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東京ミッドタウン八重洲でSOGU「Paper Server A4」を衝動買い

ASCII.jp / 2023年4月15日 12時0分

東京ミッドタウン八重洲のショップで「PAPER SERVER A4」という名前のコピー紙を100枚ほどスタックできるクールな金属製のペーパートレーを衝動買いした。

鉄板をプレスで曲げたような クールな金属製のペーパートレーを速攻衝動買い

 新しいモノとおいしいモノと珍しいもモノには目のない筆者なので、東京駅そばのオープン間もない大賑わいの東京ミッドタウン八重洲に、ランチを兼ねて遊びに行ってきた。食事は3階ですませ2階にはいくつかのショップが入っていると聞いて、速攻で冷やかしに向かった。

STALOGYは一風変わったステーショナリーを置いているショップだ

 いくつかのお店の中で「STALOGY」という名前のステーショナリーショップ+αのイメージのお店があったのでのぞいてみた。一緒に行った家族は、TVでも紹介されていた丸い小さなラベルを使い点描画のようなイメージで作れる、小さなシールを気に入って何種類か買っていた。

700gほどあるペーパーサーバーなのでパッケージも安全を考慮した形状だ

 筆者はそれとは全く大きさも重量も異なる、スチール家具に使っていそうな鉄板をプレスで折り曲げてトレーのような形状にした、素っ気ない製品がやけに気に入ってしまった。実物の展示品を見ておよそその使途は理解できたので、速攻衝動買いして持ち帰った。

段ボールを折って空間をクッションにするようなパッケージだ

 ただの鉄板にしてはパッケージが凝っている。パッケージを開けると今回の衝動買いの主役であるSOGU「Paper Server A4」(以降、ペーパーサーバー)が登場する。読者には釈迦に説法だが、ICT的にサーバーとは「コンテンツを要求する側に、タイムリーにコンテンツを提供するコンピューター」のことだ。

A4用紙をピッタリと収まるよう設計した商品であることを打ち出している

 本体に添付の注意書きには「用紙の端部が揃うことを目標にしております性質上、寸法に余裕を持たせると魅力を損なうことから、A4サイズの297.0×210.0mmに対して、内寸297.6±0.2×210.6mm±0.2mmというギリギリの寸法設定での製造および寸法管理に努めております。もしお客様がご使用のA4用紙を入れた際に、寸法が足りないと感じられた場合は、弊社までご連絡いただけますと幸いです」と記述されている。

 文面通りに理解するとA4規格サイズの297.0×210.0㎜に対し、ごく少しだけ余裕をもって作っているが、その余裕は長辺で0.13%〜0.26%、短辺で0.19%〜0.38%といずれもコンマ以下の精度を実現している。とにかく気合いを入れて極めて正確・精密に作っているので、標準規格とはいえ紙の入り具合が悪いと、この商品の価値は極めて落ちるので、連絡してくれとのことのようだ。

鉄板の2つのコーナーの側面をL字型に折り曲げただけのシンプルな構造だ

 パッケージから取り出して見たペーパーサーバーは、4つの角の内2つの角をほぼ中央にして長短辺の長さの比率に対応したL字型に、両辺の一部を谷折りして垂直にせり上がった構造だ。筆者の衝動買いしたペーパーサーバーの場合、その高さは実測12.5㎜。100枚程度のA4版用紙をスタックできるらしい。ちなみにペーパーサーバーには版サイズ違いのA5版モデルも存在する。

かなりの折り曲げ精度で製造・管理されている

 また現物を筆者は見ていないが、同じペーパーサーバーA4にはペーパーサーバーハイ(HIGH)と呼ばれる別モデルがあるらしい。こちらはせり上がってる塀の高さがより高く、250枚程度のA4版用紙をスタックできるようだ。当然ながら紙の重量を含めるとそれなりの総重量になるだろう。噂によるとA3サイズもあるようだが、もはや一般人のアイテムではなさそうだ。

 ペーパーサーバー本来の目的は、プランナーやデザイナーが何か新しいことを考えるときに、A4版のブランク用紙を使って書き始めることが多いという、実際のオペレーションに注目して開発された商品らしい。なので主たる購入者は、デザイナーさんら同業者を想定しているようだ。

プリンターにとっての給紙トレー同様、ペーパーサーバーはアイデアを捻出する人に紙をタイムリーに提供するサーバーだ。設置場所だけで原稿用紙1枚は書けそうだ

 想定ユーザーが誰であれ、常時何か新しいことを考えている人にとって、手を伸ばせば今すぐ使えるメモスタックは極めて重要だ。思い立った時にいつもすぐそばにあるA4版のコピー用紙をスタックしておくことのできるペーパーサーバーは、思考の一時停止や中断を防ぐ紙コンテンツのサーバーなのだ。

