ハイエンドパーツでPC自作したい人におすすめの最新ケース「MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW」
ASCII.jp / 2023年10月2日 11時0分
MSIから新たなホワイトPCケースが登場した。今回はこの「MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW / WHITE」をお借りしたので紹介していこう。36cmクラスの水冷ラジエータにも対応したミドルタワーATXサイズで、ハイエンドパーツ向けに冷却性能を高めつつ昨今のPCケーストレンドも盛り込まれた製品だ。今回は各部の写真からMPG GUNGNIR 300R AIRFLOW / WHITEがどのような製品で、どのようなコンセプトのPCにマッチするのか見ていこう。
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MPG GUNGNIRの通気性をUpしたデザイン
MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW / WHITEは製品名にあるとおり、MPG GUNGNIRの系統。既存のラインナップにあるMPG GUNGNIR 110R WHITEと形状的には近い。その特徴は三角にカットした前面上部デザイン。MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW / WHITEもこれを継承している。そしてAIRFLOWとあるように、前面パネル部をパンチングメッシュとした仕様だ。本製品はホワイトだが、MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW(WHITEが付かない)はブラックモデル。それでは外観から見ていこう。
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左側板は強化ガラス。右側板はスチールプレートだが下部にパンチングホールを設けて裏面スペースにもエアフローを生み出すデザインだ。それぞれの側板は下部を軸として上部のスナップで止められており、最終的に後部に1つずつあるスクリューで固定する。つまりこの部分はツールレスで、組み込み後のメンテナンス性がよい。
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左側面からの写真でも分かるとおり、本製品には「グラフィックスカードスタンド」が付属する。重量級のハイエンドビデオカードを支えるものだ。これがなかなか凝った作りで、まず位置調整はビデオカード長に合わせて前後に5段階、カードの高さに合わせて2つのアームの高さも自由に調整できるほか、カードの奥行き方向にも多段階で調節ができる。これら位置調整もツールレス。2箇所のツメで位置を合わせ、2つのスクリューで固定をする。正面のスクリューにはカバーも付くのでネジの地の色が隠せる仕組みだ。
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ケースファンは標準4基。MAX 12cm角ファン×7基で強力なAIRFLOW
MPG GUNGNIR 300R AIRFLOWのエアフロー部分を見ていきたい。まずフロントパネルのメッシュ化で通気性を高めたわけだが、本製品は標準搭載ファンが豊富なところも見逃せない。具体的には12cm角ファン×4基で、3基がフロント(吸気)、1基がリア(排気)のレイアウトだ。
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ファンのサポートについては、フロントが12cm角ファン3基または14cm角ファン3基、トップが12cm角ファン3基または14cm角ファン2基、リアが12cm角ファン1基または14cm角ファン1基に対応している。必要であれば追加や換装が可能だ。もちろん標準のフロントファン3基をユーザーがトップファン3基へ組み換えられる。ラジエータのサポートについても、フロントおよびトップが12/14/24/28/36cm、リアが12/14cm。たとえば36cmクラスの簡易水冷CPUクーラーを組み合わせると計7基の12cm角ファンを搭載することになり、AIRFLOWの名に恥じないエアフローを実現できる。
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フロントパネルは4つのダボで固定されており、取り外しは簡単。ここに配線はないのでケーブルを気にする必要もない。また、フロントファンの取付部分のフレームもスクリュー1つで取り外し可能な設計。ラジエータの装着時などはこれが便利だ。
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ビデオカードの縦置きに対応。ビデオカードのための冷却できるファンも最大5基
ここで付属品をご覧いただきたい。
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少しユニークなところで拡張カードブラケット部分の交換パネルが付属するが、これはビデオカードの縦置きに対応するためのもの。MPG GUNGNIR 300R AIRFLOWはケースのこの部分がスクリュー2つと4箇所のスナップで着脱、交換できる。実は標準のパネルも横置き、縦置き両対応となっているが、この交換用パネルは拡張カードブラケットが4つと少ないが、その横のスペースに6cm角ファンを2基装着できる。ちなみに、MPG GUNGNIR 300R AIRFLOWは高さのあるビデオカードを縦置きした際でも、ガラスパネルとの間に十分なスペースを作る設計とのこと。
