あらゆるシーンで便利に使える「充電式LEDランタン」を衝動買い
ASCII.jp / 2023年3月31日 12時0分
モバイルバッテリーとして「も」使える 充電式LEDランタンを衝動買い
前々回に「6 in 1 マルチツール付きLEDワークライト」(以降、LEDライト)という商品をご紹介したが、モバイル系のLEDライトに目覚めてしまった筆者が今回はより利用範囲が一般的、汎用的なLEDライトを衝動買いしてしまった。
衝動買いしたのは「充電式LEDランタン」(Aurora 1200)と呼ばれる商品だ。早速届いたばかりのパッケージを開けると、中から出てきたのは落ち着いたオフホワイトがベースの丸いランタン本体と充電用USBケーブル、取説、そして本体を収納するポシェットだ。
LEDランタンの直径95×厚さ50mm、重量(カタログ値)は200g。明るさは1200lm(ルーメン)。LEDランタン背面の中央部分には丸い強力なマグネット、そしてリトラクタブルな吊り下げフックが配置されている。
試しに本体重量をキッチン秤で計ってみたら、217gだった。内部には5200mAhのリチウムイオンバッテリーを内蔵しているので、妥当な重量だ。カタログ値より1割弱重い感じだったが、大型スマホ1個分くらいだ。
光源面をうつ伏せにして置いたLEDライトの側面中央には、黒いゴム素材で保護された電源ボタンがある。そのすぐ左隣りに同じゴム素材のカラーでカバーされた部分に、充電・給電用のUSBポートが配置されている。
ポートを完全に閉じた場合は、防塵・防水性の等級は「IP45」となる。電源オン/オフボタンの右側には、内蔵バッテリーの残量が4個のLED(1個当たり25%)の点灯数で表示される。
USBポートは、1つがType-Aでもう1つはType-Cだ。前者はスマホなどの機器に充電する際に使用する。そしてもう一方のType-Cポートは、LEDランタン自身が外部のUSB ACアダプターやパソコンなどから給電を受けて本体充電に使用する。いずれも付属のType-A ‐ Type-Cショートケーブルを使用する。
LEDランタンは電源オン/オフボタンを押す回数に応じて、LEDライトの明るさや挙動が変わる仕組みだ。1回押すことで電源オンとなり、最大の明るさ(強)で点灯する。続けて2回目を押すことで中程度の明るさ、3回目で弱の明るさに変化する。
内部のリチウムイオンバッテリーに蓄電されたエネルギーを消費するので、もっとも明るい「強」では8時間〜10時間、「中」で15時間、「弱」なら約60時間使えるようだ。
LEDランタンの明るさは1回押しから3回押しで3段階に変化するが、同じ電源ボタンを長押しすることで、モールス信号の「SOS」を発光することができる。内蔵バッテリーが満タンの場合で、連続でSOS発光できるのは15時間らしい。スマホなどの連絡手段が使えない緊急事態には、役立つだろう。
アウトドアレジャーや避難時の照明として 有効な機能は発揮してくれそう
さてLEDランタンの実際の使用スタイルだが、アウトドアでのレジャーや自然災害による避難時の照明としてある程度有効な機能は発揮してくれそうだ。テーブル上や床にLEDランタンのLED部分を上向きに設置することで、空間を明るく照らしてくれる。食卓上だと照度は「弱」や「中」程度で使わないとまぶしい感じだ。
一方、吊り下げフックを使用して使用する形態なら、照度は「強」で使うべきだろう。フックを直接取り付けるのが難しそうな時は、長さの延長のためのSカンや軽量なプラスティック製の鎖などを組み合わせて活用すれば良いだろう。
LEDランタン背面の強力なマグネットは、LEDランタンを直接くっつける程度の空間と吸着できる金属壁の2つがそろっている場合は、便利だ。一般的には冷蔵庫の扉や玄関ドアなどがすぐに思いつくが、取り付け後は廊下や通路の壁面ライトのイメージになってしまう。
一般的な住宅で、天井にマグネットの吸着する金属板があるケースを筆者はあまり知らない。自然災害による被災など緊急時のことを考えるなら、ホームセンターやネットで手に入る両面テープのついた丸型や方形の金属パネルを、キッチンの食器棚下や天井の一部に貼り付けておくのも良いかもしれない。
筆者は洗えば何度か使えるという分厚いクリアカラーの両面テープを使って、LEDランタンを自宅廊下の天井に取り付けてみた。壁面ではなくクロス張りの天井だったので不安はあったが、200g程度のLEDランタンでは落下することもなかった。それより取り外す時に天井クロスの方が剥げそうで危なかった。強い吸着力には要注意だ。
最後に内蔵リチウムイオンバッテリーによるほかのデバイスへの充電だが、満充電時の容量5200mAhなら充電効率を考慮してもスマホ1回分近くは充電できそうだが、「明かり」か「通信」か? という難しい選択になりそうだ。
ネット上の競争が激しい昨今、電力消費の少なそうな時計やLEDライトなどのガジェットはどうしてもプラスワン、プラスツーの機能を付加して多機能性をウリにする傾向が強い。多くの場合、どのみち搭載しているバッテリーを活用しようと目論むのが普通だ。
内蔵バッテリーの本来の使途は時計やタイマー、照明のためのはずだがそれらに使ってもまだ少し余裕があるなら、残量が心許なくても「ないよりマシ」の発想で「モバイルバッテリーとして使える」という期待は、多機能性をさらに拡張や膨張させるキーワードとして登場してくる。
できるできないで切り分けるとすれば、決して多機能性が悪いわけではないが、本来の目的が心配になるようでは残念だ。オマケとしてもし使えたら便利……といったガジェットには、バッテリー供給だけが唯一の機能であるモバイルバッテリーの併用が、安心かもしれない。
今回の衝動買い
・アイテム:LIVELIFE「充電式LEDランタン Aurora1200」 ・購入:ジャストマイショップ ・価格:2998円
T教授
日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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