ライカコラボで1インチセンサー搭載! シャオミ「Xiaomi 13 Ultra」のライカ風仕上げがエモい!
ASCII.jp / 2023年6月19日 12時0分
日本ではシャープから1インチセンサーとライカ協業のカメラを搭載したシャープの「AQUOS R8 Pro」が発表されたが、海外ではシャオミから同様のモデル「Xiaomi 13 Ultra」が発売中だ。Xiaomi 13 Ultraは強力なクワッドカメラとカメラ風の仕上げも特徴だ。今回は中国販売モデルを試用した。
デジカメを意識したデザインに最高の性能を搭載
Xiaomi 13 Proは前モデルとなる「Xiaomi 12S Ultra」を順当に進化させたXiaomi 13シリーズの最上位モデルとなる。同シリーズには同じくライカと1インチセンサーを搭載する「Xiaomi 13 Pro」もあり、シャオミは同時期に2機種もハイエンドなカメラフォンを市場に投入しているのだ。Xiaomi 13 UltraはXiaomi 13 Proよりもカメラの数を増やし、カメラ周りのデザインをXiaomi 12S Ultra同様カメラのような大きな円形デザインにまとめている。
主なスペックはディスプレーが6.73型(3200×1440ドット)、120Hz駆動のLTPO AMOLEDで10億色表示、1300ニトの強度を持つ。表面はGorilla Glass Victusで強度を強化、フロントカメラはパンチホール型で3200万画素を搭載する。チップセットはSnapdragon 8 Gen 2、メモリーは12GBまたは16GB、ストレージは256GB、512GB、1TBの3つのバリエーションがある。バッテリーは5000mAhで90Wの急速充電に対応、満充電に要する時間は35分だ。加えて50Wの無線充電にも対応。なおXiaomi 13 Proは120W充電であり充電機能はXiaomi 13 Ultraより高い。
カメラは4つで、メインが5000万画素広角、1インチセンサー。そのほかは5000万画素超広角、5000万画素3.2倍望遠、5000万画素5倍望遠を搭載する。
今回使用したモデルはオリーブグリーンカラーで、淡い緑色の仕上げ。背面はビーガンレザーで高級カメラの革張り風のデザインだ。4つのカメラは大きな円形の台座の中に埋め込まれており、台座そのものがレンズのように見えるカメラ風の外観となっている。価格は12GB+256GBモデルが5999元(約11万8000円)であり、性能を考えると意外と安いと感じるかもしれない。
本体サイズは約74.6×163.2×9.1mm、重さ227g。カメラ部分は背面の円形台座側全体がやや盛り上がっており、そこからその台座も出っ張っている構造だ。そのためカメラ部分そのもののは意外とでっぱりは少ないと感じられた。
ディスプレーは角をわずかに落としたエッジ形状、背面側も側面は同様に丸まっており、最近の主流のエッジを直角にしたデザインの製品と比べると持ちやすい。重量バランスはカメラ側がやや重く感じるが、片手で持っていても操作しにくいということもない。カメラの撮影処理も含め、全体的なパフォーマンスは良好で、ゲーム用途として使うことにも十分対応できるだろう。
OSはAndroid 13をベースにしたシャオミのMIUI 14を搭載する。メモリーはストレージから仮想的に増加が可能で、最大3GBをプラスできる。仕様モデルはメモリー16GBを搭載しており、最大19GBまで利用可能だ。AnTuTuのスコアは125万2644と、Snapdragon 8 Gen 2搭載モデルとして相応のスコアを見せた。なお、AnTuTu測定後は本体の温度アップがやや気になった。
Leicaコラボでスマホ最強のカメラを搭載
Xiaomi 13 Ultraのカメラは台座中央に「LEICA」の文字を配置し、その周囲に4つのレンズを配置している。5000万画素を4つという超強力なカメラ構成はどの画角で撮影しても最高の撮影結果が得られるだろう。F値も明るく広角がF1.9、超広角がF1.8、3.2倍がF1.8、5倍がF3.0となる。
前モデルXiaomi 12S Ultraと比較してみた。Xiaomi 12S Ultraは5000万画素+4800万画素超広角+4800万画素5倍望遠で、カメラ周りのデザインは似ているものの、レンズの配置は超広角を中央に配置していた。レンズっぽい外観という点ではXiaomi 12S Ultraのほうがカメラに近い。一方、台座のベースの処理はXiaomi 13 Ultraのほうが前述したような2段構造としているためなめらかな仕上げだ。
なお、Xiaomi 13 Ultraにはデジタルカメラ風に使うことができるアクセサリーが別売される。専用のカバーはカメラ部分に67mmのフィルターが装着可能だ。さらにグリップも装着でき、ワイヤレスのシャッターボタンも備わっている。AQUOS R8 Proもフィルター装着可能なカバーがサードパーティーから発売されるが、Xiaomi 13 Ultraはメーカー自らがより本格的に使えるキットとして販売している。
それではカメラのUIを見ていこう。カメラのモードは標準でDocument/Video/Photo/Portrait/Night/Moreの6つ。Photoモードでは0.5倍、1倍、3.2倍、5倍がワンタッチで切替可能で、倍率ボタン部分を長押しすると自由に倍率を変更できる。最大倍率は120倍だ。120倍では手ぶれが気になったので三脚などに固定して撮影したほうがよさそうだ。Moreのモードには5000万画素固定(50MP)、パノラマ、月撮影用のSupermoonなどのモードが備わっている。
画面上部中央にある下向きの矢印をタップすると、クイック設定パネルが表示される。パネルはスクエアなデザインでデジタルカメラ風に仕上げたようだ。それぞれ現在の設定値がどうなっているかも、数字が表示されわかりやすい。
ライカのアイコンはライカモードの切り替えで、Leica VibrantとLeica Authentic(ライカ仕上げ)の切り替えが可能。またメインカメラはF値を1.9または4.0の2段階に切り替えできる。
ライカ風のフィルターも備わっているほか、カメラのワンタッチ切り替えモード「Master-lens system」も備える。レンズを切り替え最適なボケの撮影が可能で、レンズを交換するような感覚で操作できる。75mmのポートレートや90mmのソフトフォーカスは写真を手軽に「作品」に仕上げてくれる。
夜景からポートレート、ブツ撮りまで万能! Xiaomi 13 Ultraで撮影した写真作例
それではXiaomi 13 Ultraのカメラの作例を見てみよう。クリックで原寸表示となる。また写真は5000万画素モードを除いて枠下にカメラ風のウォーターマークを貼り付ける設定とした。標準撮影ではピクセルビニングにより5000万画素センサーを1200万画素として撮影される。
【まとめ】グローバル展開が楽しみなモデル AQUOS R8 Proと比べたい
カメラ性能だけではなく、本体デザインも美しいXiaomi 13 Ultra。ぜひ、AQUOS R8 Proとカメラ性能の比較をしてみたい。フィルターを装着できるなど、拡張面でも両者は同じ方向性を向いた製品であり、スマートフォンのカメラも次のステップで勝負する時代が来たと感じられた。
Xiaomi 13 Ultraはこれからグローバル展開が始まる予定で、日本での発売は予定していないものの、海外旅行時などぜひ現地のシャオミストアで実機に触れてみてほしい。
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