ミドルクラスでもカメラが優秀な人気の3モデルを静止画と動画で仕上がりを比較した
ASCII.jp / 2023年4月17日 12時0分
スマホ激戦区であるミドルレンジクラスのモデルの中から人気の3機種をピックアップし、様々な性能・機能を比較検証する当企画。最終回の今回は、価格帯もスペックも近いシャープ「AQUOS sense7」、OPPO「Reno7 A」、シャオミ「Redmi Note 11 Pro 5G」の3モデルを使って、写真や動画撮影に関する「カメラ機能」について比較していきます。
第1回:人気のミドルクラススマホ3モデルを徹底比較! まずはスペックと周辺機能から 第2回:ディスプレーやバッテリーの性能から人気のミドルクラススマホ3モデルを比較する
作例に関しては、基本的にAI補正はオン、HDRはオートで撮影しています。またピントや露出もカメラにまかせて、レンズを被写体に向けたらシャッターを押しています。
カメラスペックを数字でチェック 大型センサーのAQUOS、マクロと超広角のOPPOとシャオミ
- ・AQUOS sense7
- メイン・標準(約5030万画素、F1.9、1/1.55)、広角(約800万画素、F2.4、1/4)、インカメラ(約800万画素、F1.9)
- ・OPPO Reno7 A
- メイン・広角(約4800万画素、F1.7、1/2)、超広角(約800万画素,F2.2)、マクロ(約200万画素、F2.4)、インカメラ(約1600万画素、F2.4)
- ・Redmi Note 11 Pro 5G
- メイン・広角(約1億800万画素、F1.9、1/1.52)、超広角(約800万画素,F2.2)、マクロ(約200万画素、F2.4)、インカメラ(約1600万画素、F2.4)
背面のアウトカメラの組み合わせは、AQUOS sense7が標準と広角の組み合わせ。OPPO Reno7 AとRedmi Note 11 Pro 5Gは、広角と超広角にマクロを組み合わせています。メインのセンサーサイズはRedmi Note 11 Pro 5Gが1/1.52インチで最も大きく、次いでAQUOS sense7の1/1.55、OPPO Reno7 Aの1/2インチとなっています。
センサーの画素数はAQUOS sense7が約5030万画素、OPPO Reno7 Aが約4800万画素、Redmi Note 11 Pro 5Gが約1億800万画素とRedmi Note 11 Pro 5Gが一番の高解像度となっています。ただし3モデルともピクセルビニングを採用しており、AQUOS sense7とOPPO Reno7 Aは4つの画素をひとつに、Redmi Note 11 Pro 5Gは9つの画素をひとつにまとめて使用。そのため、標準ではいずれも約1200万画素の写真として保存されます。
スペックどおりの高解像度で撮影した作例
OPPO Reno7 Aでは約4800万画素(48MP)、Redmi Note 11 Pro 5Gでは約1億800万画素(108MP)で撮影するモードが用意されています。ピクセルビニングをオフにすると解像度は上がりますが、画質は落ちるため、明るさなど条件にもよりますが、高解像度での撮影は可能です。またOPPO Reno7 Aには約1億画素で撮影する、「超高解像度」モードも用意されています。
3モデルとも望遠は非搭載 デジタルズームで対応
望遠カメラは3モデルとも搭載しておらず、ズームはメインカメラからのデジタルとなります。最大倍率は、AQUOS sense7が8倍、OPPO Reno7 Aは6倍、Redmi Note 11 Pro 5Gは10倍となっています。
被写体に一番寄れるのはOPPO Reno7 A
それぞれの端末で中央位置での最短撮影距離を実測してみたところ、AQUOS sense7は約90mm、OPPO Reno7 Aは約48mm、Redmi Note 11 Pro 5Gは約72mmでした。手動での測定かつレンズ面からおおよその距離のため正確な数値ではありませんが、操作した感じでもOPPO Reno7 Aがいちばん被写体に寄れる印象でした。
OPPO Reno7 AとRedmi Note 11 Pro 5Gはマクロカメラを搭載していますが、モードの切り替え方法はそれぞれ違っており、OPPO Reno7 Aはカメラアプリの「その他」から切り替えます。Redmi Note 11 Pro 5Gは、カメラアプリのメニューボタンから呼び出す方式になっています。
自撮りするなら重視したいインカメラ
インカメラはAQUOS sense7が約800万画素、F1.9で、ほか2モデルは約1600万画素、F2.4と同じスペックです。
シンプルな機能のAQUOS 盛りだくさんなRedmi Note 11 Pro
- AQUOS sense7
- ビデオ、写真、ポートレート、マニュアル写真、ナイト、タイムラプス、スロービデオ、マニュアルビデオ
- OPPO Reno7 A
- 夜景、動画、写真、ポートレート、PRO、超高解像度、パノラマ、マクロ、スローモーション、タイムラプス、アウトイン同時動画撮影、ステッカー、テキストキャプチャー
- Redmi Note 11 Pro 5G
- プロ、ドキュメント、ビデオ、写真、ポートレート、夜景、108MP、ショートビデオ、パノラマ、スローモーション、タイムラプス、長時間露光、デュアルビデオ、マクロ、チルトシフト、タイムドバースト
撮影モードはいずれのモデルも基本的なモードはおさえていますが、Redmi Note 11 Pro 5Gには長時間露光やタイムドバーストといったモードも用意されており、かなり豊富です。写真撮影に詳しく、いろいろと凝った撮影がしたいユーザーにはピッタリです。
