アップル「Vision Pro」徹底解説 専門家はこう見る
ASCII.jp / 2023年6月14日 7時0分
「Vision Pro」はヘッドセットのロールスロイス (フリーライター・ジャイアン鈴木)
基調講演を見た最初の感想は「複合現実ヘッドセットのロールスロイスだな」ということです。ノートブックにも使われている「M2」などのプロセッサー、合計2300万ピクセルのOLEDディスプレー、目元を映す前面ディスプレー、空間オーディオ対応のスピーカー、12のカメラ、5つのセンサー、6つのマイクなどが搭載されているということは、MacBook、AirPods、デジタルカメラなどの構成パーツが組み込まれているわけです。3499ドル(約50万円、税抜)という価格自体には、あまり驚きはありませんでした。約50万円という為替レートから算出した予想価格は円安が全部悪いのです。
「Vision Pro」は“なんとかR”ではない (VRジャーナリスト・広田 稔)
基調講演や製品紹介ページを見ていて気になったのは、「なんとかR」と言わずに、「空間コンピューター」をうたっている点。2Dのウィンドウを空間で扱えるデモを前面に押し出し、「空間コンピューター」というラベルをつけた。Vision Proが目指すのはウェアラブルコンピューターで、Mac→iPhone→Apple Watchとパーソナルコンピューターを24時間365日肌身離さず持ち運べるようにしてきた流れの先に、Vision Proがあるのだなぁと感じた。
「Vision Pro」がすごいのは“普通”であること (フリージャーナリスト・西田 宗千佳)
「Apple Vision Pro」は「すごい」と言われる。一番すごいのは「普通」であることかもしれない。Vision Proは「目の前にあって、今自分が見ている風景」を取り込み、その上にアプリを並べる、という手法だ。本当に「肉眼で見たまま」なので、歩いても不安はないし、冷蔵庫の中からビールをとるのも、同僚からカードを受け取るのも、肉眼の時と同じ感覚でできる。空間に浮かんだCGを操作する世界は、もうSFの中のものではない。
「Vision Pro」はアップル技術の集大成 (スマホ/ケータイジャーナリスト・石川 温)
アップルは視線入力という全く新しい操作性をつくりあげてしまった。この感動は、初めてiPhoneを触り、タッチパネルで操作したとき以来のものだったりもする。Apple Vision ProにはM2チップも入っている。他社はヘッドマウントディスプレイ向けのプラットフォームやハードウェアは作れても、それに最適なチップまで手がけるというのは相当、無理がある。このあたり、垂直統合で差別化してきたアップルに相当なアドバンテージがあるといえそうだ。
「Vision Pro」はメガネなしでも快適だった (フリーライター・山本 敦)
「Apple Vision Proはメガネユーザーにもやさしいデバイスなのか?」筆者が一番気にしていたポイントはここでした。本体を後頭部から固定するヘッドバンドと、遮光パーツの「ライトシール」はユーザーの頭・顔の形状にフィットする複数のサイズから選べます。それぞれに最適なサイズを見つけて、さらにアップルがカール・ツァイスと共同開発した「光学インサート(視力に合わせて作る補正レンズ)」を装着すると、裸眼のままくっきりと鮮明な4K映像が楽しめました。
アップル初のヘッドセット「Vision Pro」とは
アップルが発表した初のヘッドセット「Apple Vision Pro」。2024年初頭に米国で発売し、価格は3499ドル(約50万円、税抜)。米国以外では2024年後半に販売を開始する予定だ。このヘッドセットは「空間コンピュータ」として、外部の世界や人物と切り離されていない空間を実現し、目や手、指先だけの自然で直感的な操作が可能だ。また、視界一杯に表示している状況で、誰かが話しかけてきたときはその人が自動で表示されるなど、革新的な機能を持つ。
この記事に関連するニュース
-
新発売「iMac」と「Mac mini」1週間使ってみた結果 あらゆる動作が3〜5倍以上速くなったと感じる
東洋経済オンライン / 2024年11月15日 9時0分
-
MacBook Pro"実質値下げ"高まったお買い得感 Apple Intelligence対応で性能を底上げした
東洋経済オンライン / 2024年11月8日 1時0分
-
M4搭載MacBook ProをM3モデルと比較! とにかく早くApple Intelligenceを使いたい!
ASCII.jp / 2024年11月7日 23時0分
-
手のひらサイズになった「Mac mini」も登場! 新しいM4搭載Macはどこが変わった?
マイナビニュース / 2024年11月7日 23時0分
-
アップルが「最新Mac」を3日連続で発表した驚き M1→M4チップ、AIで「0.1秒の快適さ」を追求する
東洋経済オンライン / 2024年11月1日 9時20分
ランキング
-
1愛猫がコタツを出たり入ったり→何してるのかのぞいてみると…… じわっと涙腺が緩む“真相”に「やさしい子」「なんてかわいいの」
ねとらぼ / 2024年11月27日 8時0分
-
2楽天モバイル、関東での5G(Sub6)エリア拡大計画を前倒し 最大1.6倍→2.1倍にまで拡大
ITmedia Mobile / 2024年11月27日 15時31分
-
3「存在したのか」 ハードオフに8800円で売られていた“謎のミシン”の正体に仰天 「珍品中の珍品」「レアすぎる」「お買い得」
ねとらぼ / 2024年11月27日 7時50分
-
4クレジットカードを少額で不正利用されていない? 巧妙な新手口を解説
ITmedia エンタープライズ / 2024年11月26日 7時15分
-
5「アプリの限界」 イヤホン忘れてオンライン会議を録音→文字起こしした“狂気の結果”が340万表示 「おもろすぎ」
ねとらぼ / 2024年11月27日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください