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サムスンのミドル機「Galaxy A54 5G」は基本機能高水準でオールラウンドな1台!

ASCII.jp / 2023年7月8日 12時0分

 本稿でレビューするのは、サムスン電子ジャパンの「Galaxy A54 5G」。ハイエンドのSシリーズに対し、Aシリーズは基本機能を高いクオリティーで備えながらミドルレンジの価格に抑えているのが特徴です。

 端末自体はすでに販売中で、ドコモが機種代金6万9850円、auが7万4730円、UQ mobileでは最安で5万2730円で取り扱っています。カラーは「オーサムバイオレット」「オーサムグラファイト」の2種に加えて、ドコモのみ「オーサムホワイト」を選べます。

 今回はドコモからオーサムバイオレットをお借りして1週間使用しました。

ディスプレーの明るさアップ Dolby Atmosにも対応

 外観は非常にシンプルなデザイン。ハイエンドの機種のような上品さはそこまで感じないものの、スッキリとした見た目が好印象です。本体サイズは片手で持つとやや持て余す感があり、重量も約200gあるので手にずっしりときます。

サイズは約77×158×8.2mm、重量は201g
背面もシンプル

 本体右側に音量ボタンと電源ボタン、上部にSIMカードスロット、下部にUSB Type-Cポートを搭載します。背面にはトリプルカメラを搭載しますが、出っ張りがやや大きいので机など平面に置いて操作すると画面に触れるたびにグラグラと揺れます。以下の写真を見ても、やや斜めになっているのがわかります。

右側に音量ボタンと電源ボタン
上部にSIMカードスロット
下部にUSB Type-Cポート

 画面は約6.4型のSuper AMOLED(有機ELディスプレー)。解像度はFHD+(1080×2340ドット)。リフレッシュレートは120Hzまで対応します。前機種「Galaxy A53 5G」から明るさが約25%アップしたとのことですが、実際に晴れた日の屋外でも見づらいと感じることが少なく、性能の向上を実感しました。

インカメラは小さく、ベゼルも均一でスッキリしている印象

 また、サウンド面も優れているポイントで、ステレオスピーカーを搭載し、Dolby Atmosにも対応しています。イヤホンジャックを搭載していませんが、本体から直接音を流しても、バランスの良い音質を楽しめます。

ハイエンドモデルと同じ広角+超広角レンズ マクロ撮影も優秀

 背面のメインカメラは、広角(約5000万画素、F値1.8)+超広角(約1200万画素、F値2.2)+マクロ(約500万画素、F値2.4)の3眼構成。広角カメラと超広角カメラの構成(とその性能)は、ハイエンドのGalaxy S23と同じですが、Galaxy A54 5Gはマクロカメラを搭載します。

 仕上がりとしては、目で見る風景に近い色味になる印象です。Galaxy S23はもう少し補正が強くかかる印象(それでもバランスは良く自然に仕上がる)でしたが、Galaxy A54 5Gはそこまで補正の強さを感じません。下の作例でも、木々の緑がわずかに濃く出ているかな、という程度です。「食事」モードはフォーカス範囲を調節可能で、暖色系の色味が強くなります。

通常で撮影
超広角(0.5×)で撮影
最大の10倍ズームで撮影
左は通常モードで撮影。右が「食事」モードで撮影したもの。色味が大きく変わる

 「ポートレート」モードは、被写体と背景の識別精度が高く、きれいなぼけがかかります。またエフェクトも適用可能。このエフェクトは撮影後に編集で適用、強度の調整ができます。「ナイト」モードは、あまり効果を感じられず。光量の多い場所だったために通常モードとの差が出づらかったのかもしれません。

輪郭に沿ってきれいにぼけがかかっている
左が通常モード。右がナイトモード

 Galaxy A54 5Gならではのマクロ撮影は、明るさをしっかり確保できているのが好印象。エントリー~ミドルレンジでマクロレンズを搭載する機種は多いですが、明るさや色味が乏しくなる場合も多々あります。Galaxy A54 5Gのマクロモードは明るく鮮やかに撮ることができます。

通常モードには及ばないが、マクロモードにしては明るさや色味は十分に感じる

 インカメラは約3200万画素、F値2.2。メインカメラ同様にポートレートモードの精度が高く、ぼけがきれいにかかります。

耳や頭頂部もきれいに識別できている

 Galaxyスマホにプリインされている「ギャラリー」アプリでは、特定の色だけを表示する「スポットライト」や、余計な被写体を消せる「オブジェクト消去」といった編集機能が使えます。より自分好みにしたり、印象的な1枚にしたりできるでしょう。

不要な物や影を消せるオブジェクト消去。タクシーを消したが不自然なテクスチャーになった

大容量の5000mAh 動作を軽くするデバイスケア機能も

 OSはAndroid 13、CPUはサムスン独自のExynos 1380。メモリーは6GB、ストレージは128GB(microSDカード使用で最大1TB)となっています。動作はまれにラグが生じる程度で基本的にはサクサク動きます。バッテリー容量は5000mAh。Galaxy S23(3900mAh)よりも大きく、長時間ゲームをプレイするなどのヘビーユースでなければ優に1日は問題なく使えます。

 便利機能としては、バッテリーやメモリー、ストレージの使用状況をチェック、最適化できる「デバイスケア」があります。またディスプレー右上、音量ボタンのあたりから内側になぞってアプリを呼び出せる機能も。決済系やSNSアプリなどを設定しておくと便利でしょう。

本体の使用状況を手軽にメンテナンスできるデバイスケア(左)。使用頻度の高いアプリを簡単に呼び出せる機能も便利だ(右)

 生体認証は指紋と顔の両方に対応し、どちらも認証はスムーズ。IPX5/8の防水性能、IP6Xの防塵性能を備えます。おサイフケータイも利用できます。

【まとめ】誰もが選びやすい オールラウンドなAシリーズ最新作

 Galaxyスマホのなかでミドルレンジに位置づけられるAシリーズ。最新のGalaxy A54 5Gも約7万円の価格で、スマホの基本機能を備えた1台です。しかし、それら基本機能の性能の高さがさすがGalaxy Aシリーズといったところ。個人的にはもう少し取り回しやすいサイズ感が好みですが、カメラやディスプレー、サウンドなどどれも標準以上の性能であり、大容量のバッテリーや防水防塵対応もうれしいポイントです。

 また、キャリアで取り扱っていることもあり、スマホに詳しくない人にとっても検討しやすいのではないでしょうか。Galaxy A54 5Gは誰にとっても選択肢になる、隙のない1台であると思います。

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