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第13世代Core i搭載で689gの最新モバイルノートを速度チェック=「LIFEBOOK WU-X/H1」実機レビュー

ASCII.jp / 2023年5月27日 9時0分

 前回、富士通クライアントコンピューティング(FCCL)の直販サイト「富士通WEB MARTicon」で販売している「LIFEBOOK WU-X/H1icon」のデザインや使い勝手についてレビューした(「14型なのに世界最軽量689gボディーの最新モバイルノート=「LIFEBOOK WU-X/H1」実機レビュー」)。本製品が堅牢性、携帯性、操作性、バッテリー駆動時間についてバランスよく組み上げられたマシンであることはおわかりいただけたと思う。

 レビュー後編の今回は、「LIFEBOOK WU-X/H1icon」のパフォーマンスについてチェックする。なお今回の試用機は、Windows 11 Home / Core i7-1355U / 32GBメモリー / 256GBストレージ / 顔認証対応フルHD Webカメラ / かな表記なしキーボードという構成のモデルだ(「富士通WEB MARTicon」の直販価格は23万1600円)。それを踏まえて参考にしていただきたい。

「LIFEBOOK WU-X/H1」

ベンチマークテストで速度を計測 インテル13世代コアのパフォーマンスを十二分に発揮

 まずは総合性能から見ていこう。総合ベンチマーク「PCMark 10」を実行したところ、総合スコアは5621、Essentialsは10375、Productivityは7820、Digital Content Creationは5944という値が出た。

 PCMark 10の指標のひとつ「Office laptop(2020)」が4611なので、WU-X/H1はその約122%相当のスコアだ。一般的なPCワーク、オフィスアプリの利用などであれば快適にこなせるパフォーマンスを備えている。

「PCMark 10」の総合スコアは5621、Essentialsは10375、Productivityは7820、Digital Content Creationは5944

 つぎは「LIFEBOOK WU-X/H1icon」のCPU性能を見てみよう。CPUベンチマーク「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は7372pts、CPU(Single Core)は1743ptsとなった。

 今回の試用機は、第13世代(Raptor Lake)の「Core i7-1355U」(10コア[Pコア×2+Eコア×8]、12スレッド、最大5.00GHz、15W)を搭載している。

 これは低消費電力、低発熱のモバイルノートPC向けの「Uプロセッサー」だが、第11世代(Tiger Lake)の「Core i7-1165G7」(4コア、8スレッド、最大4.70GHz、28W)のランキングスコアである4904ptsと比べると、約150%相当のスコアを記録していることになる。1080p(フルHD)解像度であれば、動画編集ソフトも実用的な速度で動作するはずだ。

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は7372pts、CPU(Single Core)は1743pts

 「LIFEBOOK WU-X/H1icon」のストレージの速度については、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3610MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1981MB/sとなった。  ちなみに今回の試用機にはPCIe Gen4 x4接続のSSD「Micron_MTFDKBA256TFK-1BC15ABFA」が搭載されており、仕様どおりの速度が出ている。

 もっと高速なPCIe Gen4 x4接続のSSDも存在するが、発熱量やコストを考慮して、このSSDが選択されているのだと思われる。

「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3610MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1981MB/s

 息抜きに「LIFEBOOK WU-X/H1icon」でゲームをプレイしたい方もいることだろう。今回3Dゲームベンチマークを実施したところ、「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7869(やや快適)、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(軽量品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは3072(普通)となった。

 3Dゲームでもグラフィック設定を調節すれば、実用的な速度で冒険を楽しめるわけだ。

「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレ ベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7869(やや快適)。フレームレートは平均56.08043fps、最低31fps
「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(軽量品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは3072(普通)

 最後に「LIFEBOOK WU-X/H1icon」の3Dグラフィックス性能を計測しよう。3Dベンチマーク「3DMark」を実施したところ、Time Spyは1818、Fire Strikeは4975、Wild Lifeは14091、Night Raidは16278となった。

 このスコアだけではちょっとわかりにくいので、3DMarkが算出する「推定ゲームパフォーマンス(Estimated game performance)」を見てみると、「Apex Legends」(1080p Ultra)で45~50fps以上という結果になった。

 個人的にはこのぐらいのフレームレートが出ていれば十分ゲームをできると思う。より高いフレームレートを求めるのなら、1280×720ドット解像度でプレイしてほしい。

「3DMark」のTime Spyは1818
Fire Strikeは4975
Wild Lifeは14091
Night Raidは16278

 「LIFEBOOK WU-X/H1icon」を「富士通WEB MARTicon」で購入する際には、CPUに「Core i5-1335U」または「Core i7-1355U」が搭載可能。両者の価格差は1万4300円だが、違いはCPUと内蔵GPUのクロック周波数、そして内蔵GPUの実行ユニットの数だ。

「Core i5-1335U」  CPUの最大クロック周波数:4.60GHz  内蔵GPUの最大クロック周波数:1.25GHz  内蔵GPUの実行ユニット:80個 「Core i7-1355U」  CPUの最大クロック周波数:5.00 GHz  内蔵GPUの最大クロック周波数:1.30 GHz  内蔵GPUの実行ユニット:96個

 正直、ユーザー体験を決定的に左右するほどの性能差ではない。個人的にはメモリー、ストレージ容量を優先し、余裕があったときにCPUのアップグレードを検討することをお勧めする。

 「LIFEBOOK WU-X/H1icon」がお眼鏡にかなったのであれば、カスタマイズ項目を吟味して最適な1台を手に入れてほしい。どこにでもストレスなく持ち運べるモバイルノートPCとして、またとない相棒となってくれるはずだ。

富士通 FMV LIFEBOOK UH

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