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軽さは正義! 大画面スマートバンド「HUAWEI Band 8」必要十分な機能で8580円

ASCII.jp / 2023年5月13日 12時0分

スマートバンド「HUAWEI Band 8」、価格は前モデルと同じ8580円

 ファーウェイ・ジャパンが、5月11日に発売したスマートバンド「HUAWEI Band 8」を使ってみました。同モデルは2022年6月に発売された「HUAWEI Band 7」の後継機種。パッと見の印象はさほど変わらず、進化は小幅でスペックも共通している部分が多いようです。価格は前モデルと同じ8580円。Android 6.0以降と、iOS 9.0以降に対応しています。筆者は、iOS 16を搭載するiPhone 14 Proとペアリングして使いました。

HUAWEI Band 8の内容物
筆者はiPhone 14 Proとペアリングして使った

一日中着けていても気にならない、軽い装着感が◎

 HUAWEI Band 8の最大の利点は軽さでしょう。スマートバンドとしては大きめの1.47インチのディスプレーを搭載しつつ、重さは14g、厚さは8.99mmに抑えられています。筆者は前モデルのHUAWEI Band 7も使ったことがあり、Band 7も非常に軽く(16g)、薄く(9.99mm)感じたのですが、さらなる軽量化が図られていました。

 ちなみに、ベルトを付けた状態の重さを測ってみると24gでした。競合に位置付けられる「Xiaomi Smart Band 7」(ベルトなしだと13.5gだが、ベルトを付けると25g)よりも軽く、同じ価格帯のスマートバンドの中で、かなり軽いほうだと言えそうです。

8.99mmという薄さで装着感は良好
薄いでのシャツの袖に隠しやすいことも利点

 ケースの右側には物理ボタンを搭載。ここをカチッと押して画面を点灯させたり、メニューを表示させたり、ホームに戻したりできます。他社のスマートバンドには、ボタンがないタイプもありますが、やはりサイドボタンがあったほうが操作しやすく感じます。

右側に物理ボタンを搭載
左側は何もなし
心拍数センサーなどを備える背面がフラットで、快適な装着感に寄与している印象

 カラバリは3色(グラファイトブラック、サクラピンク、エメラルドグリーン)から選べて、ベルトのタイプがそれぞれ異なるとのこと。筆者が使ったのはグラファイトブラックで、TPU(熱可塑性ポリウレタン)製のベルトでした。約15mm幅の細めのベルトで、穴が多く、通気性にも優れているように感じました。ベルトは簡単に取り外せるので、汚れてきた場合などに、ほかのベルトに交換することもできます。

ベルトはワンタッチで着脱可能
穴が多いので通気性が良く、ちょうどいい位置で固定できる
デフォルトでは「常時表示」はオフになっているが有効にでき、腕を上げた際の画面の点灯も設定変更が可能

基本機能はスマホに近い感覚で操作できる

 腕を上げると「自動で画面を点灯できる」ほか、サイドボタンを押して点灯することも可能。さらに、画面をタップして点灯する設定もできます。なお、常に時刻だけは表示する「常時表示」にも切り替えられますが、電池持ちは著しく悪くなるようです。筆者は自動点灯で不便を感じなかったので、電池持ちを優先して、「常時表示」はオフにしたままで使いました。

下方向にスワイプすると各種設定の画面が表示

 文字盤(ホーム画面)を下にスワイプすると、クイック設定画面が表示。明るさを調整したり、タイマーを起動したり、夜間の通知などを制限する「スリープモード」に切り替えたりできます。

心拍数の画面

 左方向にスワイプすると、心拍数、血中酸素レベル、睡眠、活動記録などの画面に切り替われます。これらは「カスタムカード」と呼ばれ、自分がよく使う機能を素早く呼び出せるようにカスタマイズできます。

血中酸素レベルの画面

 右方向にスワイプすると、上に天気、下に音楽の画面が表示されます。この画面はカスタマイズできず、固定されているようです。ちなみに、筆者はiPhoneで「Apple Music」「Spotify」「YouTube Music」を聴いていますが、いずれもBand 8で再生中の楽曲を確認でき、一時停止・再生の操作ができました。

右にスワイプすると、現在地と天気と再生中の楽曲を確認できる

 上方向にスワイプすると通知を確認できます。どの通知を有効にするかは「HUAWEI Health」アプリで設定できます。「Gmail」「メッセージ」「Twitter」「LINE」などの通知に対応していて、「その他」をオンにすると「Instagram」や「Eight」など、いくつかのアプリの通知も表示されました。ただし、全ての通知が表示されるわけではなく、iPhoneの「メール」は対応していない模様。

通知は「HUAWEI Health」アプリで設定可能

 Band 8で素早く確認したいメールがある場合、「Gmail」アプリに登録したり、転送したりする必要があるでしょう。また、筆者がよく使うアプリでは「YouTube」「TikTok」「メルカリ」「あすけん」などの通知も表示されませんでした。

縦に長い画面なので、テキストの表示には適している印象

 Band 8にはスピーカーとマイクは搭載されていません。したがって、電話に応答することはできません。電話がかかってきた場合、Band 8の画面には発信元と赤い拒否ボタンのみが表示されます。応答するには、スマホを取り出す必要があります。

リモートシャッターは、2秒または5秒のタイマーも可能

 スマホが見当たらない場合にワンタップで音を鳴らして探せる機能や、カメラのリモートシャッターとして使える機能も備えています。アプリの追加はできないものの、スマートウォッチとして必要最低限の機能は揃っている印象。スマホの画面比率に近い縦長の画面で、タッチレスポンスもスマホと同じ感覚。ストレスを感じることなく、スムーズに操作できました。

