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スマホやPCの画面をメガネで見られる「nubia Neovision Glass」が旅行のお供に最適だった

ASCII.jp / 2023年10月4日 12時0分

nubia
今年のMWCで発表された「nubia Neovision Glass」

◆メガネのレンズに動画やスマホ画面を投影できる

 ZTE傘下のNubiaが海外で販売中の「nubia Neovision Glass」はメガネ型のウェアラブルデバイスだ。プリズムを使ってメガネのレンズ部分に映像を最大120型サイズで投影することができる。価格は529ドル(約7万8000円)で海外のZTEオンラインサイトで販売中。

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メガネ型のデバイス

 重量は79gなのでメガネとしては許容できる重さだろう。左右のレンズの上にはピント調整用のつまみがあるので、視力によって表示がぼやける場合はここを回して調節する。またU、SBケーブルは本体から取り外し式となっており、メガネ単体でかけっぱなしにして使うことも一応可能だ。

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レンズの上には左右それぞれ調整ダイヤルがある

 反対側からみると、テンプル(つる)の部分にそれぞれ音量調整、輝度調整のボタンがある。テンプルの内側には小型のスピーカーも内蔵しているので、nubia Neovision Glassをかけるだけで映画などの視聴も可能だ。

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テンプルの下部側に音量、輝度調整ボタン

 側面から見るとテンプル部分が太いことがわかる。バッテリーは内蔵していないがスピーカーを内蔵していることもあり、この程度の太さになるのだろう。

 USB端子は右側のテンプルの端にUSB Type-Cを備える。付属のケーブルはType-C to Type-Cでディスプレー出力に対応のもの。長さは1.5mで片側がL字になっている。ケーブルの素材も柔らかく取り回ししやすい。HDMI出力可能なデバイスを接続できるので、AndroidスマートフォンやWindows PCなどはそのまま使うことができる。

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横から見たところ

 本体を折りたたむと、ポケットに入れるには若干厚みがあるものの、付属のケースなどに入れて持ち運ぶことは十分可能だ。全体のつくりもしっかりしているので輸送中にテンプル部分が外れてしまう、というおそれもないだろう。

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折りたたむとこれくらいのサイズになる

 nubia Neovision Glassはレンズ部分が透明のため、投影した映像を通して自分の目の前をシースルーで見ることができる。外出時に使うときなどは周りの環境を気にしながら使えるので安全性は高い。

 さらに没入感を得るために2つのアタッチメントが付属する。1枚は表面がミラー仕上げのもので半透明、もう1枚はマットブラックで完全不透明だ。マットブラックのアタッチメントを取り付けると目の前が真っ暗になるため、より高い没入感を得られる。

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半透明、非透明のアタッチメントが付属する

◆装着感は良くコンテンツ視聴も実用的

 それでは実際に使ってみてのレビューをお届けする。まずはアタッチメントなしで使ってみることに。Androidスマートフォン(Galaxy Z Fold5)をUSBケーブルで接続すると、nubia Neovision Glassのメガネ内にスマートフォンのホーム画面が表示される。解像度は1080pだが十分だろう。スマートフォンの操作に対して画面の表示が遅れることもなく快適に操作できる。

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レンズ上部のプリズムを経て1080pで表示される
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nubia Neovision Glassを装着

 79gの重量は十分軽く感じられ、またテンプルが太いものの装着してみると意外と気にならない。耳のスピーカーからの音量は静かな部屋では十分で、騒音のある外でもある程度聞き取れる。気になる場合は別途ワイヤレスイヤホンを併用してもいいだろう。

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装着しやすく使いやすい

 ディスプレー内の表示を撮影するのが難しく、写真では実際の表示の状態を見せるのがやや難しいが、明るさも十分あり実用性は高いと感じられた。筆者は飛行機の中で使ってみたが、夜行便に乗ってスマートフォンやノートPCを出して映画を見ると、こちらのディスプレーの明るさが周りの人に迷惑になってしまいそうで気がひけることもある。しかしnubia Neovision Glasssなら、それを気にせずスマートフォンのコンテンツを見ることができる。旅行に行く際に手放せない製品となった。

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撮影がうまくできず、ゆがんでみえるが実際はクリアな映像が表示される

 アタッチメントはマグネットで装着でき、しかも2枚重ねて装着できるので、半透明タイプから不透明タイプに変えるときも、わざわざ取り換える必要はなくそのまま上から装着すればよい。なお、半透明タイプでも十分目の前をシースルーで見ることはできる。

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アタッチメント非装着(上)と半透明アタッチメント装着(下)

 ただし、半透明タイプのアタッチメントは鏡面仕上げのため、派手なサングラスのようで装着しているとかなり目立つ。それはそれで話題になるというか、ネタのようでもあるのでこの姿で外を歩くのも悪くはないかもしれない。筆者は長距離の電車に乗るときにこのアタッチメントを使っている。

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半透明のアタッチメント。鏡面仕上げであることがわかる
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こちらは非透明のアタッチメント

 一方、非透明のアタッチメントはレンズに投影される映像などを、クリアに見ることができる。表面はマットタイプのため一般的なサングラスとは若干雰囲気が異なるものの、ちょっと変わったサングラスをしているように見えるかもしれない。飛行機の中ではこのアタッチメントを使うのがいいだろう。

◆実用的なスマートグラス、日本発売も期待

 nubia Neovision Glasssを使ってみると、スマートグラスを実用的な製品として使うことができる時代になったことを体感できた。価格はやや高いものの、移動中のエンタメ用途や仕事用として十分使うことができる。

 また、人に見られたくない内容、たとえばSNSのチャットやメッセージ機能を使うときもnubia Neovision Glasssをつけていれば他の人に見られることはない。

 nubiaは日本ではゲーミングスマートフォンのみを展開しているが、nubia Neovision Glasssのような周辺デバイスも発売を期待したい。

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付属のケース類。持ち運びのことも十分考えられている

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