1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

シャオミ「Redmi 12C」は必要最低限の性能だが大画面でカメラも良くて約2万円!

ASCII.jp / 2023年5月1日 12時0分

 今回レビューするのは、シャオミの「Redmi 12C」。3月16日に発売されたエントリーモデルです。価格は、3GB+64GBモデルが1万9800円、4GB+128GBモデルが2万3800円。エントリーモデルらしい手頃な価格となっています。カラーはグラファイトグレー、ミントグリーン、ラベンダーパープル(4GB+128GBモデルのみ)の3種類が用意されています。

 1週間ほど使用したので使い勝手などをレポートします。

左からグラファイトグレー、ミントグリーン、ラベンダーパープル

縦長スリムで持ちやすい 指紋センサーの位置が特徴的

 まずは本体から。手に取ってみると、スリムで持ちやすいというのが第一印象。本体幅は約76mmに抑えられており、しっかり握れるサイズです。背面は、斜線を引くように凹凸の加工が施されているのも特徴的。ややチープな感もありますが、印象的なデザインになっています。

約76.41×168.76×8.77mm、約192g
背面はかすかに凹凸を感じるデザイン

 また、指紋センサーを背面のカメラ部分に搭載しているのも特徴。初めは触れづらいのではと思いましたが、意外にこれがちょうどいい位置でした。右手で持ったときに、人差し指を背面にぴったり沿わせると自然にセンサーに触れられるので、スムーズにロック解除できました。ただし、手の小さい人は届かない場合もあるかもしれません。

筆者の場合はちょうど人差し指が当たる位置だったので快適だった

 1つ残念なのは、充電端子がmicroUSBな点。専用の充電コードが付属するとはいえ、充電ケーブルをほかのデバイスと共有できないのはかなり不便です。昔はmicroUSBがメインでしたが、今はスマホなどのガジェットはほぼUSB Type-Cになっていますからね。

本体右側に電源ボタン、音量ボタン
左側にSIMカードスロット
上部に3.5mmイヤホンジャック
下部にmicroUSBポート

 ディスプレーは約6.71型、HD+(1650×720)の解像度。縦長の画面比率のため、シネマスコープサイズの映画やミュージックビデオは全画面表示にした際に黒帯が出ず、画面いっぱいの映像で楽しめます。

インカメラは上部中央に搭載

カメラ機能はシンプル 映画のようにフレーム機能がおもしろい

 背面のカメラは、約5000万画素(F値1.8)。加えて、ポートレート用の補助レンズを搭載します。広角レンズを持たない点は正直残念です。

 仕上がりは実際の風景をそのまま捉えているという印象。補正の効果もさほど感じられず、非常にシンプルです。基本はHDRをオンにしたほうがよいかと思います。以下の作例を参考にしてください。

等倍で撮影
最大ズームで撮影
AI認識などの効果は感じられない
「食事」などと認識している様子もなかった

 予想よりも良い仕上がりだったのが、夜景撮影。公式サイトで「暗所に強い」とアピールしているだけあって、しっかりと明るさを確保しつつ全体のバランスを調整している、という印象です。細部を見れば多少ゴワゴワした質感もあり、精細さには物足りなさを感じますが、本機のカメラ機能のなかではクオリティーは高いほうだと思います。

通常モードで撮影
「夜景」モードで撮影。全体に明るくなり、明暗の差もいくらか鮮明になった

 カメラ機能の中で面白かったのが、「ムービーフレーム」機能。オンにすると映画のような画面比率になり、何気ない風景も写真の印象が変わります。動画撮影にも適用できるので、さまざまなシーンで活用できそうです。

ムービーフレームをオンにして動画を撮影
ムービーフレームはメニューからオンにできる

 インカメラは約500万画素(F値2.2)。「ビューティ」機能で肌の明るさなどを調節できるほか、ポートレートモードも適用可能。被写体と背景を正確に識別できており、しっかりと背景だけがぼかされています。

インカメラで「ポートレート」モードを使用。顔の輪郭がぼけることなく、背景としっかり識別できている

動作は遅れることもしばしば 災害時に役立つFMラジオ搭載は良い点

 OSはAndroid 12をベースにしたMIUI 13。CPUはMediaTekの「Helio G85」を採用。メモリーおよびストレージは、3GB+64GB、4GB+128GBの2つの組み合わせが用意されています(ストレージはmicroSDカード使用で最大1TBまで)。動作はときおりワンテンポ遅れることがあり、特にアプリの切り替えなどは時間がかかることもありました。

 バッテリー容量は5000mAh。本機の機能を使いこなす範囲であれば、1日で電池切れになる心配はないでしょう。

通常のバッテリーセーバーと「ウルトラバッテリーセーバー」機能を搭載する

 本機はFMラジオを搭載しており、イヤホンやヘッドホンを挿し込むことで利用可能。また放送は録音ができ、端末に保存してあとから聴くこともできます。

標準搭載のFMラジオ機能

 生体認証は前述の指紋に加えて、顔認証にも対応。認証速度は上々ですが、マスクを着けていてもロック解除できたので、安全面でいえば不安が残ります。また、FeliCaは搭載しておらず、おサイフケータイは利用できません。防水・防塵性能についてはIPX2/IP5X止まりなので、ずぶ濡れには注意です。

【まとめ】必要最低限を求める人 スマホ代を抑えたいという人に

 Redmi 12Cは、必要最低限のスペックに抑えられたエントリーモデル。最近はエントリー~ミドルレンジの機種でも、(機能の豊富さでいえば)ハイエンドモデルに迫るものも多い中で、Redmi 12Cのスペックは物足りないというのが正直なところ。しかし、連絡手段や撮影機器として本機を考えれば、必要最低限の機能を求める人にはぴったりの機種といえるかもしれません。

 また、あらゆるものが値上がりする昨今においては、2万円前後でスマホを購入できるというのは1つのメリットでもあります。自分の求める性能と価格帯に合致するのであれば、本機は買い替えの強力な選択肢になるでしょう。

 

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください