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HTCから5Gスマホ「HTC U23 Pro」登場! カメラが4眼でメタバースにも使える

ASCII.jp / 2023年9月8日 12時0分

HTC
HTC U23 Pro

 HTCから5Gに対応したミドルハイレンジモデル「HTC U23 Pro」が海外で発売となった。HTCのスマートフォン新製品は昨年日本でも発売された「Desire 22 Pro」以来、ほぼ1年ぶりだ。今回は台湾発売モデルを使う機会に恵まれたのでレビューをお届けする。

◆上品ボディーのミドルレンジモデル

 HTC U23 ProはチップセットにクアルコムのSnapdragon 7 Gen 1を搭載している。同チップセットはSnapdragon 778Gの後継でありGPU性能などを高めたモデルだ。メモリーは8GBまたは12GBを搭載、ストレージは128GBでmicroSDカードで拡張可能だ。ディスプレーは6.7型(2400×1080ドット)のOLEDでコーニングのGorilla Glass Victusを採用している。

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6.7型ディスプレー搭載のミドルレンジモデル

 本体のカラバリは2色でコーヒーブラックとスノーホワイト。側面からフロント側のベゼルまでを同じ色のボディーが覆っている。バッテリーは4600mAhで33W充電に対応、ワイヤレス充電も15Wで可能だ。さらにワイヤレスイヤホンのケースなどを背面に置いてワイヤレス充電できる、リバース充電にも対応している。

HTC
カラバリは2色

 コーヒーブラックは名前の通りコーヒーの色合いそのもの。背面のHTCロゴも見やすくプリントされている。本体サイズは約77.1×166.6×8.9mm、重量は205gと大きさは一般的。片手でも楽に持つことができる。

HTC
落ち着いた印象のコーヒーブラック

 スノーホワイトは上品な色合いだ。カメラのレンズのモールドはコーヒーブラックが本体と同じ色であるのに対し、スノーホワイトはゴールド系の色で仕上げた。なお、どちらの色のモデルもボディーは樹脂製のためケースをつけて運用したい。

HTC
上品な色合いのスノーホワイト

 指紋認証センサーはディスプレー埋め込みではなく本体側面に配置されている。電源ボタン兼用で若干くぼんでいるため誤操作しにくい。その上にあるのはボリュームボタンだ。側面は角のエッジを立てた断面形状のため握ったときにひっかかりやすく持ちやすい。

HTC
右側面にボタン類を配置

 ミドルレンジモデルということでヘッドフォン端子を本体上部に備えている。本体下部はUSB Type-C端子とSIMカードスロットという一般的なデザイン。デュアルSIMまたはシングルSIM+microSDカードの組み合わせが利用できる。

HTC
本体上部と下部のデザイン

 OSはAndroid 13を搭載。プリインストールアプリはAndroid標準に加え、HTCオリジナルがいくつか入っている。特にHTCのVRヘッドセット「VIVE」シリーズと連携できるように、VR関連のアプリがプリインストールされているのが特徴だ。HTCのメタバーススペース「VIVERSE」をHTC U23 Proから直接利用可能で、アバター作成アプリやメタバース空間向けのウォレットアプリも入っている。

 なお、VIVERSEを使ってみたがHTC U23 Proのスペックがミドルレンジということもあり、若干の重さを感じた。とはいえスマートフォンから気軽にメタバースを体験できる点はHTCらしい取り組みだ。

HTC
Android 13を搭載。VIVERSE関連アプリも入っている
HTC
HTC U23 Proから手軽にメタバースを体験できる

 ベンチマークの測定結果はAnTuTuが55万4036、GeekBenchのシングルコアが947、マルチコアが2479ということで、チップセット相応の結果が出た。メタバースや後述する高画質カメラを使うことを考えるともう少しスペックが欲しいところだ。また、台湾での価格は1万6990台湾ドル(約7万7000円)からとなっている。

HTC
AnTuTuとGeekBenchのスコア

◆1億画素を含むクワッドカメラを搭載、マクロも対応

 HTC U23 Proのカメラ構成はメインの広角カメラが1億800万画素、超広角が800万画素、マクロが500万画素、そして深度測定用に200万画素と合計4つを搭載している。またフロントカメラは3200万画素とこちらも高画質で、セルフィー用途にも向いた製品と言えるだろう。

HTC
クワッドカメラを搭載、メインカメラは1億800万画素

 カメラのUIは一般的なものだ。望遠カメラは搭載していないがデジタルで最大8倍までの撮影が可能。ビデオは4K 30fpsまでに対応。撮影モードは「プロ」「夜景」「動画」「写真」「肖像写真(ポートレート)」「108M」「その他」と並ぶ。解像度の切り替えは設定メニューからできるが、モードの「108M」から直接1億800万画素撮影を選ぶことができる。なお標準撮影時はピクセルビニングにより1200万画素での撮影となる。

 ポートレートモードでは0から10までボケを調整できるが、どちらがボケ最大なのかわかるような工夫もされている。その他モードには「スローモーション」「パノラマ」「タイプラプス」「マクロ写真」と、必要十分なモードが揃っている。

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カメラのUI、動画モード、設定画面
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ポートレートモード、1億800万画素モード、その他モード

 以下はHTC U23 Proでの作例だ。

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超広角撮影
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広角撮影(1200万画素)
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広角撮影(1億800万画素)。高画質モードで撮影すると保存までに数秒かかった。とはいえ細部はしっかりと写している
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デジタル2倍撮影。2倍程度ならスマートフォンの画面で見ても劣化は感じられない
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デジタル8倍撮影。さすがに画質は落ちるが記録用なら十分だろう
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ポートレートボケ最大撮影。深度測定カメラを搭載しているのでしっかりとボケる
HTC
マクロ撮影。500万画素マクロなので200万画素のモデルより明るく写る
HTC
夜景モード撮影。ライトのにじみも少ない。保存までには数秒かかる

【まとめ】使い勝手のいいミドルレンジ、日本投入に期待

 HTC U23 Proはミドルレンジクラスの製品としてはカメラ性能が高く、日常的な利用なら問題なくカバーしてくれる。メタバース系のアプリを使うにはやや非力さも感じられるが、VIVERSE関連アプリをプリインストールすることで、HTCエコシステムへの入口になる製品という役目も果たしている。日本では昨年モデル「Desire 22 Pro」におサイフケータイを搭載した日本ローカライズ製品が投入された。HTCの根強いファンもいることだし、HTC U23 Proもぜひ日本で発売してほしいものだ。

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日本発売を期待したい

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