コンパクトでもWQHDゲームプレイが目指せる、白ケースで映えと快適性能を両立したBTOPC
ASCII.jp / 2023年5月10日 11時0分
セブンアールジャパンが運営するパソコンショップSEVENの「ZEFT G32DE」は、CPUに「Core i7-13700KF」、GPUに「GeForce RTX 3070 Ti」を搭載するゲーミングパソコン。ASUS製の小型PCケース「Prime AP201」を採用しており、コンパクトなフットプリントと、高解像度のゲームプレイを視野に入れられる高いパフォーマンスを両立させているのが大きな特徴だ。
前回は、そんな「ZEFT G32DE」の外観やケース内部などについて紹介した。今回は、主なスペックとベンチマーク結果をチェックしていく。
ZEFT G32DE https://pc-seven.co.jp/spc/17451.html 価格:24万9800円(税抜)、27万4780円(税込)
ベンチマークで性能をチェック
スペック面に関しては、先述のとおりCPUに「Core i7-13700KF」、GPUに「GeForce RTX 3070 Ti」を搭載。高いパフォーマンスを発揮できるハイエンドCPUとGPUの組み合わせにより、PCゲームはもちろん、リアルタイム配信や写真・動画編集など、様々な用途を1台でカバーできるだけの性能を備えているといえるだろう。
マザーボードはB660チップセット採用のASRock「B660M Pro RS」。メモリー容量は16GB(DDR4-3200)で、ストレージは1TB M.2 NVMe SSDを搭載する。ちなみに本製品に搭載されるNVMe SSDはWesternDigital製の「WD BLUE SN570(WDS100T3B0CBTO)」だが、サンプル機材には上位製品となる「WD BLACK SN770(WDS100T3X0E)」が装着されていたため、その点はご留意いただきたい。
実際の購入時はオプション項目からカスタマイズも可能なので、増設・スペックアップを考えるのであれば選択してみるといいだろう。
前提を確認したところで、ゲーミング用途でのパフォーマンスをベンチマークで確認していこう。まずはPCのCPUレンダリング性能を計測する「CINEBENCH R23」の結果だ。
マルチコアテストでは29003pts、シングルコアテストでは2077ptsと、どちらも最新のハイエンドCPUらしいスコアーが計測できた。「Core i7-13700KF」は16コア/24スレッドで、近年のCPUとしてもコア/スレッド数が多いことに加え、5.4GHzに達する高い動作クロックがよく効いた結果といえそうだ。最新の高負荷なゲームタイトルはもちろん、PCゲーム以外の演算処理においても、良好なパフォーマンスを発揮できることは間違いない。
続いて、本製品の主な用途として想定されるゲームプレイのパフォーマンスを、パソコンの3D性能を計測する定番ベンチマーク「3DMark」で見ていく。テストは「Time Spy」「Time Spy Extreme」「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の計5つに加え、最新APIとなるDirectX 12 Ultimateの処理を盛り込んだテスト「Speed Way」を実行した。
DirextX 12系のテストである「Time Spy」2種は、WQHD解像度でのテストとなる「Time Spy」のスコアーが14353、4K解像度のテスト「Time Spy Extreme」が7445で、どちらのテストも比較的快適な描画が実現できている。一方で、さすがにDirectX 12 Ultimateの要素を盛り込んだ「Speed Way」のスコアーは3664と控えめだ。
「GeForce RTX 3070 Ti」は、最新世代の「GeForce RTX 4000」シリーズGPUと比べれば性能こそ一段下回るものの、依然として高解像度のゲーム描画では安定したパフォーマンスを発揮できることには変わりない。少なくともWQHD解像度までのゲーミングでは、ほとんどのゲームで快適なフレームレートを得られるだろう。
DirectX 11を用いるFire Strike系3種テストでは、4K解像度のテストである「Fire Strike Ultra」の結果も悪くなく、フルHD解像度のテストの「Fire Strike」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」ではどちらも十分すぎるほどの値が出ている。記録上はCPUスコアーが抜群に高いため、フルHD解像度のゲーミングではとくにフレームレートを伸ばしやすいようだ。
ほかのゲーム系ベンチマークの結果も確認してみる。使用したのは「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」で、画質は最高品質、フルスクリーン設定、3種類の解像度での計測を実施している。
スコアーはフルHD解像度で28867、WQHDで23290、4K解像度で12663と、4K解像度の計測時をのぞき最高判定の「非常に快適」を達成できている。出力したレポートを参照すると、フルHD時の平均フレームレートは202fps、WQHD時は158fps、4K時は85fpsとなっており、WQHDまでの環境であれば、ハイリフレッシュレートディスプレーとの組み合わせを活かしやすいはずだ。
なお、本作に関しては4K解像度環境であっても平均60fpsは超えているため、一般的な4K環境であれば快適なプレイが見込める。
より負荷のかかる「Cyberpunk 2077」でもテストしてみた。画質にもっとも負荷のかかる「レイトレーシング:ウルトラ」を設定した上で、ゲーム内ベンチマークモードを利用し、3種類の解像度での計測を実施している。
負荷自体が極めて重いことに加え、RTX 3000シリーズではフレーム生成が使えないため、快適なフレームレートが望めるのはWQHD解像度までといっていいだろう。とはいえ、WQHD解像度までは実質的な最高画質で快適な描画が期待でき、4K環境でもその気になればプレイできる、というポテンシャルの高さは評価すべきだ。
4Kで実際にプレイするのであれば、画質調整を行う、DLSSを有効化しつつレイトレーシングをオフにする、といった調整をするのが無難だろう。いずれにせよ、小型パソコンでこれだけの性能を発揮できるのは大きな魅力といえる。
最後に、ストレージ系のベンチマークも確認してみよう。
定番の「CrystalDiskMark 8.0.4」の結果は、シーケンシャルリードが5226.58MB/s、シーケンシャルライトが4948.05/sと、どちらもほぼ毎秒5000MBの極めて高速な転送速度を発揮できている。繰り返しになるが、サンプル機材には上位製品となる「WD BLACK SN770(WDS100T3X0E)」が装着されており、実際に装着される「WD BLUE SN570(WDS100T3B0CBTO)」よりも良好な結果が出ている点には注意いただきたい。
「WD BLUE SN570(WDS100T3B0CBTO)」であればシーケンシャルリードは3500MB/s前後、シーケンシャルライトは3100MB/s前後となるが、それでも十分高速なため、カスタマイズをするかどうかは用途と相談になるだろう。
タイトルや設定次第では4K環境も作れるパワフルな小型パソコン
ここまで見てきたとおり、小型ながらパワフルな性能を備える「ZEFT G32DE」のパフォーマンスは大きな魅力といえるだろう。性能はほしいが筐体はなるべく小さなマシンにしたい、というユーザーにとっては極めて有力な選択肢であり、新生活などでスペースが取れないゲーマーにもおすすめできる。新生活の時期を迎え、新たなパソコンを探しているなら、「ZEFT G32DE」をチェックしてみてはいかがだろうか。
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