au/SBから「副回線サービス」が発表されたが、詳しい人には格安SIMの方が便利そうだ
ASCII.jp / 2023年4月2日 15時0分
主要格安SIMの料金表とともに、格安SIM、SIMフリースマホなどの1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。先週は、KDDIとソフトバンクから「副回線サービス」が正式に発表。でも、詳しい人の場合は格安SIMの方が利便性も高く、使い勝手が良さそうだ。
au/SBから副回線サービスが正式に発表 月429円で300kbpsのデータ通信が月500MB使える
KDDIとソフトバンクから相次いで、他社ネットワークを用いたSIMを追加で契約できる「副回線サービス」が発表された。KDDIのサービスはソフトバンク回線を用いており、au/UQ mobileのユーザーが契約でき、3月29日開始。ソフトバンクはau回線で、ソフトバンクブランドのユーザー向けで4月12日開始。
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この「副回線サービス」は、昨夏のKDDIの大規模通信障害以降に議論となっている、他社ネットワークへのバックアップ的な接続確保の用途で展開されているもので、基本的には「いざというときの保険」としての意味合いが強い。
サービス内容は両社でほぼ共通で、個人向けでは月429円で、最大300kbpsのデータ通信が月500MB利用できる(超過時は最大128kbps)。通話料は30秒あたり22円の従量制で、通話定額の追加や家族割引の適用は不可。電話番号は主回線と別のものが提供される。KDDIはオンラインのみでの受付で、SIMはeSIMと物理SIMの両方を用意。ソフトバンクはソフトバンクショップでの対応で、eSIMのみとなっている。ともに法人向けは月550円で、データ通信は最大1Mbpsで月1GBとなっている。
povoなら基本料0円から mineoは月250円で3キャリア対応 日常的に使うならpovo2.0やmineoにアドバンテージがある
この「副回線サービス」では、通信障害や災害時といったトラブル時でも、電話番号を用いた通話に加え、SNSでの家族・知人との連絡、決済アプリの利用といったスマホの最低限の活用が可能。また、主回線と一括しての手続きや料金支払いといったメリットもある。
ただ、あくまで保険的な意味合いが強く、iPhoneを含むデュアルSIM端末に入れていても、普段はオフにしておいて、いざ必要な時にオンにするという使い方が想定される。ある程度スマホの使い方に詳しく、バックアップ用途だけでなく、日常的に使うことも想定するなら、格安SIMの方が安上がりで、使い勝手もいいだろう。
具体例を挙げるなら、まずはKDDIのオンライン専用プラン「povo2.0」。基本料は0円で、通信量は別途トッピングとして購入する(回線維持には半年に1回程度トッピングを購入する必要がある)。かけ放題も月1650円(1回5分までは月550円)で追加できるほか、購入翌日までデータ通信が使い放題になる「データ使い放題(24時間)」は1回330円。週末に動画を見まくったり、出張や旅行などでテザリング用に回線が必要になったときにも便利だ。また、初期費用は原則無料で気軽に申し込める。
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つづいては、mineo「マイそく スーパーライト」。povo2.0がau回線で提供されているのに対し、こちらはドコモ/au/ソフトバンクの3回線から選べるので、メインとサブでの組み合わせの自由度が高い。
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基本料は月250円で、データ通信は常時最大32kbpsと実質的にはほぼ使えないと考えるべき。ただし、オプションとして「24時間データ使い放題」が1回198円で用意されており、購入から24時間は通信量に制限なく、データ使い放題。緊急時はもちろん、急にデータ回線が必要になった際にも心強い。かけ放題は月1210円(1回10分までは月550円)で追加可能なので、セット時の料金はpovo2.0より安く、最大10分まで(440円分)の通話料が月110円で利用できるオプションもある。なお、「マイそく スーパーライト」は原則として初期費用(3300円+SIM発行料)が必要。eSIM対応もドコモ/au回線のみとなっている。
人気の音声通話付きSIMの料金表(税込)
※1:au網を用いたMVNOのサービスは基本的にいずれも直近3日の通信量が6GBを超えた場合の通信速度の制限がある ※2:加入から7ヵ月無料のキャンペーンで通信量が増量される(以降、月550円) ※3:加入から1年無料のキャンペーンで通信量が増量される(2年目以降、月550円)
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