サムスンがSIMフリーのフラグシップ機とタブレットに力を入れる理由
ASCII.jp / 2023年6月20日 10時0分
サムスン電子ジャパンが「Galaxy S23 Ultra」のSIMフリーモデルと、ミッドレンジのタブレット「Galaxy Tab S6 Lite」の発売を発表しました。Galaxy S23 Ultraは7月6日発売、Galaxy Tab S6 Liteは6月23日発売で、どちらも6月20日から事前購入を開始しています。
発表に合わせて、メディア向けに開催された説明会では、まず、サムスン電子ジャパンの営業企画グループ グループ長の猪股裕行氏が登場。新製品をリリースする背景について説明しました。
サムスン、タブレット市場に再度注力!?
サムスンは2010年に7インチの「GALAXT Tab」で日本のタブレット市場に参入。2014年にはドコモから「GALAXY Tab S8.4」を発売。キーボードを同梱するという日本独自の試みも行ないましたが、その後しばらく後継機種が出ない時期が続きました。猪股氏によると「日本のタブレット市場は某メーカーが大きなシェアを持ち、価格重視ならAndroidという二極化が続いた」と解説。
2021年まで、日本では10万円以上のAndroidタブレットは1台も売れていなかったそうです。そんな中、サムスンは昨年、日本向けに8年ぶりにタブレットを発売。フラッグシップの「Galaxy Tab S8+」(12.4型/11万5500円)と「Galaxy Tab S8 Ultra](14.6型/14万1800円)です。どちらも、購入者から性能の高さが評価された一方、「簡単に手を出しにくい価格帯」という声もあったとか。そこで、手頃な価格で買えるタブレットとして、今回、Galaxy Tab S6 Liteの日本発売を決めたのです。
オープン市場でフラッグシップスマホを発売する理由
サムスンのSIMフリースマートフォンは、2022年4月に「Galaxy M23 5G」(4万975円)が発売されています。「キャリアに採用されていないモデルが、どう受け入れられるのかという反応を見るため、またサムスンがグローバルのスケールメリットを活かした高性能モデルをお手頃な価格で提供したいという思いでトライしたモデルでした。そのため、防水・防塵には対応しておらず、FeliCaにも対応していませんが、一定の評価を得ることができました」(猪股氏)。
ですが、やはり「フラッグシップモデルを買いたい」という声も多かったようです。そこで、Galaxy S23 UltraのSIMフリーモデルの発売を決定。最もグレードが高く、ドコモは採用していない1TBモデルを投入することになったのです。
公式オンラインショップのサービスを拡張
続いて、営業企画を担当されている吉見氏が登場。サムスン公式のオンラインショップの最新状況が紹介されました。サムスンのオンラインショップは今年2月28日にオープン。「Galaxyユーザーの方には少しずつ認知されてきましたが、今後は、Galaxyユーザー以外の人にもご訪問いただいて、ご購入につながるような活動をしていきたい」(吉見氏)とのこと。
そこで6月に開始する新サービスが紹介されました。1つは分割払いへの対応。6月5日から「paidy(ペイディ)」との提携により、分割手数料なしで最大12回の分割払いが可能に。今後、paidyとのコラボによるキャンペーンも検討されているそうです。もう1つは6月23日開始予定の下取りサービス。スマホだけでなく、タブレット、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホンも対象で、他社の製品も下取りしてもらえる場合があるそう。査定後に、銀行口座に振り込まれる仕組みです。
SIMフリーのGalaxy S23 Ultraの優位性は?
続いて、プロダクト担当の前島大樹氏が登場。Galaxy S23 Ultraについてプレゼンテーションが行なわれました。
Galaxy S23 Ultraも4月20日にドコモとauから発売されています。SIMフリーモデルの基本仕様もキャリア版と共通で、2億画素をメインとするカメラの性能、卓越したゲーミング性能、再生素材を多用した環境にやさしい設計であることなどをセールスポイントにしています。
前島氏からは、SIMフリーモデルならではの特徴が紹介されました。まず、カラーはキャリア版とは異なる「クリーム」を採用。「性別や年齢に関わらず、多くのユーザーが人気のある色」だそう。なお、背面パネルには「SAMSUNG」ロゴのみで、キャリア名はもちろん、FeliCaマークもありません。しかし、キャリアモデルと同じように、FeliCaに対応し、おサイフケータイも使えます。
次に、1TBの大容量ストレージを搭載していること。auは1TBモデルも扱っていますが、ドコモでは256GBと512GBだけなので、「高画質の映像コンテンツをダウンロードしてオフラインで楽しみたい人や、いままで使っていたスマホでSDカードに大量のデータを保存し、機種変更をためらっていた人にもおすすめ」(前島氏)とのこと。
Galaxy専用の保証プラン「Galaxy Care」に加入できることも利点。万一の落下破損、水濡れの故障などが発生しても、わずかな負担金で端末を交換してもらえます。
また、キャリア向けの共通の仕様ですが、Galaxy S23シリーズで初めて対応した「Wi-Fi 6E」のメリットについてもあらためて紹介されました。
日本向けのGalaxy Tab S6 Liteは 2020年モデルとは異なる
最後に、プロダクト担当の山崎氏から、Galaxy Tab S6 Liteについてプレゼンテーションが行なわれました。山崎氏は、まず、Galaxy Tab S6 Liteが「ちょうどいいサイズ感で手頃な価格ながら、欲しい機能を揃えている1台」と紹介。
Galaxy Tab S6 Liteの特徴として3つのポイントが挙げられましたが、山崎氏がとくに利便性をアピールしていたのがSペン。充電が不要で、本体にマグネットで装着できること。手書きをタップしてテキスト化でき、文字変換が間違っている箇所を素早く修正できること、書いた文字を最大300%に拡大できることなどが紹介されました。
なお、Galaxy Tab S6 Liteはグローバルでは2020年に発売されたモデルですが、日本で発売されるモデルはOSやCPUが最新のものにアップデートされた仕様になっています。
説明会の後、いち早く実機に触れることができました。Galaxy S23 UltraのSIMフリーモデルは、温かみのあるカラーで、幅広い層に支持されそうな印象。Galaxy Tab S6 Liteは純正カバーがあると、より便利なので、気になる人は早めに購入を決めたほうがよさそうです。
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