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B&W 800 D4シリーズがSignature化、フロア型とブックシェルフ型の2モデル

ASCII.jp / 2023年6月28日 17時35分

 ディーアンドエムホールディングスは6月28日、Bowers & Wilkinsブランドの新スピーカーを発表した。

B&W D4 Signature
手前が801 D4 Signature
B&W D4 Signature
写真はオリジナルノーチラス

 2021年発売の「800 D4」シリーズをベースに、仕上げや音質をアップチューニングした製品。「805 D4」がベースのブックシェルフ型と、801 D4がベースのフロア型の2種類がある。カラーリングは、1995年発売の名機「Nautilus」が採用したミッドナイトブルー/メタリック仕上げと、木目調のカリフォルニアバル/グロス仕上げが選べる。

B&W D4 Signature
801 D4ベースのフロア型と805 D4ベースのブックシェルフ型があり、それぞれカラバリは2色

 (1)機械的な構造、(2)ドライブユニットの強化、(3)クロスオーバーのアップグレードなどがポイント。Signature専用に開発したアップグレードパーツについては、既存製品にランニングチェンジして採用することはないという。

 機械的な構造についてはまず、新しいデザインのトッププレートを採用。フロア型では共振周波数をコントロールするために肉抜きをしている。ブックシェルフ型はトッププレートの固定箇所を2点増やし強固にしている。また、このトッププレートは新設計の樹脂製カラーと対になって使用するもの。このカラーにはコノリーレザーが張られているほか、内側にテックサウンドのダンピング材を張り、振動を抑制している。

B&W D4 Signature
トッププレートの違い

 ツィーターのグリルメッシュも変更。形状を変え、開口率がより高くなった。剛性にも配慮しており、25回も試作を繰り返したという。

B&W D4 Signature
グリルメッシュの違い(黒いほうがSignature)
B&W D4 Signature
実機でのグリルメッシュの比較

 ドライブユニットについては、フロア型の25㎝バスユニットを再設計。カラーもブラックにして、従来モデルと区別できるようにした。磁気回路のボールピースのトッププレートとミドルプレートに使用する鋼材を改良して、インダクタンスを低減。電流歪みを低減している。ブックシェルフ型のミッド/バスユニットも磁気回路の空気抜きに使う穴を拡大し、歪みを改善している。また、フロア型の底面にあるバスレフポートについても、一部(フレア部分)の樹脂部分を鋳造アルミに変えるなどアップグレード。

B&W D4 Signature
ドライバーはブラックの引き締まったカラーに
B&W D4 Signature

 最後のクロスオーバーについては、バイパスコンデンサーの一部をアップグレード。超高域のニュアンスに変化が出るが、メッシュの変更とのマッチングも考慮したもののようだ。

B&W D4 Signature
801 D4 Signatureのクロスオーバー回路
B&W D4 Signature
縦に黄色く並んだ4つのコンデンサーがアップグレード部分

 「805 D4 Signature」は標準モデルと同じ大きさ/重量。ミッドナイトブルーは天面の皮も染色したレザーとなっている。165mmのContinuumコーンバス/ミッドレンジと25mmのダイヤモンドドーム・トゥイーターの2ウェイ構成。価格は88万円(1台)。

B&W D4 Signature
805 D4 Signatureのカリフォルニアバル/グロス仕上げ
B&W D4 Signature
通常のピアノブラックとミッドナイトブルー仕上げの比較
B&W D4 Signature
天面もよく見ると紺色になっている
B&W D4 Signature

 「801 D4 Signature」も同じ仕上げの2色。250mmのAerofoilコーン・バス✕2、165mmのContinuuコーン・ミッドレンジなどを採用した3ウェイ構成。価格は368万5000円(1本)。

B&W D4 Signature
801 D4 Signature

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