日本のユーザーのメリットにはなりにくそうだが、「Alipay(支付宝)」「WeChat Pay(微信支付)」のアプリもプリセットされていた
ワークアウト機能の使い勝手は、一般的なスマートウォッチと変わらず

ワークアウトの測定は手動で開始・終了する仕様

 運動時に心拍数などを計測し、運動量や消費カロリーなどが記録される「ワークアウト」モードは100種類を搭載。プリセットされているのは、ウォーキングやランニング、サイクニングなどの10種類と、フレキシブルに使える「自由モード」。さらに、自分がするスポーツを追加できる「カスタムモード」があります。その「カスタムモード」に新たにサッカー、バスケットボール、バトミントン、eスポーツが追加になったとのこと。ほぼ、あらゆるスポーツに対応していると言っても過言ではないでしょう。

 筆者は「屋外ウォーキング」と「屋内ランニング」を使ってみました。ワークアウトのメニューから呼び出してスタートするだけ。一般的なスマートウォッチと操作性は同じ。目標を設定したり、ワークアウト中に目標の到達を通知したりもできます。

Band 8にはGPSは搭載されていないが、スマホの「HUAWEI Health」アプリで有効になると「GPS」と表示される

 GPSは搭載していませんが、スマホの「HUAWEI Health」アプリの位置情報取得を有効にしておけば、スマホで位置情報を取得できます。屋外ウォーキングを始める際に、スマホのGPSがオンになったことは、Band 8の画面で確認できます。

屋外ウォーキングを記録した「HUAWEI Health」アプリの画面例

 なお、ウォーキング、ランニングは、Band 8が運動の開始を検出し、自動で記録に導く「ワークアウト自動検出」という機能があります。しかし、筆者がこれをオンにしても、日常生活で検出されることはありませんでした。もしかしたら、心拍数が大きく向上するような、高負荷の運動をしないと検出されないのかもしれません。(※5月19日追記:記事の公開後に、ワークアウトが正常に検出されるようになっていることを確認できました)

屋内ランニングの記録の画面例

 ちなみに、高価格帯のスマートウォッチやApple Watchでは、おおよそ10分ほど歩くと運動が検出され、記録を有効にすると、10分さかのぼったデータも記録されたりします。どうやら、Band 8には、そこまでの機能はないようです。また、ウォーキング中に足を停めたときに計測が一時停止したり、運動を終えたときに自動で終了したりする機能もないようでした。ワークアウトは、基本的に手動で操作する仕様になっているようです。(※5月19日追記:記事の公開後に、ワークアウト中に一定時間停止すると一時停止または終了を促す画面が出ることを確認しました)

ワークアウト中の通知は、このように画面下半分に表示される
「HUAWEI Health」アプリで、自分の健康状態を俯瞰できる
ヘルスケア機能は「HUAWEI Health」アプリで自動モニタリングを有効化できる

睡眠の悩みがある人は使ってみる価値がありそう

 健康管理に役立つ指標は、心拍数、血中酸素レベル、睡眠の状態、ストレス値を測定できます。いずれも自動でモニタリングされるので、腕に着けているだけで、体調の変化に気付ける趣向。女性は生理周期のトラッキング機能も利用できます。

直近の睡眠スコアは、Band 8の画面でも確認可能

 これらの中で、前モデルからの進化をうたっているのが睡眠モニタリング機能。ファーウェイ独自のアルゴリズム「HUAWEI Tru Sleep」が2.0から3.0に進化し、モニタリング精度が約10%向上し、誤認識率が約40%減少したとのこと。と聞いても、その違いは実感しづらいのですが、睡眠の状態は、かなり細かく分析されます。自分で見て「なるほどなぁ」と思える結果が表示され、アドバイスも読めるので、睡眠の質を改善したいと思っている人には役立ちそうです。軽いで、腕に装着したままで寝ても気にならず、電池持ちがいいので、毎日計測することもできます。

詳細なデータは「HUAWEI Health」アプリのほうが確認しやすく、アドバイスも読める
充電アダプタはマグネット式でカチッと装着できる

電池はフツーに使っても2週間持つかも

 バッテリー持続時間は「通常使用で約14日間」とのこと。筆者は、全ての自動モニタリングを有効にし、毎日1時間程度のウォーキングやランニングを行い、睡眠はほぼ1日おきにモニタリングしました。その結果、7日目に50%を切ったので、電池持ちがかなり良いよう。使い方によっては2週間以上持たせることもできそうです。

通常表示の文字盤の画面例

 充電は付属の充電アダプタ付きUSBケーブルで実施します。5分で2日使える電池量を充電でき、45分で充電が完了するとのこと。実際、さまざまなスマートウォッチやスマートバンドを使った筆者が明確に実感できるほど、スピーディーに充電できました。

常時点灯にすると、このような画面が維持される

 ディスプレーを「常時表示」に切り替えると、「電池持ちは約3日間に短縮されます」といった表示が出ます。筆者は、これをデメリットと捉えましたが、逆に「常時表示にしても3日持つ」とポジティブに捉えることもできそうです。Band 8は多彩な文字盤デザインが用意されていますが、常時表示にした場合、そもそものデザインを活かした時刻表示画面になります。週に2回程度の充電を手間に思わないのであれば、常時表示で使うのもアリでしょう。

このようなポップな文字盤にも設定できる
常時点灯では、このような画面に切り替わる

 HUAWEI Band 8は8580円という価格ながら、健康管理に使えて、日常的な運動の記録も可能。上位モデルに比べると、画面の明るさが自動で調整されなかったり、Bluetoothでの通話に対応していなかったり、アプリを追加できなったりといった弱点はあるものの、おそらく初めて使う人には気にならないはず。スマートウォッチに求める機能が限定的で、装着感や電池持ちを重視する人も検討する価値がありそうです。

 

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