アゲアゲの大出力、巨大パーティスピーカーJBL「PartyBox 710」が日本上陸
ASCII.jp / 2023年6月15日 10時5分
ハーマンインターナショナルは6月15日、クラウドファンディングサイト“GREEN FUNDING”で、海外で人気のライティング機能付きスピーカー「JBL PartyBox 710」のプロジェクト支援募集を開始した。
GREEN FUNDINGでの支援は9月30日まで受付。一般販売予定価格は9万9990円となるが、先着75名のSuper Early Birdは18%オフ。さらに先着25名の2個セットであれば20%オフとなっている。支援者には10月から順次発送する。
実機は二子玉川 蔦屋家電の展示スペース「蔦屋家電+」で体験できる。メディア向け製品体験会も実施した。
合計800Wの大出力でパーティーが盛り上がる
PartyBoxは印象的なライティング機能を持つスピーカー製品で、日本でも3機種を導入し、好評を博している。PartyBox 710はこれまで海外でしか展開していなかった4機種のひとつで、幅399×奥行き436×高さ905mm/重量27.8kgの最大サイズ。800Wの高出力を誇る。ちなみに、2019年の国内導入以降4年で6.3倍の販売台数と、順調に売上を伸ばしているという。
バッテリーレスのAC駆動とすることで、大口径(上下に20cm×2基)のユニットを余裕をもって搭載できるほか、大きな音や低音を絞らずに済む安定した太い電流供給、そしてオーディオ再生の純度に必要な回路の最短化や不要パーツの排除ができるという。
振動板素材はパルプコーンを使用。上記ウーファーに合わせて7cmと大きなツィーターを左右に搭載した2ウェイ構成。中低域ユニット用に250W×2、高域ユニット用に150W×2の独立したアンプを搭載。再生する信号の切り分け(クロスオーバー)はデジタル領域で処理するため、劣化が少ない点も特徴だ。
音質は切れのある低域を感じさせるライブサウンドや声の力強さを感じさせるJBLらしいもの。スマホで音量調節する際は音量位置を上側のウーファーのリングで把握できる。 特徴の“LIGHT SHOW 2.0”は合計179基のLEDやストロボを用い、4パターンの動きを表現。PA機器などと同じダイヤル式のノブで瞬時に使えるUIとなっている。天面にはDJエフェクトボタンを用意、マイクの調整(バス、トレベル、エコー)も可能となっている。
面白いのは合いの手機能。演奏中などにボタンを押すことで歓声やラッパの音など場を盛り上げるための効果音を出せる。マイク入力も2系統もち、1系統はギター入力と兼用になっているため、ホームパーティなどでの演奏も楽しめる。 プリアンプのゲイン調整でマイク/ギターのゲイン、マイク/ギターの音量は本体側のつまみで調整できるなど操作のしやすさも特徴だ。
本体にはUSB端子を搭載。5V/2.1Aの給電が可能。USBメモリー内の音楽も再生できる。天面スリットにはスマホ/タブレットを置き、充電したり歌詞を見ながらのカラオケが楽しめる。TWS接続/1600Wで複数台の連携動作も可能。有線接続で数珠つなぎにすれば、大きな空間での利用も可能だ。バッテリーレスだが、ハンドルやキャスター付きで移動でき、パワーステーションなどを併用すれば屋外への持ち出しも可能だという。防滴性能はIPX4相当。
プロ仕様のPAスピーカーである「EON ONE MK2」の技術を踏襲。ちなみに、EON ONE MK2はマイク入力を5系統、 ダッキング、エフェクター、AFSなど楽器入力に適した機能も持つ本格的な製品だが、PartyBox 710もドライバー設計・開発・製造をしているJBLならではの技術力を生かした製品と言える。
クラウドファンディングでユーザーとの距離が近くなった
なお、昨年9月のJBL「Bar 1000」(ワイヤレスサラウンドスピーカーを分離できる7.1.4chのサウンドバー)に続く施策。Bar 1000の支援金額は1億円を突破。11月以降は一般販売も開始し、「クラウドファンディングを皮切りに、異例の大ヒットにつながった」という。
ハーマンインターナショナル プロダクトマーケティング部のプロダクトマネージャー 濱田直樹氏も挨拶。JBLは製品をグローバル展開している。しかし、日本に導入していないヒット商品も多数素材する。例えば、IPX8仕様のスポーツイヤホンやデジタルラジオ搭載のポータブルスピーカー、異なるカラーバリエーション、カスタムインストール向けのフラッグシップスピーカー、AVアンプなど200種類以上におよぶという。
そこで、製品コンセプトやカラーバリエーション、説明の難しさなど、日本市場にマッチするかの判断に悩む製品を選択し、クラウドファンディングを通じてテストしていく方針を取っているという。革新的な商品を求める人へのアピール、プロジェクトページを通じたメーカー発信の開発ストーリーや製品仕様の解説ができることに加え、メインストリーム層への興味管理、支援者と直接対話することによるフィードバックの蓄積と製品の改善が可能になるという。例えば、Bar 1000ではテレビとの相互接続性など、少なくとも3つの問題を改善できたそうだ。
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