SIGMAが世界初の超広角＆大口径レンズ「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」発表

　SIGMAは6月8日に発表会をおこない、フルサイズ・ミラーレスカメラ用の単焦点レンズ「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」を発表した。

　超広角の14ミリという画角で開放F1.4という世界初の明るさを実現したのが最大の特徴。ソニーEマウントと、シグマ、パナソニック、ライカなどのLマウント用で、予想実売価格は約22万円、5月23日発売予定である。

世界初のF1.4の大口径・超広角14mmレンズ 「SIGMA 14mm F1.4 DG DN | Art」

　このレンズはSIGMAのレンズシリーズとしては超高性能のArtラインの製品。特に、星景写真を、最も広く明るく、さらに高解像かつ快適に撮影したいというエンジニアの情熱から生まれた世界最広角のF1.4単焦点レンズだ。

　星を撮るため、開放絞りでも画面周辺部まで高い点像再現性を実現するため、サジタルコマフレアを徹底的に補正。高い光学性能に、各種機能やリニアモーターによる高速AFなど、SIGMAのレンズテクノロジーを結集して実現している。

　もちろん、非常に高い性能が要求される星景撮影に最適化されているので、風景やスナップ、ポートレート、室内撮影など、どんなシーンでも最高画質の写真が撮れる。

　SLDガラス1枚、FLDガラス3枚、非球面レンズ4枚を含む15群19枚という贅沢なレンズ構成で、高度な収差補正とF1.4の明るさを両立させている。

　サイズは直径101.4×長さ149.9ミリで重量は1170グラム。最短撮影距離は30センチで倍率は1:11.9となる。

　レンズにはアルカスイス型の「着脱式三脚座」が付属。また、レンズマウント側にシートフィルターを装着できる「リアフィルターホルダー」を内蔵する。ロック機構付きのカバーレンズキャップには、リアフィルターを2枚収納できる新開発の「フィルタースロット」も備える。

　フロントにはレンズヒーターがとびださないように段差「レンズヒーターリテーナー」が設置されている。

　また、フォーカスリングが不用意に動かないための「MFL（マニュアルフォーカスロック）スイッチ」も搭載。「絞りリングクリックスイッチ」、「絞りリングロックスイッチ」、「AFLボタン」、「フォーカスモード切換えスイッチ」も内蔵する。

　ボディにはアルミニウムと同等の熱収縮率を持つポリカーボネートTSC（Thermally Stable Composite）やマグネシウムを適所に採用することで、内部構造の堅牢性を確保しながら軽量化を図っている。