USB計23基の衝撃! GALLERIA(ガレリア)が配信者向けBTOPCに本気を出した
ASCII.jp / 2023年7月21日 11時0分
動画配信者によるゲーム実況が人気を集め、パソコンでゲームを遊ぶPCゲーミングがすっかり定着した昨今、次はゲーム実況を観る側からゲーム実況をやる側になりたいという需要も高まっているように感じる。実際、動画配信自体のハードルはかなり下がってきており、例えば一般的なノートパソコンにちょっとした映像・音声機材を追加すれば誰でも簡単に動画配信を始められる。
ただ、パソコンのスペックが高ければできることの幅が広がり、配信作業の快適性が向上するのも事実。とくに最新のPCゲームを実況配信するにはそれなりのスペックが要求されるので、ゲーム実況配信のために最新ゲーミングパソコンがほしいと考えている人も少なくないだろう。
そんな要望にピッタリと当てはまる1台が、サードウェーブが販売するゲーミングパソコンブランド「GALLERIA(ガレリア)」のデスクトップパソコン「GALLERIA ZA7C-R47 動画配信向けモデル」(以下、ZA7C-R47 動画配信向けモデル)だ。
「GALLERIA(ガレリア)」は、ハイエンド向けからエントリー向けまで多種多様なラインアップが揃えられており、デスクトップパソコンでは、最上位クラスの「Uシリーズ」、高性能パーツを搭載したハイエンドモデル「Zシリーズ」、スペックとコストのバランスが取れたミドルモデル「Xシリーズ」、コスパに優れたエントリーモデル「Rシリーズ」といったシリーズ展開が行なわれている。
ZA7C-R47 動画配信向けモデルはそのラインアップの中で、Zシリーズに位置する製品。Zシリーズは性能・品質すべてにおいてワンランク上のパーツを搭載したハイグレードシリーズで、ZA7C-R47 動画配信向けモデルにおいては「Core i7-13700KF」「GeForce RTX 4070」といったハイエンド~アッパーミドルのPCパーツ構成や、水冷CPUクーラーを標準搭載するといった点が注目ポイントといえる。
さらに、ZA7C-R47 動画配信向けモデルは合計23基ものUSBポートを備える、ASRockの配信者向けマザーボード「Z790 LiveMixer」を採用しているのが大きな特徴だ。本格的なゲーム実況をはじめるには「オーディオインターフェース」「キャプチャーユニット」「VC用ヘッドセット」「Webカメラ」「その他多種多様なゲーミングデバイス」といった具合に、とかくたくさんのUSB周辺機器が必要で、パソコン本体のUSBポートは不足しがち。
通常はUSBハブの増設で対応するが、ZA7C-R47 動画配信向けモデルであればパソコン本体のUSBポートだけで十分まかなえるだろう。ZA7C-R47 動画配信向けモデルが動画配信に最適といえるポイントの1つに挙げられる。
今回、そのZA7C-R47 動画配信向けモデルをお借りする機会が得られたので、ここでは製品の外観やパーツ構成を紹介していこう。
特徴的な外観は、使い勝手もよく考慮された機能的なデザイン
まずはZA7C-R47 動画配信向けモデルの外観からチェックしていこう。GALLERIA(ガレリア)には、専用のオリジナルデザインのPCケースが使用されており、ZA7C-R47 動画配信向けモデルはミドルタワーの「ガレリア専用 SKケース」が用いられている。現行デザインは2020年に一新されたもので、それから約3年が経過し“GALLERIAといえばこれ”といった感じで広くしられているPCケースになったのではないだろうか。
筐体サイズは、およそ幅220×奥行440×高さ480mmと、いまどきのミドルタワーらしく奥行きが若干小さめ。机の上にも置きやすいサイズだ。
PCケースの顔ともいえるフロントパネルはマットブラック仕上げで、シンプルでフラットなデザインが特徴。フロントパネル中央にはGALLERIAのロゴがあしらわれている。そのフロントパネルをぐるっと囲むようにコの字型のRGB LEDライトバーを搭載し、ゲーミングパソコンとしての存在感を力強く主張している。RGB LEDライトバーはマザーボードのARGBに接続されているので、LEDの色や光り方はソフトウェアから制御可能だ。
