サムスンが「Galaxy S23」シリーズの国内発表会を開催! カメラではユーザーの声による改良も
ASCII.jp / 2023年4月8日 9時0分
サムスン電子ジャパンが4月6日、「Samsung新製品発表会」を開催し、スマートフォンの最新フラッグシップ「Galaxy S23」シリーズなどの日本発売を発表した。
発表会の冒頭には、サムスン電子ジャパンのチーフ・マーケティング・オフィサー 小林謙一氏が登壇。昨年発売されたGalaxy S22シリーズの販売実績や、すでに海外で発売されているGalaxy S23シリーズが好調な売れ行きを示していることが紹介された。
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Galaxy S23シリーズはカメラとゲーミングに優位性アリ
続いて、同社のプロダクト担当 国分夏希氏が新製品のプレゼンテーションを行なった。Galaxy S23シリーズはグローバルでは「Galaxy S23」「Galaxy S23+」「Galaxy S23 Ultra」の3モデル展開だが、日本ではGalaxy S23とGalaxy S23 Ultraの2モデルが発売される。
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6.1型ディスプレーのGalaxy S23は、最新性能が軽量・コンパクトボディーに凝縮された1台で、幅広いユーザーをターゲットにするベーシックモデル。6.8型ディスプレーのGalaxy S23 Ultraは、2億画素をメインにする4眼カメラなど、最先端のスペックを搭載。Sペンを内蔵し、前モデルに比べて、ディスプレーのフラットな部分を広げて、Sペンでより描きやすくするといった細かい改良も施されている。
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前モデルのGalaxy S22とGalaxy S22 Ultraは背面のデザインが若干異なったが。Galaxy S23シリーズではデザインを統一。縦に3つ並ぶレンズが、Galaxyを象徴するデザインとして統一されている。
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Galaxy S23シリーズは大きく3つの特徴を持つ。カメラ、ゲーミング性能、そして、サステナビリティに配慮されていることだ。
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カメラは、従来から評価されている夜景撮影の性能を強化。ビデオ撮影においても、ブレを抑えて、細部まで鮮明な映像が撮れるように進化している。AIが人の顔のパーツを認識して、最適な明るさ・色に補正される機能も搭載し、暗い場所でも自撮りが楽しめるという。
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Galaxy S23 Ultraは初めて2億画素カメラを搭載したこともアドバンテージ。非常に大きなサイズで記録できるので、一部を切り取っても精細な画質を維持できる。
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AIによる画像処理などによって、画質が粗くなりにくい「スペースズーム」で撮影できることも利点。Galaxy S23の望遠カメラは光学3倍で撮れるが、10倍のデジタルズームと組み合わせて、最大30倍のスペースズームが可能。光学3倍と光学10倍の望遠カメラを搭載するGalaxy S23 Ultraでは最大100倍ズームで撮影できる。
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また、三脚に固定して星の軌跡を撮影したり、Galaxy独自の「Expert RAW」というアプリを使って、ユニークな多重露出撮影を楽しんだりもできる。
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Galaxyに最適化された高速チップを搭載 冷却性能も向上
2つ目の特徴であるゲーミング性能については、サムスン電子ジャパン プロダクト担当の前島大樹氏がプレゼンテーションを行なった。
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優れたゲーミング性能を実現する最も重要な要素はプロセッサーだ。Galaxy S23シリーズには、この製品向けにカスタマイズされた「Snapdragon 8 Gen 2 For Galaxy」が搭載されている。通常の「Snapdragon 8 Gen 2」は最大3.2GHzだが、Snapdragon 8 Gen 2 For Galaxyは最大3.36GHzと、さらに速い処理速度を実現している。
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Galaxy S23シリーズは、光を立体的に表示するレイ・トレーシングにも対応。ゲーミングPC並みのリアルな映像を楽しめるという。
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プレイ中の発熱を抑えるために両モデルに「ベイパーチャンバー冷却システム」を導入。Galaxy S22 Ultraにも搭載されていたが、S23 Ultraでは約2.1倍に拡大し、冷却性能を向上させている。また、充電ケーブルを接続してプレイする際に、バッテリーを介さずに直接スマホに給電する仕組みも採用されている。
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バッテリー容量はGalaxy S23が前モデルよりも200mAh多い3900mAhで、Galaxy S23 Ultraが前モデルと同じ5000mAh。電力効率が向上しているため、どちらのモデルも電池持ちが長くなっている。
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ディスプレーは、従来から搭載している環境に応じて画質が調整される「ビジョンブースター」が進化。太陽光下で明るく見えるように調整されることはもちろん、曇天でも、屋内でも適切な明るさとコントラストに調整されるようになった。
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Galaxyは従来から内部の部品にリサイクル素材を使うなど、環境に配慮した製品開発を行なっている。Galaxy S23シリーズでは、内部だけでなく外装にも再生素材を使用。さらに、梱包材に再生紙を使うなど、SDGsへの取り組みを強化している。
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auからは待望の1TBモデルも発売
Galaxy S23はドコモ、au、楽天モバイルが取り扱い、Galaxy S23 Ultraはドコモとauが取り扱うことが発表された。いずれも4月20日発売で、4月6日から予約受付が始まっている。Galaxy S23 Ultraは、日本向けでは初めて1TBモデルが発売されることが発表され(auオンラインショップのみ)、客席から拍手が起きていた。
