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スッピンで会議に出られるAIアプリ搭載モバイルノート「LIFEBOOK WU2/H1」実機レビュー

ASCII.jp / 2023年6月5日 9時0分

 富士通クライアントコンピューティングの「LIFEBOOK WU2/H1icon」は14型のモバイルノートPCで、前回レビューした「LIFEBOOK WU-X/H1」の兄弟モデルだが、5G対応通信モジュール内蔵モデルを選べたり、64Whの大容量バッテリーを選択できるなど、より自由度の高いカスタマイズが可能だ。

 基本構成はWindows 11 Home / Core i3-1315U / 4GBメモリー / 256GBストレージ / 25Whバッテリーで、直販価格は14万4600円。

 「富士通WEB MARTicon」 で購入する際には、OS(Home / Pro)、CPU(Core i3-1315U / Core i5-1335U / Core i7-1355U)、メモリー(4GB / 8GB / 16GB / 32GB)、ストレージ(256GB / 512GB / 1TB / 2TB)、約207万画素ウェブカメラ(顔認証なし / 顔認証あり)、バッテリー(25Wh / 64Wh)、カラー(ピクトブラック / シルバーホワイト / フロストグレー)などを選択できる。

富士通クライアントコンピューティング「LIFEBOOK WU2/H1」14万4600円

 なお5G対応モデルの「LIFEBOOK WU2/H1 5Gicon」は、Windows 11 Home / Core i5-1340P / 16GBメモリー / 256GBストレージ / 64WhバッテリーとCPUがPプロセッサーにアップグレードするなど基本スペックが高く、直販価格は21万9900円となる。

 今回はWindows 11 Home / Core i7-1355U / 32GBメモリー / 256GBストレージという構成のモデルでレビューしていこう。

高輝度、高色純度、広視野角の液晶パネルを採用 狭額縁により従来の13.3型とほぼ変わらないボディーサイズ

 UHシリーズ共通の売りがアスペクト比16対10の14型WUXGA液晶ディスプレーだ。

 縦に120ドット長い大きな画面は、ノングレア(非光沢)の表面処理と相まって、非常に見やすい。顔認証対応フルHDウェブカメラ搭載モデルを用意しつつも、狭額縁に仕上げられており、ボディーサイズは従来の13.3型とほぼ変わらない。高輝度、高色純度、広視野角の液晶パネルが採用されており、視認性が高いディスプレーだ。

ディスプレーは14型WUXGA液晶(1920×1200ドット)。狭額縁とすることで従来の13.3型とほぼ変わらないサイズのボディーに14型ディスプレーを搭載している

 底面はほぼフラットな形状で、冷却口は比較的小さめだ。そして、いまどきのノートPCとしては珍しい装備がリセットスイッチである。

 物理的に電源を遮断するので、確実に再起動が可能。もちろんOSに深刻なダメージがあれば復旧の必要があるが、電源ボタン長押しなどでやきもきさせられることはない。実用本位の装備だ。

本体底面はフラットな形状。万が一OSがフリーズしたときのために、底面中央にはリセットスイッチが用意されている

 「LIFEBOOK WU2/H1icon」のキーボードはFCCLの誇るキーボードマイスターが監修。キーピッチは約19mm、キーストロークは約1.5mmでバックライトを内蔵。打鍵感は絶妙にチューニングされており、文字キーはすべて等幅で、Enterキーは大型化。まるでお手本のような日本語キーボードだ。

 キートップのデザインは「かな表記なし」が基本となるが、本体カラーでピクトブラックを選択した場合のみ「かな表記あり」を選択できる。かな入力派にはうれしい選択肢である。

FCCLのキーボードマイスターが監修した打鍵感は折り紙付き。文字キーはすべて等幅に揃えられており、日本語入力の確定時に多用するEnterキーは大型化されているので非常に打ちやすい

 ディスプレー上部にはプライバシーシャッター付きウェブカメラ、照度センサー、ステレオマイクが内蔵。これだけ多くのパーツをよくこの狭額縁に内蔵したものだと感心させられる。

 プライバシーシャッターのスイッチは操作しやすく、オンオフ状態もわかりやすい。あえて各パーツが目立つデザインとしたのは、レンズの汚れなどに気づきやすくするための配慮なのかもしれない。

ディスプレー上部には約207万画素のプライバシーシャッター付きウェブカメラ、照度センサー、ステレオマイクを内蔵。Windows Hello対応のIR(赤外線)カメラはカスタマイズ購入時にある、なしを選択できる

新旧端子を取り揃えた充実したインターフェース 盗難防止に役立つセキュリティーロックスロットも装備

 薄さと軽さを追求した「LIFEBOOK WU2/H1icon」だが、インターフェースは豊富だ。

 USB 3.2 Gen2 Type-C(USB Power Delivery、DisplayPort Alt Mode対応)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A×2、HDMI、マイク/ヘッドホン共用端子、有線LAN(1000BASE-T)、ダイレクト・メモリースロット(microSD対応)と新旧端子が装備されている。

 最近のノートPCは有線LANが省かれていることが多い。オフィスのセキュリティポリシーで有線接続必須の場合には「LIFEBOOK WU2/H1icon」が有力候補となるわけだ。

右側面にはmicroSDメモリーカードスロット、USB 3.2 Gen1 Type-A、HDMI、有線LAN(1000BASE-T)を用意
左側面にはセキュリティーロックスロット、USB 3.2 Gen2 Type-C(USB Power Delivery、DisplayPort Alt Mode対応)×2、USB 3.2 Gen1 Type-A(電源オフ充電対応)、3.5mmコンボジャックを配置

ビデオ会議時に重宝するAIメイクアップ機能と AIノイズキャンセリング機能を装備

 最近のノートPCはビデオ会議関連機能に注力されているが、「LIFEBOOK WU2/H1icon」にはAIメイクアップアプリ「Umore(ユーモア)」が搭載されている。

 明るさ、美肌、小顔、目の大きさ、リップ、アイブロウ、カラコン、チークなど細かな項目が用意されており、設定したエフェクトはすべてのカメラ対応アプリに適用される。

 スッピンでも会議に出られるほどの効果があるが、気づかれない程度のナチュラル設定で積極活用したいところだ。

AIメイクアップアプリ「Umore(ユーモア)」はビューティー、メイクアップ機能。Umoreで設定したエフェクトはすべてのカメラアプリで適用される。赤のカラコンを適用すると、ちょっと怖い
「AIノイズキャンセリング」はマイクとスピーカーの両方に対して効果を発揮する。騒音はカットするが、人の声は拾うか、カットするかを選択できる

きめ細かくカスタマイズできるからこそ 妥協せずに最適な1台を作り上げよう

 5G対応、64Whバッテリー搭載などきめ細かにカスタマイズが可能な「LIFEBOOK WU2/H1icon」は、自分の目的にピッタリと合ったノートPCに仕上げられる。

 モバイルノートでは購入後の増設、換装は難しい。「富士通WEB MARTicon」でオーダーするときには、後悔しないよう、妥協せずに最適な1台を組み上げてほしい。次回はベンチマーク編をお届けする。

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