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もう1つ変わった形のブラケットが付属するが、これは8cm角または12cm角ファンを1基装着できる。これを配置するのはマザーボード搭載スペースの右にある配線カバー部分。フロントファンからのエアフローを(トップ/リア方向に逃さず)ビデオカードに吹き付ける役割を担う。とくにビデオカードを縦置きした際は、ビデオカードのファンが側面ガラスパネルを向く格好になるので、この追加ファンを用いてエアフローを導いてやると効果的だろう。
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もう1箇所、ビデオカード用にファンを追加できるスペースがある。それは電源カバーの上だ。ここは12cm角ファン2基が最大。先のとおり右側板下部にパンチングホールがあったが、ここから吸気しビデオカードに供給することができる。
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右側板内スペースが機能的! 裏面配線やストレージベイ、ARGB&PWMハブも
右側板の内部、裏面配線スペースおよび電源カバー部分を見ていこう。
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まず2.5/3.5インチベイがここにある。2.5インチベイは合計4つ。スクリュー1つでトレーが分離する仕組みを採用しているので、装着の手間が少ない。3.5インチベイトレー式で2つ。このサイズのケースでは標準的なベイ数だ。
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中央にはケーブルをまとめるためのベルクロが3つあるが、CPUクーラー装着用のホール周囲にも5つ小さめのベルクロがあり、ファンの4ピン/3ピン電源やARGB LEDのケーブル、ATX電源のケーブルをまとめることができる。ほか、写真ではほとんど隠れてしまっているが、フロント、トップのフレーム折返しの裏にもツメがあって各種のケーブルを這わせることができる。ご覧のとおり、フロント3連ファンの配線もかなりキレイに収まっている(開封直後に撮影しており筆者は手を加えていない)。
右上にあるシールの裏は、ARGB LED&PWMファン用のハブだ。実はフロント3基、リア1基のファンもARGB LED付き、グラフィックスカードスタンドもARGB LED付きだが、さらに十分な数のARGB LEDやPWMファンを接続できる。このハブからはARGB LEDケーブルが伸び、マザーボード上のARGB LED用ピンヘッダとも接続できるほか、フロントパネル上にあるLEDボタンとも接続されているのでそこからも制御ができる。
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ここでフロントインターフェースの説明をしておこう。右端に電源スイッチ、横にリセットスイッチ、左側にはUSB 3.2 Gen1 Type-A×2、USB 3.2 Gen2x2 Type-C、マイク、ヘッドホン、そしてLEDボタンがある。最近はマザーボード側でもフロント用USB 3.2 Gen2x2ピンヘッダを搭載しているものが多いので、これに対応したケースを選べば、速度を落とすことなく高速USBが利用できる。
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ハイエンドパーツを冷やす、見せるためのMPG GUNGNIR 300R AIRFLOW
あらためてここでサイズの話をしよう。MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW / WHITE(ブラックも共通)のサイズは505×235×510mm。ミドルタワーケースの範疇で、昨今では小さめのミドルタワーも多い中では若干大きいくらいだろうか。
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マザーボードはMini-ITX/microATX/ATXおよびE-ATXは最大280×305mmサイズまで対応している。ほかビデオカードの最大長は360mm。電源の最大長は220mm。CPUクーラーの最大高は175mm。このサイズ感ならハイエンドパーツとの相性問題もあまり生じないだろう。
MPG GUNGNIR 300R AIRFLOWは、MPG GUNGNIRの系統でメッシュの前面パネルを採用したにとどまらない。とくにハイエンドビデオカードを見せるための縦置き対応、重さを支えるグラフィックスカードスタンド、その熱量を冷却するため12cm角×3基、6cm角×2基のファンの追加を可能な設計としている。
デザイン面でも多くの方から注目されそうだが、MPG GUNGNIR 300R AIRFLOWは大熱量を冷やすための設計という点から、ハイエンドパーツで組みたい方向きの製品だ。あるいは静音性を極めるためにミドルレンジパーツを組み合わせてもよいと思われる。そして見せるPCケースでもある。今回のMPG GUNGNIR 300R AIRFLOW / WHITEならホワイトパーツを多用したい。MSIからはほかにもホワイトパーツがリリースされている。性能、見た目にこだわるなら、MPG GUNGNIR 300R AIRFLOWで組んでみよう。
MPG GUNGNIR 300R AIRFLOW / WHITE詳細ページ 白を購入する 黒を購入する MSIサイト
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