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組み立て、取り付けの簡単さに工夫あり! USB延長ケーブルもうれしいモニターアーム

ASCII.jp / 2023年3月20日 11時0分

「液晶モニターアーム UNI-LCD-ARM06」

 デスクトップパソコンはもちろん、ノートパソコンをメインで使っている人でも、自室では大きなディスプレーを使いたいもの。しかし、机の上に置くとほかの作業のジャマになりやすく、いつでも動かせるノートパソコンのままでいいや……となりがちだ。

 また、デスクトップパソコンだと2台以上のディスプレーを使って作業領域を広げるマルチディスプレーが便利だが、ただでさえディスプレー1台で机の上が圧迫されているのに、さらにもう1台追加するのはなかなか難しい。スペースさえあれば増やせるのに……と歯がゆく思っている人もいるだろう。

 そんな人におすすめなのが、ディスプレーを空中で保持してくれる「液晶モニターアーム UNI-LCD-ARM06」(以下、「UNI-LCD-ARM06」)だ。価格は7980円。

USB延長ケーブル内蔵で、周辺機器の着脱が楽

 モニターアームは低価格なものから高価なものまで、多数の製品が登場している。「UNI-LCD-ARM06」の特徴としてまず挙げたいのは、USB延長ケーブルを内蔵していることだろう。

スタンド部にUSB 3.0対応の延長ケーブルを内蔵

 デスクトップパソコンを机の下に設置している人にとって、USBは意外と着脱しづらい。そのためUSBハブで延長し、机の上に置いて使っているという人も多いことだろう。

 こういった場合に問題となるのが、USBハブが軽く動いてしまうこと。しっかり固定されていないため、着脱時には片手で押さえ、もう一方の手で抜き差しすることになる。これが意外と面倒で、筆者は机に強力な両面テープで貼りつけてしまっている。しかしこれでは移動できなくなるため、なにかとジャマになりがちだ。

 アームは机の上に固定されているため、片手で抜き差しできるのがいいところ。また、机の端に固定するのでジャマになりにくい。ここにUSBポートを2つ延長してこれるため、USB機器の着断に理想的なものとなっている。

 もちろん、USB延長なんていらないという人もいるだろう。「UNI-LCD-ARM06」は組み立て式となっているため、不要ならUSB延長なしのままでも利用できる。

延長ケーブルは底面カバーで固定する組み立て式。不要であれば、使う必要はない

 もう1つ、このスタンド部で気に入ったのが、机への固定方法。机をコの字の金具で挟むクランプ式のほか、穴を通して固定するグロメット式に対応しているというのはよくあるが、この取り付けが机の上からできるのだ。

付属のレンチで机の上から締めていくと、スタンドを固定できる

 よくあるのが、机の下から手回しネジで締め付ける方法だ。工具不要で取り付けられるというのはいいが、机の下に潜り込んだり、手を伸ばして狭い空間で無理に回すといった作業が必要で、お世辞にも快適とはいい難い。

 これに対して「UNI-LCD-ARM06」は、付属の工具が必要になるとはいえ、机の上から締めつけ作業が可能。動かすときも軽く緩めてスライドさせればいいだけなので、毎回机の下に潜らなくていいのがうれしい。

 ちなみに、工具はスタンド背面のツールケースに収納可能。次に調整したい場合でも、探さずスグに使えるのが便利だ。

スタンド背面に取り付け可能なツールケース。ここに付属のレンチなどを収納しておこう

取り付けやすさを第一に考えたマウンター

 組み立ての手順は、スランドを机に固定して、アームを接続。マウンターをディスプレーを取り付け、アームと接続する……というものだ。

 意外と大変なのが、マウンターをディスプレーに取り付ける部分。マウンター部が外れないと、長くて重たいアームごとディスプレーにネジ止めする必要がある。また、ディスプレーとアームをまとめて持ち上げ、根元をスタンドに挿さなくてはならず、とくに大型ディスプレーでは結構な重労働になりがちだ。

 「UNI-LCD-ARM06」はマウンター部分だけだ取り外せるため、ディスプレーへの固定は簡単。また、マウンターとアームの接続は上からスライドして入れるだけ。スイッチを回すとロックされるので、ディスプレーを動かそうと持ち上げたら外れてしまう……なんて心配は無用だ。

ディスプレーのVESAマウントには、取り外したマウンターだけをねじ止め。作業がはかどる
アームとマウンターの接続は、上からスライドして入れる方式
上部のスイッチを90度回せばロック完了。これでディスプレーを持ち上げても外れない

 もちろん、アームの魅力である、ディスプレーの角度や位置調整が細かくできるというのは健在。具体的には、マウンターの根本近くで上下ともに45度、左右は180度の首振りが可能。また、中間では360度回転可能なほか、スタンド部の根本でも左右180度スイングできる。

ディスプレーを低くして上向きで表示すると、首が疲れにくい姿勢に
マルチディスプレーなどで、高めの位置に固定したい場合は、下向きにすると見やすい
左右に大きく動かせるため、好みの場所への移動も簡単だ

 これだけ動けば、一時的に机の外にどけて別の作業をし、また戻してパソコンを操作する、なんていう使い方も簡単。見やすいベストポジションに固定できるだけでなく、机の上を効率よく使えるようになるというのもアームの魅力だ。

 なお、ケーブルはアームの内側や下部を這わせて配線できるため、アームに絡んでしまう、動かすと引っ張られて抜けてしまうといった心配はない。また、軽く触れただけで動いてしまうと困るという人向けに調整ネジもあるので、自分好みの位置でピタッと止まってくれるよう調整するといいだろう。

ケーブルガイドがあるので、目立たずジャマにならず配線可能
調整ネジで回転の軽さを変更可能。好みの固さにしよう

サイズは17~32型、重量は1~9kgまで対応

 対応するディスプレーも幅広く、サイズは17~32型、重量は1~9kgと、現在発売されているディスプレーのほとんどに対応できるのも魅力。

 個人的にすごいと思ったのは、1kgという軽いもにも対応していること。ガススプリングの調整幅が広く、調節しても軽すぎて浮いてしまう……なんてことがないのがうれしい。試しに1Lペットボトルを吊り下げ、上下左右に動かしてみたが、勝手に浮いてしまうことなくピタッと固定できていた。

 探せばもっと激安なアームはあるものの、USB延長、組み立てのしやすさ、位置決め・移動のしやすさ、対応するディスプレーの幅広さを考えると、「UNI-LCD-ARM06」のよさが際立つ。

 これからモニターアームを購入しようと考えているなら、ぜひ候補に入れてほしい製品だ。

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