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AI開発向けにも注力、サードウェーブがNVIDIA T/RTX A採用ワークステーションなど発表

ASCII.jp / 2023年4月19日 19時0分

サードウェーブの法人向けパソコンブランド「ドスパラプラス」から、NVIDIAのRTX Aシリーズ、Tシリーズを搭載したワークステーション「THIRDWAVE Pro WORKSTATION (X2614/X4620)」を筆頭に、ハイエンドデスクトップパソコンなど10製品が登場

 サードウェーブは4月19日、同社が展開する法人向けブランド「ドスパラプラス」の新製品発表会を実施。NVIDIAのRTX Aシリーズ、Tシリーズを搭載したワークステーション「THIRDWAVE Pro WORKSTATION (X2614/X4620)」を筆頭に、ハイエンドデスクトップパソコンなど10製品を発表した。同日の4月19日より販売を開始する。

加速しているAI開発を支える製品を提供 NVIDIAのパートナープログラムを締結

尾崎氏は、AI開発によりデータセンターのニーズも爆発的に増えるだろうと予想しているとのこと

 発表会では、同社の代表取締役社長 兼 最高執行責任者の尾崎 健介氏が登壇。尾崎氏は「今後もAIのソフトやシステムがたくさん出てくると予想しており、それに合わせてデータセンターのニーズも爆発的に増えると考えています。そこで弊社でもそういったソリューションをしっかりサポートしていけるような、AIを支えるハードウェアを販売するために、法人事業を強化していきます」と挨拶した。

 同社は、こういったAI事業やクリエイティブワーク向けの製品群を展開し、法人事業を強化する一環として、NVIDIAと「パートナープログラム「NVIDIA Partner Network(以下NPN)」を Solution Integration Partner として締結。これにより、大規模なデータを高速に処理・分析するためのGPUを用いた、さまざまな法人向けソリューションの提供が可能になったという。

NVIDIA プロフェッショナルビジュアライゼーション ビジネスデベロップメントマネージャーの高橋 想氏(写真左)と、サードウェーブ 取締役兼上席執行役員副社長の井田 晶也氏(写真右)が握手を交わした

 発表会には、NVIDIA プロフェッショナルビジュアライゼーション ビジネスデベロップメントマネージャーの高橋 想氏も登壇。高橋氏は「サードウェーブ様とパートナープログラムを締結することで、弊社のハイエンド向けのワークステーション向け市場のすそ野を広げて、AI開発といった分野でもより開拓できるように協業していきたいと考えています」とコメントした。

デュアルプロセッサー構成で最大72コア/144スレッドを実現 GeForce Tシリーズ、RTX Aシリーズを最大2枚搭載可能

「THIRDWAVE Pro WORKSTATION X4620」
「THIRDWAVE Pro WORKSTATION X2614」

 今回発表された製品群のなかでハイエンド向けとなる「THIRDWAVE Pro WORKSTATION X4620/X2614」は、インテルのXeon W-2223/Xeon Silver 4310と、NVIDIA T1000 4GBを搭載するハイパフォーマンスワークステーション製品だ。

「THIRDWAVE Pro WORKSTATION X4620」の主な特徴と価格
「THIRDWAVE Pro WORKSTATION X2614」の主な特徴と価格

 AI研究・開発や3DCAD制作のほか、4K/8Kの高解像度映像処理など、高負荷な作業を快適にこなすことができるスペックを実現しているのが特徴。要望に合わせて、デュアルプロセッサー構成やGeForce Tシリーズ/RTX Aシリーズを最大2枚搭載可能となっている。加えて、メモリー、ストレージもカスタマイズできるので、ユーザーに合わせたハイパフォーマンスワークステーションを提供可能としている。

デュアルプロセッサー構成が可能
ビデオカードも2枚まで搭載できる
主なスペック

 そのほか、恒温槽による熱検証、豊富なカスタマイズ部材も検証ずみなため、長時間の高負荷な作業でも安定した速度や性能を維持することが可能だという。

長時間の研究や検証に耐えうる検証も実施ずみ

 なお、サポート体制もしっかりと準備。THIRDWAVE Pro WORKSTATION X4620/X2614には、「Bronze 3年オンサイト保証サービス」が標準で付属しており、サポートはオプションで5年に延長できるほか、ブロンズと比べてサービス内容がアップグレードされるシルバー、ゴールドのサービスも用意している。

ワークステーション向けのサポートも充実

スリム型に第13世代CoreとT400/T600を搭載 省スペースでも高性能なデスクトップパソコン

「THIRDWAVE Pro Slim Ex シリーズ」

 幅100mm以下のスリム型PCケース「CK722」に、第13世代CoreプロセッサーとNVIDIA T/RTX Aシリーズを搭載するデスクトップパソコン「THIRDWAVE Pro Slim Ex シリーズ」も発表。ビデオカードにNVIDIA T1000を採用する「SDX5100」とRTX A2000を採用する「SDX5200」をラインアップしている。

「SDX5100」と「SDX5200」の主な特徴と価格

 スリム型ながら、ビデオカードの搭載により3D設計にも使用可能な処理能力を持ち、3Dモデリングから機構解析へといった三次元設計シミュレーションといった用途にも利用できる。加えて、A2000を採用するSDX5200は、画像・映像編集処理の分野で、GPU対応のAI処理機能をもつアプリケーションの運用にも適しているという。

主なスペック

 また、同じく幅100mm以下のスリム型PCケース「BL672」に、第13世代CoreプロセッサーとT400/T600を採用するデスクトップパソコン「THIRDWAVE Pro Slim シリーズ」も登場。T400搭載の「SD5040」、T600搭載の「SD5060」をラインアップしている。

「THIRDWAVE Pro Slim シリーズ」
「THIRDWAVE Pro Slim シリーズ」の主な特徴と価格

 こちらは、10bitディープカラーを駆使した映像作成、動画処理に最適な機能を持っており、3つもしくは4つの多画面同時表示もサポートしている。

主なスペック

DeskMiniにNoctua製CPUクーラー採用 手のひらサイズのデスクトップパソコン

「THIRDWAVE Pro HG シリーズ」

 最後に発表されたのが、DeskMiniを採用する「THIRDWAVE Pro HG シリーズ」。手のひらサイズのコンパクトPCケースながら、Core i3/i5/i7/i9を搭載可能。Noctua製のCPUクーラー「NH-L9i-17xx」を採用しており、静音性と冷却性能を両立しているのも特徴だ。

「THIRDWAVE Pro HG シリーズ」のラインアップと価格
Noctua製のCPUクーラー「NH-L9i-17xx」を採用
主な特徴

 加えて、USB Type-C、VGA、DisplayPort、HDMIの4画面同時出力に対応するほか、Wi-Fi 6EとBluetooth 5.2にも準拠している。そのほか、メモリーとストレージのカスタマイズも可能だ。

主なスペック
ワークステーション以外の法人向けパソコンのサポートも充実している
ドスパラプラスの会員限定のサポートサービスも用意

 なお、対象のTHIRDWAVE Proの新製品を購入した企業を対象に、「Jabra SPEAK2 55」が抽選で10企業にあたるキャンペーンも実施中だ。期間は4月19日から7月31日まで。キャンペーンの詳細はコチラをチェックしてほしい。

キャンペーンも実施

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