筆者はカラーレーザープリンター用に100枚か200枚のA4用紙をいつも数セットまとめ買いしている

 ECO環境を第一に考えるならスタックするA4用紙には、片面プリント済みの廃棄前用紙を印字面を下側にしてスタックして再利用するのが理想的だ。しかし筆者は愛用しているカラーレーザープリンターの印刷設定をデフォルトで両面印刷にしているので、ペーパーサーバーには贅沢にも両面ブランクの新しいA4用紙を使用することにした。

今回はカラーレーザープリンターの給紙トレーから一時的に引き抜いた数十枚の紙をペーパーサーバーに入れてみた

ペーパーサーバー+青色5mm方眼のセクションペーパーで 思考の継続を実現できそうな予感

 リフィル紙はいつもだいたい100〜200枚程度のパッケージを複数セット購入しているので今回もそれを使うことにした。デザイナーではない筆者の場合は、従来はアマゾンのスタンダードな黄色いレターサイズのリーガルパッドを単体で、あるいはクリップボードでホールドして使っていた。

普段アイデアや思い付きはアマゾンスタンダードのリーガルパッドに、Bicの超太字ボールペンで描いている。スキャンしてクラウドストレージにアップした後は廃棄

 今回は真っ白なA4版コピー用紙をその代わりに使うということで、多少の不安感もあった。まず普段からA4サイズ大の無地の用紙を使ったことがほとんどない。手書き様に愛用している2台の電子ペーパーも常に背景はグリッド(方眼)模様、仲間と一緒に企画・販売しているツバメノートとのコラボ商品であるThinking Power Notebookも、用紙はすべてグリッドのフールス紙で統一している。

普段365日24時間使っている手書きのメディアの背景はすべてグリッド(方眼)だ
何度か無地のA4用紙に描いてみようとしたが、どうも何もない無地の紙は苦手だ

 おのしろいことに普段グリッドパターンの用紙を使っていると、よりどころのない真っ白なA4版用紙だと最初のペン先の落とし場所がなかなか決まらない。筆者の方眼紙好きは、長くお世話になった某IT企業で社内にふんだんにあったレポート用紙が方眼紙だったことに由来している。

幸いにもトヨシコーという大阪の会社が薄い青色インクで線を縦横に引いたセクションペーパー(方眼)を販売していることが分かって、早速100枚だけ買ってみた

 そんなことをぼ〜っと考えていたら「トヨシコー」という生まれ故郷にある会社が、初めて体験したのとまったく同じ青色5mm方眼の綴じていないセッションペーパー(方眼紙)を販売していることを知り、速攻でまず100枚のパッケージを手に入れた。

ほとんど奇跡的なくらいピチピチ&タイトにセクションペーパーはペーパーサーバーに収まった。スタックした方眼紙のエッジの重なりが美しい

 お陰さまで自宅の自席ではペーパーサーバー+青色5mm方眼のセクションペーパー、出先やモバイル環境ではグリッド背景の電子ペーパーと5mm方眼のThinking Power Notebookという、サイズやテクノロジーは異なってもほぼ同じ筆記環境を保ちながら思考の継続を実現できそうな予感だ。

 ペーパーサーバーを企画販売した株式会社Yは「自分たちの欲しいものを作る」というコンセプトで「モノの本質を考える」「削ぐ」という言葉をベースにした「SOGU」(ソグ)というオリジナルブランドを作っているようだ。今回のペーパーサーバーもその仲間の一つだ。

部屋から部屋を100枚のセクションペーパーを入れたペーパーサーバーを持ち歩いてみて、その重さに驚いてキッチン秤で測ってみたらなんと1151gもあった

 自室からリビングに100枚のセクションペーパーを入れたペーパーサーバーを持って行ったところ極めて重い。気になってキッチン秤で総重量を測ってみたらなんと1151gあった。筆者のメインモバイルPCであるThinkPad X1 Nanoより220gほど重く、14インチのThinkPad X1 Carbonとほぼ同重量だ。

 これはうっかり落とすと、間違いなくペーパーサーバー本体が自重で歪んでしまいそうだ。頻繁な移動は諦めてレジデントな場所を確保する予定だ。今のプランは原稿書き部屋のメインのデスクトップPCのキーボード横だ。現在のリーガルパッドをペーパーサーバーに交換しようと考えている。必要な床面積的には小さくなるので即実行だ。

 今回、ペーパーサーバーという一風変わった商品を衝動買いしてみて、専業か放課後クラブかという違いはあっても「Think Before Search」というコンセプトでいろいろな商品をプロデュースしている我々Thinking Power Projectに極めて近い匂いを感じてしまった。今後の商品展開も楽しみなSOGUに注目したい。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:SOGU「Paper Server A4」 ・購入:STALOGY(東京ミッドタウン八重洲) ・価格:3960円

T教授

 日本IBM社でThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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