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「ASUS TUF Gaming A15」実機レビュー = 最新チップ搭載のお求めやすいハイパフォーマンスPCだ

ASCII.jp / 2023年5月19日 10時0分

 ASUSは15型ゲーミングノートPC「ASUS TUF Gaming A15」(FA507NV-R7R4060)を発売した。本製品はCPUとディスクリートGPUを最新版に刷新。「Ryzen 7 7735HS」と「GeForce RTX 4060」を採用しつつ、23万9800円と比較的手頃な価格を実現している。コストパフォーマンスを追求した本モデルが、どのような使い勝手とパフォーマンスを備えているのかじっくりと見ていこう。

ASUS JAPAN「ASUS TUF Gaming A15 FA507」23万9800円
CPUは「Ryzen 7 7735HS」、ディスクリートGPUは「GeForce RTX 4060」を搭載している

最新世代の「Ryzen 7 7735HS」と「GeForce RTX 4060」を採用  

 「ASUS TUF Gaming A15 FA507」はOSに「Windows 11 Home」、CPUに「AMD Ryzen 7 7735HS」(8コア、16スレッド、最大4.75GHz、35-54W)、ディスクリートGPUに「NVIDIA GeForce RTX 4060 Laptop GPU」(8GB)を採用。メモリーは16GB(DDR5-4800)、ストレージは512GB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載している。

 ディスプレーは15.6型フルHD液晶(1920×1080ドット、141ppi、144Hz、sRGB 100%、タッチ非対応)を採用。ディスプレー上部には92万画素ウェブカメラとアレイマイクを内蔵。スピーカーは底面に2基(2W×2、Dolby Atmos対応)内蔵している。

 インターフェースは、USB4、USB 3.2 Gen1 Type-C、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI、有線LAN(1000BASE-T)、コンボジャックを用意。ワイヤレス通信はWi-Fi 6(11ax)、Bluetoothをサポートしている。

 本体サイズは354.9×251.9×22.45~24.95mm、重量は約2.2kg。90Whのバッテリーを内蔵しており、バッテリー駆動時間は約11.3時間、バッテリー充電時間は約1.9時間だ。

本体天面。中央のロゴはエンボス仕様。ボディーは米国国防総省調達規格「MIL-STD-810H」に準拠しており、湿度、低温、高温、振動、落下テストをクリアしている
本体底面。84枚のアークフローファンと4つの排気口を組み合わせた冷却システムを採用している
ディスプレーは15.6型フルHD液晶(1920×1080ドット、141ppi、144Hz、sRGB 100%、タッチ非対応)を搭載
キーボードはテンキー付きの106キー日本語配列(RGBイルミネート仕様)
本体前面(上)と本体背面(下)
右側面にはUSB 3.2 Gen1 Type-A、ケンジントンロック、左側面には電源端子、有線LAN(1000BASE-T)、HDMI、USB4、USB 3.2 Gen1 Type-C、USB 3.2 Gen1 Type-A、コンボジャックを用意
ディスプレーの最大展開角度は実測139度
パッケージには本体、ACアダプター、電源ケーブル、説明書類、シールが同梱
ACアダプターのコード長は実測120cm、電源ケーブルの長さは実測180cm
ACアダプターの型番は「A20-240P1A」。仕様は入力100-240V~3.5A、出力20V 12A、容量240W
本体の重量は実測2118g
ACアダプターと電源ケーブルの合計重量は実測726.5g

ゲームだけでなくビジネス用途にも快適な キーボード&タッチパッド

 テンキー付きの106キー日本語配列キーボードのキーピッチは実測19mm、キーストロークは実測1.6~1.7mm。TUF(The Ultimate Force)シリーズらしくボディーの剛性は非常に高く、相当強く打鍵してもキーボード面にたわみを感じることはない。ゲームでの素早く、ある意味乱暴なキー操作もしっかりと受け止めてくれる。深めのキーストロークが功を奏して、打鍵感も良好だ。

 タッチパッドは実測130×77mmと広いスペースが確保されており、表面の滑りがよく、クリック感も軽い。個人的にはタッチパッドのストロークはもう少し浅いほうが好みだが、操作性自体はよいと感じた。ゲームだけでなく、一般的なビジネス用途にも快適なキーボード、タッチパッドに仕上げられていると思う。

キーピッチは実測19mm
キーストロークは実測1.6~1.7mm
バックライトはRGBイルミネート仕様。キーボード全体で任意のカラー、エフェクトを設定できる
タッチパッドの面積は実測130×77mm。ジェスチャー、ピンチイン・アウト操作も容易だ

