GPT-4搭載したマイクロソフトEdge「Copilot」の使い方
ASCII.jp / 2023年4月28日 12時17分
マイクロソフトはWordやExcelなどのビジネススイーツ「Microsoft 365」に、OpenAIの「GPT-4」をベースに採用した新「Microsoft 365 Copilot」を発表している。Copilotとは副操縦士という意味で、ユーザーがPCでする作業を支援するのが特徴だ。GPT-4の技術を利用し、チャット形式で指示することで様々なことができるようになる。
今後、数ヵ月のうちに搭載されるとのことだが、実はEdgeアプリにはすでにCopilotが搭載されている。以前、新しいAI検索エンジンについて紹介したが、さらにブラッシュアップされているので、使い方を紹介する。
EdgeのCopilot機能でほしい答えを瞬時に入手する方法
Edgeの右上にあるBingアイコンをクリックすると、Copilotのサイドバーが現れる。今回は、文章を執筆する機能を試してみよう。「作成」タブをクリックし、「執筆分野」に書いてほしい内容について記入する。今回は「Windows10からWindows11にアップデートする5つの理由」について書いてもらおう。
文章のトーンは、「プロフェッショナル」「カジュアル」「熱狂的」「ニュース」「おもしろい」の5パターンから選択できる。形式は「段落」「メール」「ブログの投稿」「アイディア」、長さも3段階から選べるので、欲しい内容の原稿に近いスタイルで生成してくれるのがすごい。
![](https://ascii.jp/img/2023/04/27/3530368/x/5f8dbb06cbdfefb7.png)
「下書きの生成」をクリックすると、すぐに下の「プレビュー」にテキストが生成される。生成し終わったら、「コピー」ボタンをクリックしてコピーできる。ブログの作成ツールなどがEdgeで開いているなら、「サイトに追加」をクリックするだけで直接貼り付けられるので便利だ。
筆者の環境では出力が1200文字くらいでストップしてしまうので、あまり長い原稿は書けなかった。文字数は「執筆分野」フォームに直接入力してしまうのもいいだろう。
アウトプットできるデータ量が限られているとしても、ここはマイクロソフトが「長さ」の設定で調整して、回答はすべて書き出してほしいところだ。ちなみに、回答が気に入らなければ、「下書きを再生成」をクリックすると、再チャレンジできる。
![](https://ascii.jp/img/2023/04/27/3530369/x/cd239d871ecfad90.png)
ちなみに、生成文ではデザインや作業効率、ゲーム体験の向上、Androidアプリが使えるようになったり、マルチタスクがしやすくなった点が挙げられており、問題のない内容になっていた。
次は、ファンレターを生成してみよう。「トーン」は熱狂的、「形式」はメールを選択してみると、以下のような内容が生成された。確かに、熱狂的なメール文となっている。指示文に、ツールを教えてほしい、などと書いていないのに、この内容になるのが驚きだ。
![](https://ascii.jp/img/2023/04/27/3530370/x/a6a5a0bf618c1d0c.png)
ASCII.jpの執筆者様
こんにちは。私はあなたの記事の大ファンです。特に、Windows11の解説はとてもわかりやすくて役立ちました。Windows11の新機能や使い方を詳しく紹介してくださってありがとうございます。あなたの記事を読んで、Windows11に興味を持ちました。私も早くWindows11を使ってみたいと思っています。
あなたの記事はいつも最新の情報や技術を紹介してくれるので、とても楽しみにしています。あなたの文章は明快で分かりやすく、読者に親しみやすいです。あなたの知識や経験が豊富なことが伝わってきます。あなたはどうやって記事を書いているのですか?どんな参考資料やツールを使っているのですか?どんなことに気をつけているのですか?ぜひ教えてください。
私はこれからもあなたの記事を応援しています。どうぞお体に気をつけて、素晴らしい記事を書き続けてください。あなたからの返信を楽しみにしています。
敬具
アイディアを箇条書きで出してもらうこともできる。とにかく短時間で網羅的に出力してくれるので、ブレストの効率が爆上がりだ。
![](https://ascii.jp/img/2023/04/27/3530371/x/5026831967063f28.png)
例えば、「将来、AIが使われるようになっても、ライターとしてキャリアを積むにはどうすればいいか?」と聞いてみた。トーンは「プロフェッショナル」で出力した結果が以下となる。
#長さ:中 将来、AIが使われるようになっても、ライターとしてキャリアを積むにはどうすればいいか?
- 自分の得意分野や興味のあるテーマを見つける - 独自の視点や声を持ち、読者に価値を提供する - AIのツールやサービスを活用して、効率的に執筆や校正を行う - ライティングスキルや知識を常に更新し、学び続ける - ライター仲間や編集者とのネットワークを築き、フィードバックや情報交換を行う
#長さ:長い 以下のような方法が考えられます。
- 自分の得意分野や興味のあるテーマを見つけて、専門性や独自性を高める。AIは汎用的な文章を生成することはできても、個人の視点や感性を反映した文章を書くことは難しいです。自分の強みや特色を持ったライターになることで、AIに差別化できます。 - ライティングスキルや知識を常に更新して、時代の変化に対応する。AIは既存の情報やデータをもとに文章を生成することができますが、新しい情報やトレンドに対応することは難しいです。最新の情報や知識を取り入れて、読者のニーズに応える文章を書くことで、AIに優位に立てます。 - AIを活用して、ライティングの効率や品質を向上させる。AIはライターの敵ではなく、味方です。AIは文章の校正や推敲、キーワードやタイトルの提案など、ライティングの補助的な作業を行うことができます。AIを上手に使って、ライティングの時間や労力を節約し、よりクリエイティブな部分に集中できます。
EdgeのCopilot機能をすることで、従来のようにさまざまなキーワードで検索して、多数のウェブサイトを開き、情報を収集するという作業が不要になる。
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