5000万画素トリプルカメラ搭載でガウディーカーブが美しい「HONOR Magic5 Pro」
ASCII.jp / 2023年5月10日 12時0分
ハイスペックスマートフォンの展開を本格化しているHONORから、5000万画素カメラを3つ搭載した「Magic5 Pro」がグローバル市場で販売されている。製品を試用する機会に恵まれたのでカメラを中心にレビューする。
美しいフォルムのハイスペックなモデル
HONOR Magic5 ProはチップセットにSnapdragon 8 Gen 2を採用している。ディスプレーは6.81型(2848 ×1312ドット)のLTPO OLEDで120Hz駆動に対応。他メーカーのフラッグシップモデルと互角の性能を有している。
フロントカメラは2つで1200万画素と深度測定用の3D ToFを搭載し、ボケのあるセルフィーの撮影も可能だ。このデュアルフロントカメラは2世代前のモデルからのMagicシリーズ最上位モデルの伝統となっている。
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カメラは5000万画素の広角、5000万画素の超広角、5000万画素の3.5倍望遠と、5000万画素を3つ搭載。3つのレンズを正三角形状に並べた新しいデザインを採用している。レビューしたモデルはグリーンカラーで落ち着きのある色合いだ。バッテリーは5100mAhで66Wの有線、50Wの無線急速充電に対応する。
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側面はディスプレー、背面ともに角を丸めたデザイン。本体サイズは約76.7×162.9×8.8mm、重さ219gとなっている。カメラの台座部分のでっぱりは背面から滑らかな曲線でつながっており、外観上も美しい。
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側面から見るとカメラ部分はだいぶ盛り上がっているのがわかる。しかし、背面とつながるゆるやかなカーブは、スペイン・バルセロナのサグラダファミリアなどの設計を手がけた建築家、アントニ・ガウディーのデザインをインスパイアしており「ガウディーカーブ」と名付けられている。
カメラ台座を曲面で結ぶデザインはOPPOの「Find N3 Pro」などが採用していたが、HONOR Magic5 Proはより大きく円形の台座を背面と一体化させるために採用している。
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今回は試用期間が短く、ベンチマーク測定ができなかった。120HzのリフレッシュレートであればSNSのスクロールはもちろん、ゲームの操作もかなりスムーズだった。本体の性能は十分であり、高性能なカメラの処理もチップセットが余裕で対応してくれる。
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OSはAndroid 13ベースでHONORが独自開発した「MagicOS 7.1」を搭載する。グローバルモデルのためGMS(Google Mobile Services)も搭載されており、技適があれば日本でもすぐに使いたいと思える。なお、MagicOSはファーウェイのEMUI/HarmonyOSとかなり似ており、ファイルのシェアもファーウェイのサービスと互換があるなど、分離前の旧ファーウェイ時代からのシステム設計を一部引き継いでいるようだ。
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DXOMARKで1位も取った高いカメラ性能
HONOR Magicシリーズのカメラ性能は実はとても高い。2023年3月末時点ではMagic5 ProのDXOMARKベンチスコアは1位で、4月時点でも2位。また5位には前モデルの最上位機種「HONOR Magic4 Ultimate」もランキング入りしている。Magicシリーズは旧ファーウェイのMateシリーズの設計をベースとしていることもあり、ライカとのコラボ時代のノウハウも受け継ぎながら高いカメラ性能を維持しているのだ。
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カメラのUIもファーウェイに似ている。モードは「夜景」「ポートレート」「写真」「ビデオ」「シネマ」「プロ」「その他」。フル画面でワイドな映像を撮影するシネマモードをビデオとあえて切り離している。その他のモードはプロモードや画面分割で前後カメラを同時に使うマルチビデオ、5000万画素に切り変えるハイレゾモードなどがある。
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カメラの倍率は0.6倍→1倍→3.5倍→10倍で、デジタルでは100倍までに対応。30倍以上では画面に全体エリアのポップアップウィンドーが現れ、手振れ補正を効かせながら遠景の拡大写真を撮影できる。とはいえ、100倍では両手でしっかり保持しないと被写体を画面内に合わせるのはやや難しい。記録用とはいえここまでの距離を撮影できるのだ。
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以下はHONOR Magic5 Proでの作例だ。5000万画素カメラだが、標準ではピクセルビニングにより1200万画素で撮影される。
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1200万画素と5000万画素を切り替えて撮影してみた。
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ポートレートではボケを最小と最大で撮影して比べてみた。
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物撮りなどの近距離撮影は、標準カメラで撮影中に、ある程度近づくと自動的に超広角に切り替わり、数センチまで近寄って撮ることができる。
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夜景モードでの撮影は、全体をとにかく明るくする傾向が強い最近の中国他社メーカーの製品と比べると、そこまでぎらつきのある仕上げにはならない。一方で夜空は明るさよりも雲の表現を協調するようで、AI処理は明るさよりもアーティスティックな仕上げを好むようだ。味わいのある夜景が撮れるように感じられた。
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以下は筆者が住む香港の街中などで、適当に数枚を撮影してみた。
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【まとめ】カメラ性能は最強クラス、日本上陸に期待したい
HONOR Magic5 Proのカメラはハードウェアで強引に美しい仕上げをするというよりも、ファーウェイ時代のライカを思わせるように、デジタルの中にもアナログの良さを感じさせるような色づくりもシーンによっては見られた。また、3つのカメラが背面中央に等間隔で並んでいるため、倍率を切り替えても画角が変わりにくくて使いやすかった。
HONORは2023年から折りたたみモデルを含むハイエンドモデルも中国外での展開を開始している。日本でもこの素晴らしいカメラフォンを使える日が来てほしい。
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