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PS5のストレージ容量確保にCrucial X8ポータブルSSDが大活躍

ASCII.jp / 2023年5月24日 11時0分

 昨年まで、なかなか手に入りにくかったPlayStation 5(PS5)が、ようやく潤沢になったようで、店頭でもオンラインショップでも普通に買えるようになった。これまでPlayStation 4(PS4)で遊び続けてきたユーザーも、PS5へようやく乗り換えられると喜んでいるに違いない。

 PS5は基本的にPS4のゲームがプレイできるので、PS5へ完全に移行できる。オンラインで購入しているゲームは、ライブラリーから再びダウンロードするだけでプレイできるが、意外とダウンロード時間は長い。しかも、せっかくPS5を購入したのにPS4ゲームで少ないストレージ容量を圧迫するのはいかがなものか。

 そこで、PS4のゲームは外付けストレージに移してしまい、外付けストレージでゲームをプレイするのがおすすめだ。そのために利用するストレージはもちろんSSDがいい。今回紹介する「Crucial X8ポータブルSSD」は、USB 3.2 Gen2に対応した外付けSSDで、PS5に接続して利用するのにピッタリ。そんな本製品をPS5に接続してプレイしてみた。

読み込み速度が最大1050MB/秒のSSD

「Crucial X8ポータブルSSD」は、サイズが110(W)×53(D)×11.5(H)mm、重量97gと手のひらサイズでスマホよりも軽量

 まず、Crucial X8ポータブルSSDについて簡単に紹介しよう。容量は1TB、2TB、4TBの3タイプが用意されており、アルマイト処理された細長で薄いブラックボディが特徴の製品だ。極端な温度や衝撃、振動、そして約2mの高さから落下など各種試験をクリアしており、ポータブルSSDとしては高い信頼性を確保している。

 インターフェースは、USB 3.2 Gen2(10Gb/秒)でPS5に搭載されているインターフェースもUSB 3.2 Gen2に対応(フロントのUSB Type-C端子か背面のUSB Type-A端子のみ)。シーケンシャルリードが最大1050MB/秒と高速な読み書きを実現したモデルだ。

転送速度を「CrystalDiskMark 8.0.4」で計測した結果。USB 3.2 Gen2接続なら、シーケンシャルリードで1050MB/秒を超えた

 PS4はUSB 3.1 Gen1のため、本製品の性能をフルに活用できないが、後述するロード時間の検証結果を見ると、それがボトルネックにはなっていないことがわかる。

PS4から外付けストレージにゲームを移動する方法

 PS4にはUSB Type-C端子がないので、同梱のType-A変換アダプターを利用して接続する。最初はフォーマットする必要があり、「設定」の「周辺機器」から「USBストレージ機器」を選択すると、接続されているストレージが表示され、選択してオプションボタンを押すとフォーマットを実行できる。

同梱されているケーブルには、USB Type-Aアダプターも用意されている
「設定」の「周辺機器」から「USBストレージ機器」を選択
接続しているストレージ機器が表示されるので、これを選択する
オプションボタンをおして、「拡張ストレージとしてフォーマットする」を選択する

 フォーマットが終了したら、本体ストレージからゲームを移動させる。「設定」の「ストレージ」で「本体ストレージ」を選択し「アプリケーション」を選ぶと、保存されているゲームの一覧が表示される。オプションボタンを押すと、移動するゲームを選択して実行するだけ。

「設定」の「ストレージ」で「本体ストレージ」を選択し「アプリケーション」を選ぶと、ゲームが一覧表示されるので、オプションボタンを押して移動したいゲームを選び実行する

 PS4のゲームは、外付けストレージから実行できるので、本体ストレージが逼迫した場合は、どんどん逃しても問題ない。外付けストレージにゲームを保存しておくと、例えば友人宅に遊びにいったとき、PS4があれば、外付けストレージを接続し一時的に自分のアカウントで入ると、すぐにゲームをプレイできる。友人が持っていないゲームをすぐに遊べるので、非常に便利だ。

PS5から外付けストレージにゲームを移動する方法

PS5のフロントには、USB Type-CとType-Aの2つあるが、Type-Cを利用する

 外付けストレージは、PS5とPS4は互換性があり、PS4で外付けストレージにゲームを保存した場合でも、そのままPS5へ接続してプレイできる。そのため、友人所有のPS5に接続して遊んだり、PS4からPS5へ移行する場合でも外付けストレージへ移動したほうが、再ダウンロードするより短時間で済む。

 もちろん、PS5に接続してもPS4のゲームは外付けストレージから直接プレイできるので、PS5内ストレージへ移動する必要がない。むしろPS5のゲームは本体ストレージもしくはM.2 SSDストレージ上にないとプレイできないため、PS4ゲームは外付けストレージに逃がすほうが賢い利用法だ。

 PS4からの移行ではなく、PS5で初めて外付けストレージを利用するには、まず「設定」の「ストレージ」から「USB拡張ストレージ」を選択。まずここでフォーマットを実行する。

