに。スピーディー末岡に代わってオカモトが登壇し、Galaxy S23シリーズに搭載されているSoCについて紹介しました。Galaxy S23シリーズは3モデル共通で、クアルコム社の「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」が搭載されています。そもそもSnapdragon 8 Gen 2 はクロック周波数が最大3.2GHzで、現行機種向けの最新・最速のチップですが、「for Galaxy」では、さらに速い最大3.36GHzを実現し、Galaxy S23シリーズでの使用に最適化されています。オカモトは「最新の最速で、最速の最速なんですよ」と、当たり前の説明をして、つばさに突っ込まれていました。
ここで、会場に設置されたモニターに、スペシャルゲストが登場。クアルコム ジャパン 業務推進部 部長の福井幹浩さんがオンラインで出演し、Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxyについて、わかりやすく説明してくれました。
一般的なSnapdragon 8シリーズは、プライムコアが1つ、パフォーマンスコアが3つ、高効率コアが4つという構成ですが、Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxyでは、プライムコアが1つ、パフォーマンスコアが4つ、高効率コアが3つという構成になり、プライムコアが3.36GHzに。「一言でまとめると史上最速のSnapdragon」(福井さん)ということ。ゲーミングに関する機能では、レイトレーシングに対応し、「スマホでレイトレーシングを使った映像を気軽に楽しめるようになった」(福井さん)というアドバンテージもアピールしていました。
福井さんには、アスキースマホ総研が用意した質問にも答えていただきました。来場したGalaxyファンが感心していたことをいくつか挙げると「電力効率はCPU、GPUともに約40~50%改善された」とのこと。つまり、電池持ちが良くなったわけです。「AIを用いた画像補正機能が強化。たとえば、メガネをかけた人を撮影した場合に、メガネを認識して、メガネに映り込んだ反射だけを抑える」なんてことも瞬時にできるそうです。
オカモトが「私のパソコンではできないことが、スマホでできるなんて」と驚いていたレイトレーシングについては、「ゲーミングPCでは対応しているが、モバイルでは難しかった。モバイルで可能にするソフトはあったが発熱の問題があった。Galaxy S23ではハードウェアで処理するので発熱を心配することなく楽しめる」(福井さん)と話していました。
ユウキロックさん&スマホ総研からの質問に サムスン前島さんが答える!
最後は、サムスンの前島さんへの質問コーナー。Galaxy S23シリーズにいち早く触れたユウキロックさんとアスキースマホ総研からの素朴な質問に答えていただきました。
ユウキロックさんは、デザインを改良した点やカラバリの選定理由について質問していました。前島さんは「前モデルのユーザーの声を反映させて、エッジディスプレイの曲率を変えた」ことに加えて、「アンテナのラインとマイクをシンメトリーに配置した」など、細かい変更点も明かしてくれました。3モデルともにグローバルでは4色展開ですが「テーマは自然です。自然からインスパイヤーされた4色を採用しましたが、端末に再生素材や木の実から作られた着色料なども使っています」とのこと。
ユウキさんからは「ディスプレーは前モデルから変わっていないようだけど、数値には出ない変わった部分はあるのかな?」という質問も。前島さんいわく「前モデルにも直射日光下で見やすい明るさに自動で調整される機能がありましたが、Galaxy S23シリーズでは曇り空でも室内の照明でも見やすく調整されるようになりました。また、Galaxy S23は輝度も1750ニトに向上しています」。屋外で写真を撮るときにも、最適な明るさでプレビューを確認できるようになったわけです。
スマホ総研からは「2億画素カメラはどんなときに生かせるのか?」「ナイトグラフィーはどう進化したのか?」「フロントカメラの性能は?」といった質問を次々にぶつけます。
Galaxy S23 Ultraはデフォルトの撮影モード(12MP、1200万画素)のほかに、50MP(5000万画素)と200MP(2億画素)のモードを選択できるようになっています。前島さんいわく「2億画素で撮った画像は、あとで一部を切り取ってもディテールが損なわれない」ことがメリットだと言います。実際に、2億画素で東京タワーを撮影した画像を拡大して見せて、拡大しても鮮明な画質で表示できることに来場したみなさんも驚いていました。
イベント会場には、実際にナイトグラフィーを体験できる暗室が設けられていました。前島さんに、そこに設置したオブジェをGalaxy S23 Ultraと前モデルのGalaxy S22 Ultraで撮影してもらうというデモンストレーションも行なわれました。「前モデルは明るく撮れますが、明るい部分が白飛びすることがありました。S23 Ultraでは明るい部分のディテールがはっきりと写り、暗い部分は暗く写るようになりました」(前島さん)
実は、前モデルのGalaxy S22 Ultraのフロントカメラは4000万画素でしたが、Galaxy S22 Ultraは1200万画素。スペック上の数値は減っています。「セルフィーの画質が落ちるのでは?」と気になる人もいるでしょうが、その心配はなさそうです。「Galaxy S22 Ultraでは4つの画素を1つの画素として使う仕組みだったので、デフォルトでは1000万画素で記録されます。Galaxy S23 Ultraは1200万画素なので、実際に記録される画素数は増えて、解像度は向上しています。また、ISPの進化によって、セルフィーの画質が向上しています」(前島さん)。数値だけでは測れない部分が進化しているのがGalaxy S23シリーズなのです。
タッチ&トライでは やはりGalaxy S23 Ultraが人気
イベント終了後は、タッチ&トライを実施。会場に用意された実機を手に取って、自由に使ってみることができました。展示されていたのはグローバル版ですが、Galaxy S23とGalaxy S23 Ultraについては、サムスンが技適を取得し、背面に技適シールが貼られていました。
Galaxy S23 Ultraを手にしてカメラ性能やSペンの使い勝手を試している人が多かったのですが、前モデルが日本で発売されなかったこともあり「Galaxy S23+に触れられるのは今日だけかも」と手にしている人も。何人かにイベントの感想を聞いてみました。
最後に、サムスンの前島さんにも今回の感想をうかがいました。「エンドユーザーの方と直接お会いできるイベントは初めてでしたが、みなさんのGalaxy愛を感じられて、楽しかったです。Galaxy S23シリーズは、パフォーマンスはもちろん、電池持ちも良く、全モデルにベイパーチャンバーを搭載するなど、発熱を抑えて、安定して使え続けられることも利点。国内発売が決まったら、これまでにGalaxyを使っていただいたことがある方はもちろん、まだ使ったことがないという方にも、お店で実機に触れていただきたいです」と話していました。
日本での発表を心待ちにしましょう!
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