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中国では出ているOPPOのハイエンド ハッセルブラッドのカメラスマホ「Find X6 Pro」レビュー

ASCII.jp / 2023年5月5日 12時0分

OPPO Find X6 Pro

 OPPOは3月22日にフラッグシップモデル「Find X6 Pro」を発表した。1インチセンサーの高画質なカメラはハッセルブラッドと協業し、自社開発したAIチップ「Marisilicon X」を搭載した意欲的なスマートフォンだ。今回は、OPPOの中国本社で開発モデルに触れる機会があったのでカメラを中心にレビューしよう。

アナログカメラを思わせるレトロ風デザイン

 OPPOの「Find X」シリーズはカメラ性能を高めたOPPOのフラッグシップモデルだ。日本でも「Find X3 Pro」などが発売されたが、海外では2022年にその後継機として「Find X5 Pro」が発売された。Find X6 Proは順当な後継モデルであり、カメラ性能と本体デザインが大きく進化している。

 Find X6 ProはチップセットにクアルコムのSnapdragon 8 Gen 2を採用、メモリーは12GBまたは16GBでストレージは256GBまたは512GBを搭載する。ディスプレーは6.82型(3168×1440ドット)で120Hz駆動対応のLTPO3 AMOLEDだ。輝度は最大2500ニトでOPPOによると世界で最大に明るいディスプレーだという。フロントカメラはパンチホール型で3200万画素。ディスプレー形状は角を丸めたエッジデザインだ。

2500ニトの明るいディスプレーを採用

 背面デザインは大きく変わった。これまでのモデルはiPhoneに類似した左上側にカメラをまとめて配置したデザインだったが、Find X6 Proは一部の中国メーカーが採用している、大型の円形台座を背面中央上部に配置し、その中に複数のカメラを内蔵している。

 レビューしたモデルはブラウンのビーガンレザーとガラスで覆われたシルバーのコントラストがどことなくアナログカメラを思わせてくれるデザインで、写真を撮影するのが楽しくなりそうだ。カメラは広角、超広角、2.8倍望遠いずれも5000万画素、このうち広角カメラのセンサーサイズは1インチだ。

特徴的な背面デザイン。大型円形のカメラ台座と相まってアナログカメラ風のデザインだ

 本体サイズはレビューしたビーガンレザーモデルが約76.3×164.8×9.5mm、重さ216g。一般的なガラス表面仕上げのモデルとなるブラック、グリーンの2色は218gとやや重い。高画質なカメラを搭載しているがカメラ部分の厚みはそれほどでもない。

本体を右側面から見る

 本体側面のデザインはオーソドックス。バッテリーは5000mAhを内蔵し、100Wの超高速な急速充電に対応する。10分で45%、30分で満充電が可能とのこと。無線充電も50Wに対応し、こちらは51分で満充電が可能だ。

本体上部はフラットなデザイン。100W充電対応のバッテリーを内蔵
本体下部のデザインは一般的な端子類が並ぶ

 OSはAndroid 13ベースのColorOS 13.1を搭載。Find X6 Proは中国のみの販売となり、グローバル展開は現時点では未定だ。価格は5999元(約11万7000円)からとなっている。開発モデルのためベンチマークアプリのインストールはできなかったが、全体的な動作はSnapdragon 8 Gen 2らしく不満に感じる部分はない。スマートフォン本体の性能は申し分ないほど高い。

端末情報

高性能なカメラは フレーム付き写真も楽しく写せる

 Find X6 ProはこれまでのOPPOの製品よりも「カメラ」を意識したデザインになっている。カメラ台座部分の周囲はリングのようなデザインでもあり、思わず手で回してしまいそうになる。メインカメラはソニーの1インチセンサー「IMX989」を搭載。望遠は2.8倍とやや中途半端だが、35mm換算では68mmレンズとなり、ポートレート撮影に最適な焦点距離といえる。

 また、メインカメラはセンサーサイズが大きいことから近距離撮影を苦手とするが、望遠カメラを使えばテレマクロとして「寄った」写真撮影も可能である。

カメラ台座もアナログカメラ風のデザイン

 3つの5000万画素カメラを搭載しており、0.6倍、1倍、3倍いずれも通常はピクセルビニングによる1200万画素撮影だが、5000万画素モードへワンタッチで切り替えることもできる。デジタルでは最大120倍の望遠に対応、画質はそれなりで手ぶれ補正もやや甘いものの、記録用途的な撮影には十分使える。そのほか、プロモードやハッセルブラッドのXPANモードなども選択可能だ。

カメラのUI。デジタル120倍までに対応。その他モードには様々なモードを内蔵

 以下は作例だ。写真には余白をつけることが可能で、モデル名である「Find X6 Pro」とハッセルブラッドのロゴ、さらに撮影時のデータも記録される。この余白をつけた写真は最近の中国メーカーのカメラフォンにはたいてい備わっている。まずは3つのカメラそれぞれ1200万画素、5000万画素で撮影してみた。

0.6倍 1200万画素
0.6倍 5000万画素
1倍 1200万画素
1倍 5000万画素
3倍 1200万画素
3倍 5000万画素

 ポートレートでボケを調整してみた。標準カメラのf/1.4では背景がかなりボケるが、f/16にすることでボケを抑えた写真が撮れる。

1倍 f/1.4
1倍 f/16

 テレマクロを使えば離れた場所からでも拡大写真が可能だ。テレマクロは1倍または2倍での撮影が可能である。

3倍のカメラでテレマクロ(2倍)撮影

 120倍のデジタル望遠はかなり遠くを拡大できる。

1倍撮影。うさぎの左にある遠くのビルに注目
120倍デジタル望遠撮影。ビルの上にある看板の文字が写る

 明るいライトのあるコントラストの強いシーンでも白とびを抑えた撮影が可能だ。

ライトの周辺もうまくぼかしながら写っている

 夜景はMarisilicon Xの処理によりナイトモードでも通常撮影と変わらずシャッターボタンをタップするとすぐに撮影ができる。色の仕上がりは暗い部分よりも明るい部分をやや強く表現するように思える。

夜景モードで撮影

DXOMARKで1位、グローバル発売に期待したい

 Find X6 Proのカメラを使ってみると、他社のフラッグシップモデルと変わらぬ写真のデキばえに驚かされる。夜景や暗いシーンでもサクサクと撮影できる点も使いやすいと感じた。そしてカメラ風のデザインは人についつい見せびらかしたくなるし、物として所有する満足度も高い。

 残念ながらFind X6 Proは中国国内のみの発売となっているが、DXOMARKで堂々の1位になった製品でもあり、グローバルでもぜひ発売してほしいものである。

日本はもちろんグローバルでも販売してほしい

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