 15.6型フルHDディスプレーの色域は「sRGB100%」と謳われているが、カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」と色度図作成ソフト「ColorAC」で実測したところ、sRGBカバー率は98.3%、sRGB比は105.0%、AdobeRGBカバー率は77.6%、AdobeRGB比は77.8%、DCI-P3カバー率は77.4%、DCI-P3比は77.4%という値が出た。

 最大144Hzのリフレッシュレートを実現したゲーム向けディスプレーとしては、実用上十分な色域を備えている。

15.6型フルHDディスプレーの色域は「sRGB100%」。一般的な用途であれば実用的な色域だ
リフレッシュレートは最大144Hz。滑らかなグラフィックでゲームを楽しめる
実測したsRGBカバー率は98%、sRGB比は105%、AdobeRGBカバー率は77%、AdobeRGB比は77%、DCI-P3カバー率は77%、DCI-P3比は77%

 一方、ウェブカメラは室内灯下でも明るく、自然な発色で撮影できるのだが、ノイズがやや多い。動画ならそれほど気にならないが、ASUSクオリティーのカメラを搭載してほしい。

ディスプレー上部には92万画素ウェブカメラとアレイマイクを内蔵
Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDRオフ)
Windows 11の「カメラ」アプリで撮影(HDRproオン)

ベンチマークテストで速度計測 「CINEBENCH R23」で14028ptsを記録

 最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回は「Ryzen 9 6900HS」(8コア、16スレッド、最大4.9GHz、35W)と「NVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptop GPU」を搭載する「ROG Zephyrus G15 GA503」(以下Zephyrus G15)とベンチマークスコアを比較する。

 まずCPU性能だが、「ASUS TUF Gaming A15 FA507」(以下TUF Gaming A15)は「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は14028ptsとなった。Zephyrus G15は14785ptsだったので、TUF Gaming A15は約95%相当のスコアを記録したことになる。世代が異なるとは言え、Ryzen 7がRyzen 9に迫るベンチマークスコアを叩き出したわけだ。

「HWiNFO64 Pro」で取得したシステムの概要
ベンチマークは動作モードを「Turbo」、GPUモードを「Ultimate」に設定して実施している
「CINEBENCH R23」のCPUは14028pts、「R20」では5448ptsとなった

 3Dグラフィックス性能については、TUF Gaming A15は「3DMark」のTime Spyで10777となった。Zephyrus G15は10674だったので、TUF Gaming A15は約101%相当のスコアを記録したことになる。TUF Gaming A15はRTX 4060、Zephyrus G15はRTX 3070 Tiを搭載している。ディスクリートGPUの進化の速さを強く実感する結果となった。

「3DMark」のTime Spyは10777、Fire Strikeは24680、Wild Lifeは67117、Port Royalは6083

 TUF Gaming A15の今回の試用機にはPCIe Gen4 x4接続SSD「Micron_2400_MTFDKBA512QFM」が搭載されていた。

 「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は4304MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1811MB/sとなっている。PCIe Gen4 x4接続SSDにはもっと高速なモデルも存在するが、低発熱や低コストを重視した選択なのだろう。

試用機にはPCIe Gen4 x4接続SSD「Micron_2400_MTFDKBA512QFM」が搭載されていた
「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は4304MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1811MB/s

 バッテリー駆動時間については、動作モードをサイレント、GPUモードをスタンダード、ディスプレー輝度を40%に設定したうえで「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、9時間13分動作した。

 TUF Gaming A15はゲーミングノートPCではあるが、設定さえ変更すればモバイル用途にも活用できるスタミナ性能を備えている。

「PCMark 10 Modern Office Battery Life」で9時間13分動作した

処理性能、高速描画を重視しつつも お求めやすいマシンを求めているのならピッタリ

 世界的な半導体不足や円安により、ゲーミングノートPCもいまだ高値で推移しているが、そのなかでも「ASUS TUF Gaming A15 FA507」は比較的手頃な価格を実現している。安価ではあってもディスプレー、キーボード、タッチパッドなどの使い勝手に関わるクオリティー、フィーリングは良好で、「MIL-STD-810H」に準拠した高剛性ボディーは持ち運び時にも安心感が高い。

 ゲーミングノートPCで重要な処理性能、高速描画を重視しつつ、できるだけシンプルで安価なマシンを求めているのなら、今回の「ASUS TUF Gaming A15 FA507」は最右翼の存在である。

 

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