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MacBookのストレージ拡張はSamsung Portable SSD「T7 Shield 4TB」におまかせ

ASCII.jp / 2023年5月8日 11時0分

 スマホでの日々の写真に、デジタル一眼レフカメラで撮影したRAWでの写真ファイルなど、パソコンのストレージ容量を逼迫するシーンが増えている今日この頃。同じ撮影時間でも容量がフルHDの6倍以上となる4K/60pで撮った動画ファイルなども含めると、編集・保管管理のための大容量ストレージは必要性が増大している。

 デスクトップパソコンなら増設は容易だが、ノートパソコンでは近年のMacBookのようにオンボード実装で購入後に内蔵ストレージの増設ができないモデルが増えている。

 なかでもMacBook AirやMacBook Proにおすすめしたいのが、Samsungの外付けSSD「T7 Shield」だ。最大読み出し1050MB/sec、書き込み1000MB/secというパフォーマンスを備えているだけでなく、IP65規格の防塵/防水仕様と、3mからの落下に耐えうる耐衝撃性も備えている。88×59mmのコンパクトボディに、98gの軽量性(ケーブル除く)と安心・軽快に持ち歩けるスペックになっている。

 また、専用ユーティリティソフトである「Samsung Portable SSD Software 1.0」はmacOS版も用意されており、パスワードの設定や解除、ファームウェア更新機能などが備わっている。USB外付けSSD は、Windows PCやAndroidスマホ、シネマカメラなどさまざまな用途で使用される機会が増えていることもあり、互換性向上のためのファームウェア更新が発生することも想定されるため、Windows環境以外でもファームウェアを更新できるのは心強い。

 T7 Shieldは価格面でもおすすめで、4TBモデルでも4万円前後で購入可能だ。転送速度の違いなどもあり単純比較はできないが、例えばM2 MacBook Air 256GBモデルのストレージ容量をカスタマイズする場合、1TB SSDで+5万6000円、2TB SSDだと+11万2000円(ともに税込)とかなりの初期投資が必要になる。

Apple StoreにおけるM2チップ搭載MacBook Airのカスタマイズ画面

 今回、Samsung「T7 Shield」の4TBを手に入れたので、M2 MacBook Airで、Time Machineや、Adobe Photoshop Lightroomを使ったRAWデータの保管先などに、実際に使ってみた。

Samsungの人気外付けSSD「T7 Shield」
外側は耐衝撃性に優れたエラストマーで覆われており、持ち歩きに安心な防塵、防水、耐衝撃性を備えている
持ち運びするモバイルストレージにかかせない、パスワードロックに対応する
パスワードを設定するだけ、簡単にセキュリティを強化できる
T7 Shieldシリーズ以外の外付けストレージも、ファームウェアの更新が可能になっている

安定した読み書きと不安のない温度管理

 「T7 Shield」は、USB 3.2 Gen2(10Gbps)の理論値となる1250MB/sに迫る、最大リード1050MB/s、ライト1000MB/sのスペックを備える。ただ、macOS上での実アクセス速度(APFS)は、リード721.25MB/s、ライト839.61MB/に留まっている。ストレージパフォーマンスが、OSのバージョンや、プロセッサー、フォーマット形式で変わってくるのは、Mac環境ではおなじみだ。

Windows OS定番の「CrystalDiskMark」の結果。安定して公称アクセス速度を発揮した
macOSでは「AmorphousDiskMark 4.0」でチェック。Windows環境にはおよばないが、必要十分な読み書き速度を発揮している

 最大読み書き速度は、メーカー公称値に届かないが安定した読み書き速度を発揮するとともに、不安のない温度で使えるのも「T7 Shield」のポイント。実際に手動でストップするまで、読み書きを繰り返すストレージベンチマークの「Blackmagic Disk Speed Test」を30分間実行してみると、常に安定した読み書き速度を発揮していた。  そのうえ実行中のボディ表面温度も、41.5度と不安のない温度となっていた。バックグランドで動作するバックアップ機能のTime Machine実行時なども安心というわけだ。

「Blackmagic Disk Speed Test」の初回計測時(左)と、30分間連続計測時(右)。時間のかかるバックアップ用途にも安心して使える
テスト中のサーモグラフィー画像。30分間連続読み書きしても、表面の最大温度は41.5度と不安のない温度

「T7 Shield」4TBを実際に活用してみた

 必要十分な読み書き速度と、手頃な価格で導入できるUSB 3.2 Gen2対応の「T7 Shield」シリーズ。その最大容量となる4TBモデルの活用方法はいろいろあるが、まずはmacOSおなじみのバックアップシステムのTime Machineで使ってみよう。

 なお、アップルはストレージをTime Machine専用として運用するのを推奨している。これはリスク分散の点からも正しいが、パーティションを分割することで、データとTime Machineの領域を1台の外付けストレージで運用することもできる。手順自体は同じで、「ディスクユーティリティ」で、パーティションを分割するだけだ。

SSDに最適化されているAPFS形式、名前をTimeMachineに設定してフォーマット
「一般」「Time Machine」で「バックアップディスクを追加...」ボタンを押して、ストレージを選択
バックアップの暗号化や、パスワードを設定して「完了」をクリックすれば設定は完了だ
あとは自動でバックアップ
ストレージ全体だけでなく、ファイル単位で簡単に復元できるのが便利だ
パーティションを分割して、データとTime Machineの両方で使うことも可能だ

データ保管先に活用する

 続いては、「Adobe Lightroom Classic」の写真ファイル保存先に使ってみた。デジカメで撮影したSDカードからデータを読み込んだが、スムーズにRAW(DNG形式)データとして保存できた。当然、「Adobe Lightroom Classic」を使っての編集、書き出しに問題はなく、ホワイトバランスなどを調節した93枚の写真の書き出し時間も比べてみたが、 PCストレージ保存時と「T7 Shield」保存時ともに53秒前後と差はなかった。

T7 Shield 4TBへ「Adobe Lightroom Classic」の写真ファイルを保存。スムーズに編集、現像作業を行なえた

 4TBあれば被写体などで1枚あたりの容量は異なってくるが、年1万枚程度の写真を撮影して数年分を保存しておくことや、4K/60p動画を編集前と後で残しておくなどが可能になる。バックアップは忘れてはならないが、防塵・防水に耐衝撃性を備えた「T7 Shield」なら、MacBookとともに安心して持ち歩けるわけだ。

T7 Shield 4TBでMacBookのストレージ逼迫を回避

 macOSで使わないのは損と言える代表的な機能であるTime Machineでの運用はもちろん、「Adobe Lightroom Classic」で写真ファイルの読み込みや、現像などをスムーズに実行できる読み書き速度に、連続使用しても落ち込まない速度と不安のない温度の維持。そして、外付けSSDのファームウェア更新をmacOS上で行なえるなど、macOS環境におすすめしない理由はないと言えるSamsung「T7 Shield」。

 4万円台で購入できる「T7 Shield 4TB」モデルを購入して、ストレージ不足を解消しよう。

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