【格安スマホまとめ】楽天モバイル、auローミングを再活用＆使い放題に！ 「Pixel 7a」発売！

　主要格安SIMの料金表とともに、格安SIM、SIMフリースマホなどの1週間の動きをまとめてお届けしている本連載。先週は、ビッグニュースが2つ。楽天モバイルの新プランに、ミドルクラスの決定版「Pixel 7a」の登場だ。

ネーミングもそのままに「最強プラン」を打ち出してきた楽天モバイル

6月以降、auローミング再活用で　都市部や地方で繋がりやすく また、auローミング接続時も上限無しに

　巨額赤字の一方、プラチナバンド割当が年内にも、と伝えられる中、その動向に注目が集まっていた楽天モバイルだが、起死回生とも言える新施策で攻めの姿勢を示した。

新プランは発表会で公表。グループトップの三木谷氏も登壇して、その意気込みを語った

　6月1日に「Rakuten最強プラン」を開始、既存ユーザーも自動的に適用される。この新プランは、3GBまで月1078円、3～20GBは月2178円、それ以上は月3278円で使い放題という料金はこれまでと変わらず、従来はパートナー回線（auネットワーク）へのローミング接続時にあった、月5GBまで高速通信で、それを超過すると最大1Mbpsの制限がなくなって、全国どこでも高速通信が無制限になるというものだ（Rakuten Linkを用いた国内通話かけ放題などはそのまま）。

料金はこれまでと変わらず、最大月3278円でデータ使い放題。さらに新プランではauローミングのエリアでも同様だ

　また、6月1日からは、当初からauローミングが提供されていなかった東名阪中心部を含む、都市部の一部繁華街を新たな対象に加え、一部のインドア（地下鉄、地下街、屋内施設）、人口過疎地域にも引き続きローミング提供すると発表。これにより、人口カバー率は99.9％と主要3社と同水準にまで高められるとしている。

プラチナバンドの割当、基地局構築を待たずにauローミングとの組み合わせで人口カバー率99.9％を実現する

　楽天モバイルとしては、プラチナバンドの割当を今後受けても、それによるエリア拡大は多額の設備投資と時間を要するため、KDDIへの接続料を負担をしてでも、まずはカバレッジを拡大。ユーザー獲得を目指す方向と見られる。また、au回線から楽天回線への切り替えのもたつきについては（以前の都心部では地下鉄はauローミング、地上は楽天回線しかないため、切り替えがうまくいかないケースが見られた）、KDDIとの技術的な連携で改善したとしている。

楽天回線とau回線の切り替えもよりシームレスになるとしている

　まずは、6月1日の新プラン／新ローミング開始を待ちたいが、既存ユーザー、特にまだまだ楽天回線エリアが充実していない地域の人にとってはメリットが大きい新プランだろう。

ミドルクラスの決定版!? 「Pixel 7a」はドコモ4.5GHz帯のサポートもうれしい

　グーグルからPixelスマホの廉価モデルの新製品「Pixel 7a」が登場。すでに販売が開始されている。価格は6万2700円。

Pixel 7aが発売。赤のコーラルのカラバリも魅力的だ

　詳しいスペックなどについては、特集内のレビュー記事などで確認してほしいが、高性能SoC＋ミドルクラスのスペックの組み合わせだった「Pixel 6a」からは、後者の部分も大幅に向上。メモリーが8GBになったほか、カメラもセンサーが強化されるなど、よりお買得なモデルになっている。

Pixel 6aでは高度な画像処理でカメラの性能を補っていたが、Pixel 7aではその点でも強化されている

　また、今回からドコモでの取り扱いも開始されたことで、ドコモ5Gの4.5GHz帯（n79）もサポート。ネットワークへの最適化という部分でも万全で、ahamoを含む、ドコモ系SIMのユーザーでも安心して使えるようになっている。ミドルクラスの中でも決定版的存在になったことは間違いない。

193.5gとやや本体が重くなったが、それでもミドルクラスでは最優秀のコスパと言える1台だろう

人気の音声通話付きSIMの料金表（税込）

^{※1：au網を用いたMVNOのサービスは基本的にいずれも直近3日の通信量が6GBを超えた場合の通信速度の制限がある ※2：加入から7ヵ月無料のキャンペーンで通信量が増量される（以降、月550円） ※3：加入から1年無料のキャンペーンで通信量が増量される（2年目以降、月550円）}