またフロントパネルには、5.25インチ外部ベイが1基備わっており、Blu-ray Discドライブなどを内蔵可能。必要な人にはうれしい装備といえるだろう。
なお、フロントパネル自体はフラットなデザインだが、フロントパネルから天面や底面へ繋がる部分には曲線や曲面を取り入れており、そこで生じる濃淡がいい感じのアクセントにもなっていると感じた。
各種インターフェースやスイッチ類にアクセスする前面コンソールパネルはフロントパネルと天面を繋ぐ角を45度に面取りした部分に配置されており、そのまま「ななめ45度コンソールパネル」と命名されている。床置きでも机置きでも、どちらでも手を伸ばしてアクセスしやすい設計だ。
前面コンソールパネルには、電源ボタン、リセットボタン、ストレージアクセスLED、USB 3.2 Gen1 Type-A×4、オーディオアウト、オーディオインが並ぶ。電源ボタンには青色LEDが組み込まれており、電源投入時にはボタン周囲が光る仕掛けになっている。
前面コンソールパネルから繋がる天面は、ほぼ全体に格子状の通気口が設けられておりエアフローはバッチリ。内部にはホコリの侵入を防ぐ防塵フィルターも備わっている。ZA7C-R47 動画配信向けモデルでは天面に水冷CPUクーラーのラジエーターを採用。CPUの熱を天面から排出する機構になっている。
圧倒的なUSBポート数! 背面インターフェースにZA7C-R47 動画配信向けモデルの特徴を見た
前述のとおりZA7C-R47 動画配信向けモデルは、ASRockの「Z790 LiveMixer」という動画配信向けを謳うマザーボードを採用している。動画配信に必要な様々な機材を挿すためUSBポートの数や仕様にこだわりを持つマザーボードだ。
USBポートのみに焦点を当てると、まずI/Oパネル部にはUSB 2.0 Type-A×6、USB 3.2 Gen1 Type-A×4、USB 3.2 Gen2 Type-A×2、USB 3.2 Gen2 Type-C×2の合計14基。さらに拡張スロット部のUSB 2.0 Type-A×4、USB 3.2 Gen2x2 Type-C×1の5基が加わる。
ZA7C-R47 動画配信向けモデルではPCケースの前面コンソールパネルにUSB 3.2 Gen1 Type-A×4も備わっているので、全部合わせて都合23基のUSBポートを備えているというわけだ。マザーボードのZ790 LiveMixerは内部ピンヘッダも含めて23基のUSBポートを備えているので、ZA7C-R47 動画配信向けモデルはマザーボード上のUSBポートを余すことなく活用したゲーミングパソコンなのだ。
また、Z790 LiveMixerは「ULTRA USB POWER」や「LIGHTNING GAMING PORT」といったUSBポートの特殊機能も備えている。ULTRA USB POWERは、USBポート向けの5V電源を12V電源レールから変換して供給するというもので、電圧降下を抑えたり他の5V駆動デバイスからのノイズをカットできるとされている。
オーディオ関係のUSBデバイスは、ULTRA USB POWER対応のポートに繋ぐといいだろう。一方のLIGHTNING GAMING PORTは、独立したUSBコントローラに接続することで低遅延を期待できるポート。入力がシビアなゲーミングマウス/キーボードを接続するのに適している。
ULTRA USB POWER、LIGHTNING GAMING PORTは、いずれも2基ずつ搭載されており、I/Oパネルの記述から該当ポートを見分けられる。
そのほかの背面インターフェイスとしては、I/Oパネル部に2.5GbE LANポート、マイク入力、ライン出力、SPDIF光出力を備える。ビデオカードからの映像出力は、HDMI×1、DisplayPort×3とオーソドックスな構成だ。
ハイエンドCPUに対応した水冷CPUクーラーを標準搭載
