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AirPodsのケースに画面がついたら、何をしたい? アップルが新特許

ASCII.jp / 2023年4月27日 13時0分

 完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースに液晶ディスプレーが付いた「JBL Tour Pro 2」が発売されて話題となった。タッチ操作が可能になっており、スマホを介さすに、手元で再生や曲送り、イコライザー設定までできるという優れものだ。専用アプリをいちいち立ち上げるわずらわしさがない。

 面白いことに、アップルもこれに近い機能を検討しているようだ。最近公開されたUS特許「202300952A1」の“DEVICES,METHODS, AND GRAPHICAL USER INTERFACES FOR INTERACTIONS WITH A HEADHONE CASE”は、ヘッドホンケースをUIとして使う方法ということになる。

画面が付いて震える充電ケース

 内容は図を見るのが早い。AirPodsと思われるイヤホンと充電ケースが示されており、充電ケースにはタッチ操作可能なディスプレーとセンサー、そしてハプティックエンジンが搭載されることを想定。このタッチ画面を使用して音楽再生をしたり、一時停止の操作ができることが示されている。音量操作も簡単にできる。

AirPodsとケース
オーディオ制御
音声アシスタント
音量制御
天気アプリ

 この特許でユニークなのは、音楽アプリのみならず、映画鑑賞や天気アプリ、オーディオブックの操作まで言及されていることだ。幅広い制御が充電ケースから可能となるわけだが、ここはOSレベルで機能を提供できるアップルならではと言えるかもしれない。

 もう一つ注目したいのは、このケースを操作する方法の中に画面をタッチするだけではなく、ケースを手に持って握りしめる方法が示されていることだ。構成図を見ると接触強度センサー(Contact Intensity Sensor)が搭載されている。動作の検知に使用されていると考えられる。

ハプティックとスクイズ操作

 また、ハプティックエンジンが搭載されているので本体を震わせることもできる。映画の爆発シーンやアクションシーンなどで触覚フィードバックをすることで臨場感を上げるためではないかと推測できる。

アップル独自の仕組みや効力が入るかどうか

 この特許が公開されたのは今年の3月30日だが、出願は昨年の9月なので、一概にJBL Tour Pro 2の影響があるとは言えない。また特許の場合、「ケースに操作画面がついたイヤホン」のような単純なアイディアでは、申請が受理され、特許として保護される可能性は少ない。ケースに操作画面がついたイヤホンをどう実現するかという“仕組み”の部分やそれによって既存の製品に対して明確なメリットを出せるかという“効力”の部分が重要になる。そのための差別化がなされていれば、アップルがこの特許を出願しても問題はない。

 もちろん特許出願がなされたとしても、それが必ず製品化に結びつくというわけではない。しかし、この特許が実際にAirPodsに適用されると、充電ケースは単なるイヤホンの格納や充電だけではなく、新しい形の操作デバイス・触覚フィードバックデバイスとして活用ができる可能性が開けると言えるだろう。

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