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ビジネスでも湾曲ウルトラワイドは作業効率がアップする?34インチのMSI「PRO MP341CQW」レビュー

ASCII.jp / 2023年4月13日 11時30分

 エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)は、ゲーミングディスプレーで湾曲ウルトラワイドモデルをいくつか提供してきたが、今回はビジネス向けとして初めてのモデルとなる「PRO MP341CQW」が発売された。

 2画面分の表示領域を持つウルトラワイドの特性と、眼球に近い湾曲率は焦点距離の変動が少ないこともあり、作業効率アップにはうってつけ。そんな本製品をレビューしていきたい。

MSIの34インチ湾曲ウルトラワイドディスプレー「PRO MP341CQW」

ホワイトボディでスタイリッシュなデザイン

ホワイトのボディカラーはオフィスではなくプライベート空間にマッチする

 まず目を引くのが、ホワイトボディなところ。ディスプレーというとブラックがほとんどの世界だが、ホワイトということで家のインテリアにもマッチしやすいはず。サイズは809.3 (W)× 237(D)× 469.5(H)mmで重量は約7.7kg。34インチ湾曲ウルトラワイドVA液晶パネルを採用し、解像度は3440×1440ドット(UWQHD)。湾曲率は1500Rで、画面のどこを見ても眼球との距離がほぼ同じ。リフレッシュレートは100Hz、応答速度は1ms(MPRT)で、色域はsRGBカバー率98.55%、DCI-P3カバー率が91.96%と広めだ。最大表示色も約10億7300万色で、輝度は300nitでHDRに対応し、コントラスト比は3000:1となっている。

 インターフェースは、DisplayPort 1.2a×1、HDMI 2.0b×2、ヘッドホン出力×1で、電源内蔵のため、邪魔になりがちなACアダプターは不要だ。

インターフェースはDisplayPort 1.2a×1、HDMI 2.0b×2、ヘッドホン出力×1。電源内蔵なので、ACアダプターの置き場を考える必要ないのがありがたい

 OSDの操作は、背面にある4ボタン方式。MSIお得意のナビキーではないので、操作性は劣る。機能としては映画やゲームなどのプリセットが用意されていて、コンテンツに合わせた最適な色合いで楽しめる。また、目の疲れを軽減するアンチフリッカーやブルーライトカットも備え、ゲーミング向けではないもののAMD FreeSyncにも対応している。

OSDの操作はナビキーではなく4ボタン方式。一番下のボタンは電源なので、間違って押してしまうことも
コンテンツに合わせたプリセットモードが用意されているので、簡単に切り替えられる
「低ブルーライト」をオンにすれば目の疲れを低減する

 MSIのサイトで公開されている「MSI DisplayKit」アプリにも対応。ウィンドウの整頓や色味の調整、シャットダウンタイマーなどのツールが利用できる。

「MSI DisplayKit」アプリから、色味やガンマ、輝度などの設定ができる。アプリと関連付けも可能だ。ただし、プロファイル設定の適用はOSDのみ
画面キーボードの表示や最大30分までの自動シャットダウンタイマーなども用意されている

 また、ディスプレーを支える支柱がVESA100マウント部分での接続ではないため、VESA100対応の小型PCを装着して利用できるようになっている。

VESA100マウントのネジ穴に、小型PCを装着するのもあり。キーボードとマウスをワイヤレスにすれば、ケーブルまみれになることなくスッキリとしたデスクで作業できる

 調整機能はチルトの-3.5°~21.5°のみのため、高さ調整をしたいのであればディスプレーアームを利用して設置するのも1つの手だ。

チルトの-3.5°~21.5°と通常のディスプレーと若干違う

この作業領域の広さを味わったら離れられない

2つのウィンドウを並べた作業も余裕。文字もしっかり読める

 実際に設置して使ってみたが、34インチ湾曲ウルトラワイドというサイズ感は、視界を覆うほどで、ゲームであれば“没入感”と表現するレベル。2つのウィンドウを並べて表示し作業する際は、非常に快適だ。Windowsのスケールも100%表示が可能なので、ディスプレーの広さを余すことなく活用できる。一度この作業領域を味わったら、もうもとには戻れない。

 VAパネルだが発色もよく、写真や動画の編集でも十分利用可能。広い画面を活かして効率よく作業を進められるはずだ。また、リフレッシュレートが100Hzと高いため、スクロールしたときはヌルヌルとした感じで残像感が少なく、Webサイト閲覧もはかどる。

「Lightroom Classic」で補正前後を並べたところ。表示も見やすい

 また、2W+2Wのスピーカーを内蔵しているので、ヘッドホンや別途スピーカーを用意することなく、音声や音楽を聞けるのも便利。横幅が809.3mmのため、広めのデスクが必要だが、ディスプレー2枚並べるよりデスク上もスッキリするので、いま2画面体制の人はこれ1台に切り替えるというのもオススメだ。

作業効率を考えたらウルトラワイドの広さは必須

「Lightroom Classic」のサムネイル表示も多く並ぶので、必要な写真も見つけやすい

 ノートPCにサブディスプレーを接続して2画面体制で作業している人も多いかと思うが、それだと目線の移動が頻繁になり、目も疲れるし作業的にもあまり効率はよくない。本製品のようなウルトラワイドサイズのディスプレーに接続し、その画面だけで作業したほうが圧倒的に作業効率がアップするはずだ。

 実売価格は5万4800円前後とこのサイズの湾曲ウルトラワイドディスプレーとしてはお手頃価格。ディスプレー2台買うよりはこれ1台買ったほうが断然お得。プライベートでの利用はもちろん、テレワークで自宅作業が増えているなら、本製品を導入して快適な作業空間で仕事をしてみては。

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