続いて、PCケース内部の構成もチェックしていこう。PCケース内部へはアクリル窓のあるサイドパネルを外してアクセスする。PCケース内部の大まかな構造は、電源部分をシュラウドでカバーした、電源ユニット下置きタイプで、近年のPCケースではオーソドックスな構造といえるだろう。
PCケース内部でまず目を引くのが、CPUを冷却する水冷CPUクーラー。ZA7C-R47 動画配信向けモデルが搭載するCore i7-13700KFはオーバークロック対応の“K付きハイエンドモデル”のため、強力な水冷CPUクーラー「DeepCool LS520+水冷ヘッドGALLERIAロゴプレート」が標準搭載されている。丁度PCケースのアクリル窓から覗ける位置に水冷ヘッドがあるので、ロゴプレート付きの水冷ヘッドはなかなかアガるものがある。
なお水冷ヘッドやラジエーターファンはRGB LEDを搭載しており、PCケースのRGB LEDライトバー同様にマザーボードのARGBで制御できるよう配線ずみとなっている。自分好みに光らせることが可能だ。
ちなみにPCケース内部のエアフローには、前面吸気と背面排気にそれぞれ大型の140mmケースファンが1基ずつ搭載されている。電源ユニットのエアフローは独立しており、本体底面から吸気し背面へ排気する格好だ。本体底面の電源ユニット吸気部分には着脱可能な防塵フィルターが備わっており、メンテナンスも行なえるようになっている。
コンパクトなRTX 4070ビデオカード
もう1つの目立つPCパーツのビデオカードについて。今回の試用機にはPalitの「GeForce RTX 4070」が搭載されていた。デュアルファンタイプのビデオカードで、カード長はおよそ269mm、厚みは2スロット占有タイプと、かなりコンパクトな印象を受けた。PCIe補助電源は8ピン1本のみで動作し、RTX 40シリーズの消費電力の低さが伺える。ゲーム実況の長時間配信でも安心して使っていけそうだ。
なお、ビデオカードにもRGB LEDが搭載されており、こちらはPalitの制御ソフトウェア「ThunderMaster」から光り方をコントロールできる。
ストレージも沢山増設できる!
動画配信に適したゲーミングパソコンということで、大容量の動画データを保存するストレージをどれくらい増設できるかも気になるところ。ZA7C-R47 動画配信向けモデルの場合、PCケース内の電源シュラウド上面に2.5インチ/3.5インチ兼用マウンター×2基、マザーボード裏面側に2.5インチマウンター×2基を備えている。内部ベイとしては十分な数といえるだろう。またマザーボードにはPCI Express Gen4接続のM.2スロットが3基空いているので、高速M.2 NVMe SSDの増設に関しても抜かりはない。
豊富なUSBポートを用いた外付けストレージも考慮すると、ZA7C-R47 動画配信向けモデルを使っていく上でストレージ増設に頭を悩ませることは、ほぼないのではないだろうか。なお、注文時のカスタマイズで最初から2.5インチSSDや3.5インチHDDを増設した状態にすることも可能だ。
スペックや拡張性など、動画配信にピッタリといえる構成
ハイエンドCPUに長時間の安定運用を支える水冷CPUクーラー、高性能ながら消費電力抑えめのビデオカード、またストレージの増設余地も多く残しており、そして何より色々な機器を遠慮なく繋げられる圧倒的なUSBポートの数。といった具合に、ZA7C-R47 動画配信向けモデルは動画配信を行うパソコンとしてまったく理に適った構成のゲーミングパソコンだと感じた。
今回は主に製品の外観やパーツ構成を中心に紹介したが、次回は各種ベンチマーク結果や実際のゲームプレイから、ZA7C-R47 動画配信向けモデルのパフォーマンスを探っていくことにしよう。
※価格・構成については、2023年7月21日時点の情報です。最新情報についてはドスパラにてご確認ください。 ※本製品はBTO製品の為注文時期によって内部で使用されているパーツが異なる場合があります。その為計測した結果と実際の数値が異なる場合があります。
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