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予約して購入した人向けの特典も発表された。Galaxy S23とGalaxy S23 Ultra(256GBモデル)の購入者には、ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2」と好きなデザインを選べるケースがプレゼントされる。Galaxy S23 Ultra(512GBモデル/1TBモデル)の購入者には、それぞれ256GBモデル/512GBモデルとの差額相当がAmazonギフト券で還元される。
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さらに、キャリア各社の割引施策も同時に利用することができる。
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ミッドレンジの「Galaxy A54 5G」も発表
ミッドレンジの最新機種「Galaxy A54 5G」を発売すること発表された。約6.4型の有機ELディスプレー、約5000万画素をメインとする3眼カメラ、5000mAhの大容量バッテリーなど、充実した機能を備える。5月下旬発売で、ドコモとauが取り扱う。
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さらに、すでに発売中のタブレット「Galaxy Tab S8+」を、4月6日からauでも購入できるようになることが発表された。
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ハンズオン会場で2億画素カメラを試してみた
発表会の後には、会場に設けられた体験コーナーで、いち早くGalaxy S23とGalaxy S23 Ultraの使用感を試すことができた。
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Galaxy S23 Ultraのカメラは、初期設定ではフルHD(1200万画素)で撮影されるが、「50MP(5000万画素)」や「200MP(2億画素)」モードに切り替えることが可能。実際に、200MPモードで撮影してみると、16320×12240ドットの画像を記録された。2億画素をフルに使うと、1つの画素が小さいので、画質が暗くなり、また撮影後の処理に時間を要するのでは? と思っていたのだが、実際には鮮明な画質で写り、パシャパシャと連続してシャッターを切ることもできた。
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ナイトグラフィを試せるコーナーで、電飾を撮影してみた。夜景撮影では、光源が白飛びしがちだが、Galaxy S23 Ultraのカメラは白飛びすることなく、暗い部分のディテールも黒く潰れることがなかった。
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なお、作例を載せるのは控えるが、電飾を背景にフロントカメラで自撮りもやってみた。背景を鮮明に捉えつつ、自分の顔も明るく写った。自撮りを積極的に楽しみたい人も満足できるだろう。
会場の天井に被写体となる天体模型がぶら下げられて、スペースズームの性能も試せるようになっていた。Galaxy S23 Ultraは最大100倍のズーム撮影が可能だが、筆者は30倍での撮影を試してみた。
高倍率のズーム撮影は、ピントを合わせにくいのだが、プレビュー画面にガイドが表示されるので、フレーミングがしやすく、ピントが合った表示も出るので、シャッターを押すタイミングがわかりやすかった。手持ちでの撮影なので、手ブレの影響が気になったのだが、実際に撮影した写真を見ると、思ったほどはブレていなかった。手ブレ補正やAI処理がしっかり機能している印象だ。
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「原神」と「アスファルト9」を試せるゲーミングコーナーも用意されていた。筆者は「原神」を少しだけ試してみたが、大画面に画像が美しく表示され、タッチレシスポンスが的確で、いわゆる“ヌルサク”の操作感だった。短時間なので、冷却性能までは実感できなかったが、ゲームや動画を楽しむには最適な端末という印象だ。
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最新カメラ技術に関する特別講演も開催 シャッターボタンを触れたときと離したときの選択が可能に
発表会と同じ日に、メディア向けに「Galaxy S23シリーズ 最新カメラ技術に関する特別講演」も開催された。韓国本社から、カメラの開発責任者であるジョシュア・チョ氏が来日。Galaxy S23シリーズに搭載した技術についてのプレデンテーションをし、取材陣からの質問に答えた。なお、講演は通訳を介して行なわれ、取材中の撮影・録音は禁止されていたので、チョ氏の発言は大意として捉えていただきたい。
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チョ氏は、Galaxy S23 Ultraに搭載された2億画素カメラについて、「アダプティブピクセルセンサーによって、16の画素を1つにするビニング技術で撮影できる」優位性をアピール。また、AI技術によって「明るい部分から暗い部分までバランスよく撮影できる」と説明した。
デジタル一眼レフカメラ(4500万画素)で撮った写真と、Galaxy S23 Ultraで撮った写真を比較し、Galaxyの優位性も示した。チョ氏は「デジタル一眼レフは専門家が撮影して、撮影後に編集すれば、スマホよりもキレイに撮れる。一方、Galaxy S23 Ultraでは、ピクセルビニングや手ブレ補正、高度なAI、何枚か撮って合成するマルチフレーム処理にアドバンテージがある」と言う。具体的には、逆光でのポートレート、空の描写、夜景などが、簡単にきれいに撮れるという。
従来から専門家の評価が高かった「Expert RAW」アプリが、フロントカメラにも対応し、「プロ」モードでも5000万画素で撮影でき、「Expert RAW」に対応させるなど、使い勝手も向上させたという。
ユーザーからの声によって改良した部分もあるとのこと。たとえば「シャッターに指が触れた瞬間に撮影するか、指を離した瞬間に撮影するかを選択できるようにした」。また、従来モデルではユーザーがレンズを選択しても、撮影シチュエーションにおいては、カメラは自動で最適なレンズを選択したが、Galaxy S23シリーズでは「ユーザーが選択したレンズをそのまま使うオプションを追加した」とのこと。
前モデルのGalaxy S22 Ultraでは、1億800万画素カメラで撮影すると、画像処理に時間を要し、3~4秒の撮影間隔が必要だった。それが、Galaxy S23 Ultraの2億画素カメラでは「700~800ミリ秒(0.7~0.8秒)の間隔で撮影できるようになった」と言う。連続して撮影できることは筆者も実感したが、ソフトウェアも大きな進化を果たしているようだ。
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