アップル初xRヘッドセット「Vision Pro」は噂通りの製品だった!(西田 宗千佳)
ASCII.jp / 2023年6月6日 13時4分
アップルは米国時間6月5日(日本時間6月6日)に開催した世界開発者会議「WWDC23」の基調講演で「Apple Vision Pro」を発表した。詳細の分析は別途お伝えするが、まずは「写真」からApple Vision Proの中身を予想してみよう。現状、メディアには外観撮影が許されただけだが、そこからも考えられることはある。
![](https://ascii.jp/img/2023/06/06/3547998/x/63810a1b991499b7.png)
まず現物を見ていただこう。これがApple Vision Proだ。
![](https://ascii.jp/img/2023/06/06/3547999/x/78fb81e458ac72b6.png)
サイズ感としては、過去のHMDとそう大差ない。特に昨今は、パンケーキレンズを使って前部を薄く、つけている人の負担を減らすものが増えている。その流れにのったデザインに見える。
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![](https://ascii.jp/img/2023/06/06/3548001/x/5c015c1f04910217.png)
ただ興味深いのは、それらの機種がバッテリーを「後頭部のバンド」に集約するのに対し、Apple Vision Proは本体からケーブルでつなぐ構造にしたことだ。それでもバッテリー動作時間は2時間程度で、あまり大きな違いはない。本体後ろにバッテリーを内蔵すると重量バランスが改善し、長くつけやすくなるという利点があるのだが、アップルはそれよりも「HMD自体を少しでも軽くしたい」と考えていた可能性が高い。
現地に展示されていた機器のバッテリーを見ると、サイズ的には昨今の「PC対応大容量バッテリーのうち、飛行機内に持ち込めるもの」に近い印象を受ける。
![](https://ascii.jp/img/2023/06/06/3548002/x/540ba1d92093e315.png)
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![](https://ascii.jp/img/2023/06/06/3548004/x/469e8cc51585cd78.png)
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本体表面には有機ELディスプレーが内蔵されている。ディスプレーは曲面。それを覆うカバーも美しい局面になっている。ここには顔などを表示可能なのだが、現地ではイメージ映像が流れていた。
![](https://ascii.jp/img/2023/06/06/3548006/x/41125b39182bd6e1.png)
こうした機構で顔を表示してコミュニケーションする技術は、いろいろな研究機関や企業で研究されている。Metaも「Codecアバター」として公開していた。だがそれをいきなり最初の製品から、1つのコア機能として見せてくるのは驚きであり、それだけアップルが「必須の機能」と考えていたのだろう。
レンズ部の接写は認められなかったが、見た限り、Meta Quest Proなどの「高価で最新のVR用HMD」で採用されているものに近い印象を受けた。だが、アップルはプレゼンテーションの中でかなり自信に満ちたコメントを出しており、「他とはちょっと違う」と言いたいのだろう、と感じる。
![](https://ascii.jp/img/2023/06/06/3548007/x/c1906dc477d32d97.png)
高性能なプロセッサーを搭載しているためか、エアフローを考えて上下に大きなスリットや穴が見える。これで効率的に冷やし、快適な使用感になることを期待したい。
![](https://ascii.jp/img/2023/06/06/3548008/x/51a5cadf76d07fb7.png)
実際に使ってみるまでなんとも言えない部分は多々あるが、高いだけあって非常にリッチな作り、というのが第一印象である。
![](https://ascii.jp/img/2021/04/21/3190980/x/b7141ab0a0105650.png)
筆者紹介――西田 宗千佳
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。主に取材記事と個人向け解説記事を担当。朝日新聞、読売新聞、アエラ、週刊東洋経済、AVWatch、マイコミジャーナルなどに寄稿するほか、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける。近著に、「ソニーとアップル」(朝日新聞出版)、「ソニー復興の劇薬 SAPプロジェクトの苦闘」(KADOKAWA)、新著「メタバース×ビジネス革命」(SBクリエイティブ)などがある。
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