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ソニーの新発想、持ち運べるサラウンドスピーカー「HT-AX7」

ASCII.jp / 2023年7月6日 15時0分

 ソニーは7月6日、ポータブル型シアタースピーカー「HT-AX7」を発表した。店頭での販売価格は7万7000円程度になる見込み。カラーはグレーの1色。発売は7月21日を予定している。

HT-AX7
HT-AX7

ソファーやベッドに置けば、そこがシアターになる

 スマホやタブレットが普及し、動画配信は身近になった。映像や音楽をリビングや書斎のディスプレーなど決まった場所だけではなく、さまざまな場所に機器を置いて視聴するスタイルが浸透している。ただ、音への不満は常に付きまとうもの。HT-AX7は、サウンドバーなどが置けないベッドサイドや、個室などに持ち運び、省スペースのシアター空間を実現できるこれまでにないカテゴリーの製品だ。

HT-AX7
利用例。上部のスピーカーをソファーの背もたれなどに置くことで広がりのある音を楽しめる。

 特徴は、いままで置けなかった場所に置ける“レイアウト自由度”の高さ。フロントスピーカーの上に、脱着式のワイヤレスリアスピーカーを重ねる3in1のコンセプトが新しい。まとめておいたときのサイズは、幅30.6×奥行き12.3×高さ13.3cmとコンパクトだ。

HT-AX7
サラウンドスピーカー

 HT-AX7はひとつにまとめた形での利用も可能だが、上部にある2つのスピーカーを離しておくことで、より広がりのあるサウンドを楽しめる。スピーカー間の通信には2.4GHzの独自無線通信方式を採用し、ケーブルレスの視聴ができる。バッテリー駆動時間も30時間と長い。

HT-AX7
音量やSOUND FIELDの切り替えは本体から操作可能

 サウンドモードは2種類あり、ボタンで「SOUND FIELD」のエフェクトを切り替えられる。ひとつは自分を中心に半径1~1.2mの距離に置き、効果をオンにすると自分を中心としたパーソナルな範囲に立体的な音響を創り出せる。もうひとつが、部屋の壁際において効果をオフにし、部屋全体に音が均一な広がる楽しみ方で、最大で約40m2(約24畳)の広さをカバーできる。

 SOUND FIELDエフェクトをオンにした立体音響の再生には、「360 Spatial Sound Mapping」技術とソニー独自のアップミキサーを活用している。3基のスピーカーを組み合わせたサラウンド効果に加え、2chコンテンツも立体的な音響にして楽しめる。

 一方、SOUND FIELDをオフにすると、親機(フロント)はステレオ、指向性の広いリアからはモノラルの音が鳴り、音の干渉を抑制する。

 フロントスピーカーには卵型(49×71mm)でフルレンジのX-Balanced Speakerを2基搭載。左右にパッシブラジエーターを備える。重量は約1.4kg。リアスピーカーは指向性を広くするため、浅く広いウェーブガイドを備え、かつ独自の高剛性素材の振動板を採用している。ドライバーの直径は60mm。重量は0.3kgだ。

HT-AX7
持ち運びしやすいよう、手を掛ける部分がある。
HT-AX7
充電はUSB Type-C経由

スマホやタブレットとのマルチポイント接続も可能

 接続はBluetooth入力のみ。マルチポイント接続にも対応し、複数台の機器と同時につないでおき聞きたいほうの音を自由に切り替えられる。フロントスピーカーの充電はUSB Type-C経由。リアスピーカーはフロントスピーカーの上において充電する。なお、リアスピーカーを載せた状態で音を再生すると、2ch再生の一体型スピーカーとして機能する。ソニー製のサウンドバーをコントロールするための独自アプリ「Home Entertainment Connect」にも対応。サウンドモードの切り替え、低域の量、サラウンドスピーカーの音量調節が可能となっている。

HT-AX7
スピーカーを取り外した状態。このでっぱりの部分に磁石で収まる。
HT-AX7
充電端子はどの角度でも置けるよう円形となっている。

 本体は再生ファブリックや再生プラスチックを使用し、環境にも配慮した内容となっている。梱包もプラスチックを全廃した竹、さとうきび、リサイクル紙などを使用。グレーがかった本体はリビングなどにもなじみやすいデザインだ。

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