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遺族のためのクラウド自宅墓「Cloubo(クラウボ)」発表

ASCII.jp / 2023年4月2日 12時0分

クラウド連携のお墓サービス「Cloubo(クラウボ)」

 ReUdoとThinking Power Projectは3月24日、クラウド連携のお墓サービス「Cloubo(クラウボ)」を発表した。同サービスでは、QRコードからWebサイトにアクセスすることで、故人や亡くなったペットなどをしのぶことができ、画像やリンクなどで故人にゆかりのある情報を確認できる。また、「生前葬」として、縁のあった人に感謝を伝えるために使うといった用途も想定されている。

 具体的な商品としては、サービスサイトへアクセスできるQRコードを記したシールが、5年間のサービス使用権とバンドルした状態で、4800円で提供される。また、お骨を入れてコンパクトな自宅墓として使える「Handy Tomb Unit」を加えたセットが6800円~で提供される。利用期間を延長するオプションもある。

報道陣向けの説明会では、T教授こと竹村譲氏が登壇。サービス提供の背景や意図などを語った

 同サービス提供の背景としては、2025年以降、段階の世代全員が75歳超となり、人口の2割が後期高齢者になること。家族葬や無縁墓地などをふくめ、最後にかける費用が従来に比べて圧倒的に減少していること。核家族化が進行したことで、祖父祖母は家族よりも「親戚」という感覚で捉えられることが増えてきたこと——などをはじめとする市場の変化が挙げられた。

Clouboのサービスのイメージ図。遺族はスマートフォンからQRコードを読み込んで、故人の情報が記されたWebページにアクセスする

 Clouboは、こうした背景を踏まえ、なるべく費用をかけず、時間や場所を問わずに故人をしのぶことができるサービスとして提供される。なお、対象は人だけに限らず、亡くなったペットのお墓としても使える。

Handy Tomb Unitには、ステンレス製の小さな骨壷が入る

具体的な商品と価格体系について

 Clouboとして提供される商品は複数のラインナップがある。

 まず、コンパクトな自宅墓として機能する「Handy Tomb Unit」と、QRコードシールのセットを購入した場合、5年間のサービス使用権が付属する。このHandy Tomb Unitは、3サイズがラインナップされており、「御影(みかげ)60」とのセット(1万2800円)、「欅(けやき)55」とのセット(8800円)、「欅(けやき)45」とのセット(6800円)の3種類を選択可能だ。一般的な自宅墓の相場が数万円〜であることを考えれば、手頃感のある価格設定だ。

ステンレス製の小さな骨壷をHandy Tomb Unitに納める
素材とサイズの異なる3種類のラインナップがある

 一方、QRコードシール(読取専用QRコードシートx6枚+編集専用QRコードシート2枚)だけを購入することもでき、こちらの価格は4800円。同じく、5年間のサービス使用権が付属する。

提供されるQRコードのシールは、読取専用と編集専用の2種類に分かれている

 なお、どちらを購入した場合にも、プラス2000円でサービス使用期間を5年から10年に延長できる。また、サービス使用権の満了前には、ユーザーにお知らせが届くようになっており、そこからさらに継続利用したい場合には、プラス5年(Handy Tomb Unitの契約ユーザーは3000円、QRシート単体ユーザーは4800円)またはプラス10年(Handy Tomb Unitの契約ユーザーは5000円、QRシート単体ユーザーは7800円)の延長契約も選択できるという。

サービスの利用イメージ

 Clouboでは、まず故人の情報を記すWebページを編集する工程が必要になる。先述したように、提供されるQRコードは、編集用サイトと閲覧用サイトのものに分かれている。まずは、編集用QRコードをスマートフォンで読み込み、ログインして、情報を編集する流れとなる。

編集用サイトのイメージ

 ここで故人などの写真や、個性などを説明するテキスト、リンクなどを入力しておくことで、個人やペットとの思い出を記録できる。例えば、「Amazon Photos」や「Googleマップ」などのリンクを登録することで、枚数の多い静止画を確認できたり、ゆかりのある地を振り返ったりしながら、故人を偲べるという。

閲覧用サイトのイメージ

 こうした編集用サイトからカスタマイズした情報が、閲覧用サイトに表示される。また、閲覧用サイトでは写真のすぐ下部に「献花する」というボタンが表示され、そこをタップすることで、写真に花が載るようなに表示される。この花は時間経過によって非表示になる。

「献花する」ボタンをタップ(左)すると、写真に花が添えられる

今後のビジネス展開予定

 同サービスに関する今後の事業展開としては、セレモニー関連ビジネス各社との協業や、墓地にQRコードをプレートとして設置できるようなオプションを検討しているという。例えば、インテリアや仏具を提供する企業などをビジネスパートナーとし、各社が展開する商材と、QRコードシートをバンドルにして販売するといった展開が想定されている。

 

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