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シャオミファンが大集結! Xiaomi 13 Proも紹介された「Xiaomiモノづくり研究所」が開催

ASCII.jp / 2023年4月13日 12時0分

 「神ジューデン」など特徴あるスマートフォンを日本で展開しているシャオミのユーザーイベント「Xiaomiモノづくり研究所 春の交流会」が4月8日に開催された。「Xiaomiモノづくり研究所」はシャオミが日本のユーザーの声に耳を傾け、日本向けの製品を一緒に作り上げていこうという考えで2022年5月に発足し、今回は3回目のイベントとなる。

 遠く関西方面からのユーザーも含め18名の選ばれたシャオミファンが集結したイベントは、シャオミのプロダクトプランニング本部の安達晃彦本部長の進行の元、和気あいあいと楽しい雰囲気の中、行なわれた。

3回目となるXiaomiモノづくり研究所のイベント
都内のカフェに18名のファンを集めて行なわれた

シャオミの最新スマホやIoT製品を紹介

 メーカーとユーザーの交流の場とはいえ、シャオミの日本法人主催のイベントのため海外で販売中の最新スマートフォンの話題は出ないのでは? と思いきや、安達氏からは現時点で最新モデルとなる「Xiaomi 13 Pro」「Xiaomi 13」が簡単に紹介された。あくまでも参考ということであり、日本での販売についてなどの情報は一切なかったものの、最新モデルを見ることができるのはメーカー公式イベントならではだろう。

Xiaomi 13 ProとXiaomi 13を手にする安達氏

 イベントの最初のプログラムは海外で販売されているIoT製品の紹介だ。シャオミはスマートフォンやスマートデバイス以外にも、炊飯器などIoT家電を出していることも知られている。今回紹介された製品は「スマートTV」「電動キックボード」「ロボット掃除機」の3製品。いずれも海外では人気のある製品で、今後日本市場への投入も検討しているという。

 「Xiaomiモノづくり研究所」ではこのようにシャオミが新しい製品を参加者に披露し、忌憚のない意見をもらうことで今後の製品投入に活かそうと考えているわけだ。

参加者と直接、意見交換が行なわれた

 55型のスマートTVは4Kに対応しAndroid TVも搭載した、いわゆる「チューナーレスTV」。インターネットのストリーミング配信を直接視聴したり、ケーブルTVなどのセットトップボックスをつないだり、あるいはスマートフォンやPCを接続して画面を投影できる。シャオミがTVを出しているというイメージは少ないだろうが、実はスマートTVの出荷台数では世界5位であり、中国とインドでは1位になっていると安達氏から説明があった。

 実際に操作した参加者からは「リモコンの操作がスムーズ」「音がいい」といった意見のほか、「一人暮らしなのでより小さいモデルが欲しい」という声も。これに対して安達氏は「シャオミには30型クラスから80型クラスまで多彩な大きさがある」と回答、日本向けに販売される際は小型モデルも検討されるかもしれない。

イベント進行で使われたTVが実はシャオミのスマートTVだった

 ロボット掃除機は普及価格帯のモデルを見せてくれた。シャオミはロボット掃除機でも複数の製品を海外では展開している。参加者にロボット掃除機を使っている人を聞いてみると意外にも数名が使っており、1人暮らしでも使っているという声もあった。「1人暮らしの方が荷物が少ないので床に物を置くこともなく、お子さんがいる家よりロボット掃除機を使いやすいのではないか」という声もあり、大きな家でなくともロボット掃除機を使う人は多いようだ。

 また「最初は安いモデルを買ったが、性能に満足できず上位モデルに買い替えた」という声も。シャオミのロボット掃除機はアプリで操作可能で、部屋のマッピングも可能。掃除後は実際に掃除したエリアが地図上で白塗りされてわかるようになっているなど、スマートフォン連携ならではの機能も搭載されている。価格は他社の同等機能の製品より1~2割安いとのことだが、スマートフォン連携の点では優位に立てる製品だろう。

ロボット掃除機も日本投入は「アリ」かもしれない

 そして電動キックボードはヨーロッパでも人気の高い製品とのこと。参加者からは「田舎では道路の舗装状況が悪いので都市部向けでは」「ある程度の坂が登れるなら使ってみたい」といった声が聞かれた。通勤や通学の最寄り駅までの移動に使えそうだが、駅での駐輪をどうするかといった問題もある。折りたたんで持ち運べるが、重量はそこそこあるので、そのまま電車に持ち込んで会社や学校へ、というのはあまり現実的な使い方ではなさそう。

 自宅から近所のコンビニに移動する「小回りの利く足」といった使い方が今のところ一番フィットしているかもしれない。なお、道路を走る製品なので各国の法規制に合わせる必要がある。たとえば紹介された製品の最高速度は時速25キロだが、日本で販売するのであれば時速20キロに抑えるなどのローカライズが必要だ。

