春の息吹を感じながら、「ONEXPLAYER mini Gold」でゲームを遊んでみました
ASCII.jp / 2023年4月21日 13時0分
Windowsを搭載したゲーム機型PCの存在感が少しずつ大きくなりだしている昨今。マイクロソフトでもハンドヘルド向けのモードを社内で試作しているとの情報がリークされたりと、今後もその動向に目が離せない市場になったと言えるだろう。
そんなゲーミングUMPCを精力的にリリースしているOne-Netbook Technologyが現在発売している「ONEXPLAYER mini Gold」をお借りできたので、さっそく外で使ってみた。その模様をお届けする前に、まずは本機の紹介をしておきたい。
第12世代のPentium Goldを搭載! ONEXPLAYER mini Goldの特徴を紹介しよう
ONEXPLAYER mini Goldはその名にある通り、インテル第12世代の「Pentium Gold 8505」(5コア/6スレッド、最大4.4GHz)のCPUを搭載し、グラフィックス機能はCPU内蔵の「インテル Core UHD グラフィックス」を搭載する。
ディスプレーサイズは7型でIPS液晶を採用している。最大解像度は1280×800ドットの16:10といったところだ。決して高解像度ではないが、その分コストを抑えていると考えれば英断と言えるのではないだろうか。
メモリーは16GB(LPDDR5-5200)を搭載し、ストレージはM.2接続の512GB SSD(NVMe)を搭載する。ストレージの内訳は、Cドライブが約120GB、Dドライブが約300GBといった感じでパーティションが分けられていた。メインストレージとなるCドライブには手を付けず、ゲームをインストールする際にはDドライブを利用するのがベターだろう。
十字キーやショルダーボタン、アナログスティック周りのゲームパッド部は過去に紹介した「ONEXPLAYER mini」と変わらずといったところだ。
インターフェースは、本体上部に音量調節ボタン、USB 3.2 Type-CとUSB 3.0 Type-A、3.5mmイヤホンジャックが配置されていて、底面部にはUSB 3.2 Type-Cが1つといった構成。普通に利用するうえでは特にポートが足りないなんてことはなかった。
本機を別売りのドッキングステーション「ONEXDOCKING」と接続すると、最大100Wでの高速充電ができるだけでなく、4K解像度でのHDMI出力、さらにはテレビやモニターに接続すればデスクトップPCのような使い方も可能になる。外出時はハンドヘルドで、自宅では大画面で利用といった使い分けが良さそうだ。
既存のONEXPLAYERシリーズと比べると、本機のスペックは幾分かグレードダウンされており、はっきり言ってしまえば廉価版というポジションのUMPCだ。ただ、その分だけ手が届きやすい価格帯に抑えられていると言って良いだろう。
グラフィック処理が重い最新ゲームなどを遊ぶには厳しいスペックだというのは否めない。ただ、外出先に手軽に持ち運べて、そこまで重い3D処理をするゲームは遊ばないという人や2Dのゲームがメインという人にはベストな選択ではないだろうか。
やっぱり外で使わないとね! てなわけで、外でONEXPLAYER mini Goldを使ってみた
そういうわけで、もはや恒例ともなっているアウトドアで実際に本機を使用してみた様子を紹介したい。花粉症なのに花粉が舞い散るこのタイミングで何をしているんだという感じもあるが、晴天の下で運動を兼ねた散歩もでき、ゲームも遊べると考えれば結果的に良かったかな。
今回は日頃の運動不足の解消とまではいかないが、家に居続けて体が悲鳴を上げているので、結構な距離を散歩することに。体をあまり動かすことがないので休み休みといった感じになるのだが、まずは散歩道の脇にある川を眺めようかなと思い移動を開始するも……。
「なんかこれだけだと物悲しいので上流に行けばちゃんと川になってるはずだ!」と短絡的な考えをしながら移動。途中で蚊柱に突っ込み渋い顔をしながら歩いていたわけだが、マスクしていて良かった。
そんなことを考えていると、小さな公園の脇にやや旬をすぎてしまった感はあるものの、見事に咲き誇る桜を発見した。休憩しつつ再度ゲームに興じてみた次第だ。
再度歩いていくと川の水量が増え、せせらぎがちゃんと聞こえてくるように。川の流れる音は不思議と心が落ち着くわけだが、この時は上手くゲームプレイができておらず負けに負けまくった。悔しい、実に悔しい!
いくら負け込んでいても、やはりイライラするのはヨロシクないわけで。そういった場合は心頭滅却すれば火もまた涼しって言葉を実践しようかと思ったわけだが、さすがにダイブするわけにもいかないので川の中にある岩に乗り、落ち着いて遊んでみた。
しかし、ゲームよりバランスを保つほうが難しいのと、借りている機材なのですぐに撤退。なお、川の真ん中でゲームをしていたところ、自転車でパトロール中だったお巡りさんに何をしているか聞かれて返答に困ったことを書き記しておきたい……。
以上、簡単ではあるがONEXPLAYER mini Goldを実際に使い、持ち歩いてみた正直な感想は「なかなか良いじゃないか」といったところだ。
前述したように、スペックの問題で近年リリースされた重めの3Dゲームは正直実用に耐えられないが、古いゲームを遊ぶには十分なスペックであると言っていいだろう。本体重量も約600gほどと軽く、通勤や通学の際に鞄へと忍ばせて空いた時間にパッと遊ぶなんてことも可能だ。
公式サイトの価格は8万9800円と、10万円以下で手に入るお手軽なUMPCであり、上記のようにスペックとの折り合いがつくのであれば購入に値する製品だろう。
これから訪れるゴールデンウィークで遠出を予定しているけど、移動中もゲームしたいなぁなんて人には、ちょうど良いゲーミングUMPCなのかもしれない。
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