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iPhoneの「集中モード」で通知地獄を回避する方法

ASCII.jp / 2023年5月28日 11時30分

 寝ている時に電話がかかってきたり、メッセージの通知があって目が覚めてしまったことはないだろうか? 仕事や勉強の最中に、友達からのLINEやゲームアプリの通知を受け取って、気が散ってしまったことは?

 社会人になると、プライベートな夜の時間に仕事のストレスフルなメールの通知を見てリラックスした気分を損なってしまうこともある。デジタルテクノロジーが進化して、仕事とプライベートが混在した時代だからこそ、それらを自分で切り分けてコントロールする必要がある。

ぐっすり眠るために、まず「集中モード」の「睡眠」を

 アップルデバイスに「集中モード」という仕組みが設けられているのはご存知だろうか? 集中モードは我々ユーザーが通知に振り回されないための仕組み。適切なタイミングで、適切な通知だけを受け取るように設定できる。

 同じiCloudアカウントの、iPhone、Mac、iPad、Apple Watchなどはすべて連動する(連動はオフにすることもできる)。

「集中モード」は歯車マークの「設定」にある

 「集中モード」は、いくつかのモードを作って、それごとに通知を受け取るアプリ、連絡先などを制御することができる。

 たとえば、夜の1時から朝9時までは「睡眠」、その手前1時間は「睡眠準備」とすると、合わせて9時間、すべての連絡先と、アプリからの通知を遮断してくれる。

 では、「緊急時の連絡に困るのではないか?」と思われるかもしれないが、設定で「繰り返しの着信を許可」をオンにしておけば、3分以内に2回目の着信があった時には電話が鳴るように設定できる。

 家族や実家の両親、学校の先生や、緊急連絡をくれるかもしれない同僚などをグループ化して、その人たちからの着信は受けとるようにも設定できる。

 なお、「おやすみモード」と「睡眠」がプリセットされていてややこしいが、眠る時は目覚ましアラーム機能も設定できるので「睡眠」を使うのが正解。「おやすみモード」は、英語版の「Do Not Disturb」の訳で、本来は「邪魔しないで」ぐらいの意味。

「仕事」「プライベート」で通知するアプリを切り替えよう

 「仕事」モードでは、LINEを中心としたプライベートアプリや、ゲームアプリなどの通知を切るように設定するといい。学生だったら「勉強」としてもいいかもしれない。

「集中モード」では、「通知の消音」「画面のカスタマイズ」「スケジュールを設定」「集中モードフィルタ」などがあり、ユーザーのライフスタイルに合わせて設定できる

 「パーソナル」モードでは、仕事にかかわるメールアドレスやSlackなど、ビジネスにかかわるアプリの通知は切るように設定しよう。公私をきっちり分けて、プライべートの時間にしっかりリラックスすることも大切だ。もちろん、気になるなら、アプリを開けば受信しているメールやメッセージを見ることはできるのだから心配はない。

 特に、誰にも邪魔されずに集中して作業したい時のモードも作っておくといい。筆者は「原稿執筆」としているが、学生さんだったら「勉強集中」だろうか。1時間限定で動作させることもできるので、「このモードの1時間で○○をやりおえる!」と決意して使うといい。あらゆる通知を切るのは心配かもしれないが、意外と1時間連絡を遮断しても仕事上大問題になったことはない。どのみち、会議などで1~2時間連絡が取れないことはよくあるのだから。

Macの「集中モード」

コントロールセンターから即時に切り替え

 これらの「集中モード」は、Mac、iPhone、iPad、Apple Watchのコントロールセンターからすぐに変更できる。特にお勧めなのが、Apple Watchからの操作だ。

iPhoneの場合は、壁紙やロック画面も集中モードにひも付け可能

 また、最新のiPhoneやiPadなら表示するアプリも変更できるし、iPhoneなら壁紙やロック画面も集中モードにひも付けて公私の区別をつけることもできる。

Apple Watchの文字盤を下から上にスワイプすると、コントロールセンターが現れる

 通知は大切だが、通知に振り回されたり、ストレスを感じたりしては本末転倒。自分で通知を受け取る時間を制御できるように、「集中モード」を使いこなそう。

※本記事は執筆時点での最新OS(iOS 16.4.1、macOS 13.3.1 Venturaなど)に基づいて執筆している。

 

筆者紹介――村上タクタ  趣味の雑誌を30年間に600冊ほど作ってきた編集者・ライター。バイク雑誌「ライダースクラブ」で仕事を始め、ラジコン飛行機雑誌「RCエアワールド」、海水魚とサンゴ飼育の雑誌「コーラルフィッシュ」、デジタルガジェットの本「flick!」の編集長を約10年務めた後退職。現在フリーランスの編集者・ライターであり、ウェブメディアThunderVoltの編集長。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー、mmhmmヒーロー。iPhone、iPadなどのデジタルガジェットや、バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。

 

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