試乗はできなかったが電動キックボードも紹介された

Redmi 12Cはなぜ投入された? ライカモデルは? ざっくばらんな意見交換会

 小休止を挟んで行われた第2部は、オンラインでも配信されたパネルディスカッション。参加者各自のスマートフォンの活用方法の紹介や、「ずばり、シャオミに聞きたいこと!」といった内容で、特にスマートフォンに関する質問が多く寄せられた。

 一番の話題となったのは「Redmi 12C」の日本発売に関する経緯だ。2023年発売にもかかわらず外部端子はUSB Type-CではなくmicroUSBで、1年前に登場した「Redmi Note 11」と比べても価格性能比は低い。この点について安達氏は「我々も皆様の意見はしっかりと耳を傾けており、いただいた意見については今後の製品展開にしっかりと反映させていきたい」とし、「円安や原材料アップなどの要因もあり、現時点でこの価格で投入できるモデルがRedmi 12Cだった」と内情を説明。急激な為替相場にはどのメーカーも苦労しているところであり、このあたりは今後の製品に期待したいところだ。

第2部のパネルディスカッションはオンラインでも配信された

 ほかにはライカのカメラモデルの日本投入を希望する声が多く聞かれた。ライカの名前を冠したカメラはよりいい絵が撮れるというイメージがあるうえに、実際に味わいのある写真作例が海外では多数発表されている。Xiaomi 13 ProのカメラUIを体験して「ライカモードの切り替えがわかりやすければより使いやすいのではないか」という声も聞かれた。

 今回のイベントにはXiaomi Japanの副代表であるデミー・ユー氏もゲストで駆け付けた。同氏は実は生粋のシャオミファン。学生時代の2011年に中国で発売になったシャオミの初代スマートフォン「Mi 1(小米1)」を購入し、日々シャオミのBBSに使い勝手や機能アップの要望なども書き込んでいたというから、ファンの度合いは今回の出席者たちと変わらない。

 ちなみに当時のシャオミは、スマートフォンのOS(MIUI)のアップデートは毎週行なわれており、ユーザーから報告があった不具合のFIXや、要望をいち早く取り入れていったのだ。ユー氏にとって「Xiaomiモノづくり研究所」は、ユーザーとメーカーが製品を作り上げていったシャオミ創業のころの姿と重なって見えるのかもしれない。

シャオミジャパンの副代表デミー・ユー氏

クイズ大会は大どんでん返し あっという間の2時間半

 第3部は豪華景品も当たるというクイズ大会が行なわれた。来場者はほぼ全員がシャオミの大ファンということもあり、クイズを出しても全員正解になるので意味をなさないのでは、と思われた。ところが最初の第1問で全員が不正解という大失態。これには安達氏も爆笑だった。なお筆者も「勝ち進んでも景品はいらないから」ということでクイズに参加したが、その第1問で失格となってしまった。

 気を取り直して2問目から改めてクイズ大会がスタート。かなりマニアックな内容であり、さすがのファンたちも回答へのミスが増えていった。たとえば、みなさんはXiaomi 12T Proの製品ページのこちらの写真を完璧に記憶しているだろうか? クイズにはそんな内容もあったのだ。

Xiaomi 12T Proの製品ページ。ここからも出題があった

 個人的な話で恐縮だが、今回筆者は取材の立場で参加し、本当なら参加者側に加わりたいところだったが裏側からイベントを取材した。しかし、クイズの最後のクイズにサプライズで写真で登場させていただいた(事前に聞いていなかったので自分でもびっくりした)。シャオミファンの方ならもちろんこの質問に即答できるだろう。

昨年12月にソフトバンク銀座店で行なわれたイベントで撮影した写真がクイズで使用された

世界的企業に成長した今でも ユーザーに寄り添った製品作りを続ける

 最後は全員に参加者プレゼントが配られ、記念撮影をしてイベントは閉幕となった。シャオミは今や世界でトップグループのスマートフォンメーカーであり、最近ではロボットや自動車にも展開を広げる総合IoT、ライフスタイルを提供する企業でもある。

 そこまで成長した大企業でありながらも、ユーザーとの交流を広げ意見交換を行なうイベント「Xiaomiモノづくり研究所」を開催するのは、シャオミ創業時からの信念である“Make friends with users and be the coolest company in the user's hearts”(ユーザーと友達になり、ユーザーの心の中で最もクールな会社になる)というビジョンを今も忘れていないからだろう。

 今回の取材でシャオミは常にユーザー目線で製品開発をしている企業であることを改めて感じることができた。

ファンにとってお宝になる記念品も配られた

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