いわゆるマニュアル撮影ができるモードでは、3モデルとも、露出(EV)・フォーカス、ISO、ホワイトバランス、シャッタースピードの各項目が調整可能。加えてAQUOS sense7では、彩度・コントラスト・明瞭度の3つの項目が用意されているため、さらに細かな設定が可能です。
ポートレートモードは3モデルともアウトカメラとインカメラで利用可能で、背景ボカシ効果のほか、美肌・ビューティー機能も用意されています。ただし、3モデルともアウトカメラでは美肌・ビューティー機能の設定項目は1種類のみ。インカメラでは、Redmi Note 11 Pro 5Gの設定項目は同じく1種類のみですが、AQUOS sense7では「小顔」や「目」など7項目、OPPO Reno7 Aは「頬」や「顎」など8種類の設定項目が用意されています。
またOPPO Reno7 Aには「暖色」た「月光」などのフィルターが12種類、Redmi Note 11 Pro 5Gには「スカイブルー」や「フィルム」といったフィルターが18種類、ポートレートモードに用意されており、アウト・インどちらのカメラでも利用可能です。
そのほか作例は以下にまとめてあります。全体的にOPPO Reno7 AがAI補正でビビッドに仕上がっている印象。AQUOS sense7は暗めの環境だと露出調整をしないと、そのまま暗めに撮れてしまう感じです。
YouTubeやTikTokで活躍する 動画撮影性能
- AQUOS sense7
- アウトカメラ:最大1920×1080(フルHD)/60fps、インカメラ:最大1920×1080(フルHD)/30fps
- OPPO Reno7 A
- アウトカメラ:最大1920×1080(フルHD)/30fps、インカメラ:最大1920×1080(フルHD)/30fps
- Redmi Note 11 Pro 5G
- 最大1920×1080(フルHD)/30fps、インカメラ:最大1920×1080(フルHD)/30fps
動画撮影は3モデルとも4Kや8Kでの撮影に非対応で、フルHDまでの解像度となっています。ただしフレームレートはAQUOS sense7がアウトカメラのみ最大60fpsに設定可能。また、ビデオ撮影時のデジタルズームは、AQUOS sense7が8倍、OPPO Reno7 Aは6倍、Redmi Note 11 Pro 5Gは6倍までです。
ほぼ同時に撮影した1920×1080/30psでのファイルサイズは、AQUOS sense7が395MB(3分25秒)、OPPO Reno7 Aは501MB(3分28秒)、Redmi Note 11 Pro 5Gは508MB(3分30秒)でした。
また3モデルとも等倍以下での動画撮影は、録画スタート前に切り替えが必要で、撮影中にメインカメラから超広角(AQUOS sense7は広角)への切り替え、またはその逆はできません。さらにAQUOS sense7とRedmi Note 11 Pro 5Gは、等倍以下の動画撮影も解像度はフルHDでできますが、OPPO Reno7 Aは等倍以下での動画撮影は1280×720/30fpsとなります。
動画撮影時の特別な機能として、AQUOS sense7には「AIライブシャッター」を搭載。動画撮影中にAIがシーンを自動で判定し、写真も撮影してくれます。いちいち動画を止めて写真撮影に切り替えたりする必要がないので便利です。
また、OPPO Reno7 AとRedmi Note 11 Pro 5Gには、アウトカメラとインカメラ両方を同時に使った動画撮影も可能。解像度はOPPO Reno7 Aが1280×720で、Redmi Note 11 Pro 5Gは1920×1080です。1:1の等分割レイアウトのほか、片方のカメラをワイプとして表示するレイアウトにもできます。
OPPO Reno7 Aはワイプの種類も丸と四角の2タイプあり、撮影中にワイプの位置をタッチ操作で自由に変えられます。ただし、レイアウトやワイプの種類変更自体は撮影中にはできず、録画を止めてから変更する必要があります。
一方、Redmi Note 11 Pro 5Gは等分割からワイプにするカメラの切り替えといった操作が録画中でも可能。ワイプの位置も録画中に変更可能ですが、配置できる位置は画面の4隅に固定となります。またワイプの形状も四角の1種類のみです。
標準カメラアプリでの動画撮影時、USB接続の外部マイクからの音声入力はOPPO Reno7とRedmi Note 11 Pro 5Gは対応しており、外部マイクを使って高音質で動画を撮りたい場合はOPPOとシャオミの2モデルがオススメです。AQUOS sense7はUSB接続の外部マイクでの動画撮影には対応していませんが、動画設定に「風切り音低減」が用意されており、屋外で風が強いときなどにノイズを抑えられます。
【まとめ】カメラ好きならRedmi Note 11 Pro だが3モデルとも甲乙つけがたい実力
以上が3モデルの「カメラ機能」比較です。Redmi Note 11 Pro 5Gがセンサーサイズも大きく、撮影モードも多いなどカメラ好きをくすぐる要素が多くなっており1歩リードしている印象です。写真や動画の作例比較は下記動画にもまとめていますので、そちらも確認してみてください。
なお、価格はいずれもSIMフリーモデル一括払いで、AQUOS sense7が5万4450円、OPPO Reno7 Aが4万4800円、Redmi Note 11 Pro 5Gが4万4800円と、AQUOS sense7がやや高いくらいでほぼ変わりません。それぞれ価格には現れない魅力があるので、今回の比較記事をスマホ選びの参考にしてください。
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