「設定」の「ストレージ」から「USB拡張ストレージ」を選択
USB拡張ストレージとしてフォーマットを実行する

 フォーマットすれば、ストレージに保存されているゲームなどが確認できるようになり、別のストレージから移動が可能になる。

ゲームを移動するには、まず移動元のストレージを選択
「ゲームとアプリ」を選択すると、保存されているゲームやアプリの一覧が表示されるので、オプションボタンを押すと移動したいゲームを選択できる
あとは、移動先を指定して実行するだけ

 ちなみに、常に外付けストレージへ保存するには、「インストール先」で「USB拡張ストレージ」を選択すればいい。PS5のゲームとPS4のゲームでわけられるので、PS5は「本体ストレージ」か「M.2 SSDストレージ」(SSDを増設している場合)にして、PS4は「USB拡張ストレージ」にしておこう。

PS4ゲームのダウンロード先は、「USB拡張ストレージ」にしておくと、本体ストレージに保存されず、直接外付けストレージへ保存される

Crucial X8ポータブルSSDでPS4ゲームをプレイしたら

 気になるのは、外付けストレージでプレイした場合、ロード時間が長くならないかという点。そこで、PS5本体ストレージとCrucial X8ポータブルSSDを利用した場合とでロード時間の違いをチエックした。Crucial X8ポータブルSSDの容量は2TBを使用し、ストップウォッチによる手動計測を3回行ない、その平均時間を結果している。

 まず、ゲーム容量が少ないフロム・ソフトウェアのアクションアドベンチャーゲーム「SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE」(17.01GB)。結果は、若干Crucial X8ポータブルSSDのほうが短いもののほぼ誤差の範囲内。本体ストレージと同等の性能だった。

「SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE」のロード時間の結果。ゲームを起動してオープニング画面が表れるまでを「起動時間」、ゲームをコンティニューしてゲームが開始されるまでを「ゲームロード時間」としている

 続いて、ゲーム容量が40.59GBでオープンワールドタイプのアクションアドベンチャーゲームであるSIEの「Ghost of Tsushima」。こちらも、本体ストレージと同等の速度で、問題なくプレイできる。

「Ghost of Tsushima」のロード時間の結果。ゲームを起動してオープニング画面が表れるまでを「起動時間」、ゲームをコンティニューしてゲームが開始されるまでを「ゲームロード時間」としている

 最後に、ゲーム容量が101.3GBもあるスクウェア・エニックスのアクションアドベンチャーゲーム「アベンジャーズ」。こちらもほぼ本体ストレージと変わらない結果となっている。

「アベンジャーズ」のロード時間の結果。ゲームを起動してオープニング画面が表れるまでを「起動時間」、オープニング画面からメイン画面が表示されるまでを「メイン画面表示時間」、ゲームをコンティニューしてゲームが開始されるまでを「ゲームロード時間」としている

 こうした結果から、基本的に外付けストレージでプレイしても変わらないため、本体ストレージはPS5のゲーム用として活用するのがベターだ。

 ちなみに、PS4ゲームの移動にかかる時間を調べたが、PS5本体ストレージからCrucial X8ポータブルSSDへの移動は短時間なものの、その逆は倍以上時間がかかった。他メーカーの外付けSSDでも同じ傾向なので、Crucial X8ポータブルSSDからPS5本体ストレージへの移動に時間がかかることは、PS5のシステム上の理由であると思われる。

PS5でPS4ゲームを移動するのに要する時間。PS5→Crucial X8を「from PS5」、その逆を「to PS5」としている

 また、PS4の本体ストレージとCrucial X8ポータブルSSDでプレイしたときのロード時間も検証した。結果はやはり本体ストレージとほぼ変わらないが、一部を除き全体的にPS4でプレイしたほうがロード時間は短いという結果になった。性能的には圧倒的にPS5のほうが上だが、内部的な処理の問題なのか、PS5でプレイすると若干遅くなるという結果はおもしろい。

PS4 Proにて「SEKIRO:SHADOWS DIE TWICE」のロード時間の結果
PS4 Proにて「Ghost of Tsushima」のロード時間の結果
PS4 Proにて「アベンジャーズ」のロード時間の結果

M.2 SSDの増設だけでなく外付けストレージも活用を

 PS5はM.2 SSDを拡張スロットに差すことでストレージを増設できるが、USB接続の外付けストレージなら、必要なときに差して利用し、持ち歩いて別のPS5でもプレイできるメリットがあるので、一家にひとつは欲しいところ。

 Crucial X8ポータブルSSDは1TBモデルが実売価格1万2000円前後、2TBモデルが1万9800円前後、4TBモデルが3万9000円前後。オススメは今回の検証でも使った2TBモデル。最近のゲームは大容量が多いので、1TBだと少々心もとない。価格的にも容量的にも手を出しやすい2TBであれば、しばらくは買い増しする必要はないだろう。

 PS5を購入したら、Crucial X8ポータブルSSDも合わせて買って、PS4のゲームでまだプレイしたいものは、Crucial X8ポータブルSSDへ保存して活用してほしい。

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